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川﨑怜奈(我儘ラキア)、妖艶なダンスでグループを牽引「最強のアイドルになりたいと思ってるし、なれる自信もある」

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川﨑怜奈

川﨑怜奈

昨年末にリリースしたミニアルバム『WAGAMAMARAKIA』をたずさえ、キャリア最大規模となる全国ツアー『WAGAMAMARAKIA TOUR』真っ只中の我儘ラキア。待望のバンドセットでの全国ツアーは軒並みSOLD OUTとなっている。待ち望んでいた全国のファンの熱量を目の当たりにした今、メンバー個別インタビュー第二弾として、妖艶なダンスでグループを牽引する川﨑怜奈に、その想いを訊く。

――現在、『WAGAMAMARAKIA TOUR』真っ最中の我儘ラキア。取材している現在は、4本目の横浜公演を終えたところですが。4本終えての感想や手応えはいかがですか?

今回のツアーは、ほとんどソールドアウトしてて。まず、全国各地でラキアを待っててくれるファンがこんなにいるんだってことが嬉しいですし。どの会場でも誰に見せてもベストな状態にしたいから、会場によって振りやフォーメーションも変えていたり。毎回、来ていただいたお客さんに満足してもらえるライブが出来るように頑張ってます。初日が終わった後は結構、怒られましたけどね。星熊とプロデューサーの言い合いが始まったり、結構バチバチやったんですけど。そこで「もっとこうした方がいい」ってメンバー同士でも反省会をして、一歩前に進めたと思います。

――僕は初日と横浜を見てますが、たった数本で進化変化が見えたし。初日の下北沢シェルターと横浜F.A.Dでは会場の作りも違うけど、違った見せ方が出来ていました。

見せ方は全然違いましたね。そうやって進化を見てもらえるのも嬉しいですけど、その会場でしか見れない人もたくさんいるので。来てくれた人たちにその時のラキアのベストを見せたいって気持ちは絶対あって。そこを毎回更新していけたらいいなと思います。

――ツアー前、MIRIさんが「狭い会場でどう見せるかが課題」って話してましたが、初日のシェルターですでに実践していましたね。

そうなんです。バンドセットがあるからステージの奥が使えなかったり、ハウっちゃうから前に出られなかったりするので、そのスペースをどう4人で動けるようするか?を考えたり。ダンスも腕が伸ばせなかったり、踊りきれない部分はあるんですけど。それをどう見せたらカッコよく見えるか? というのもその場、その場で考えてやってます。

川﨑怜奈

川﨑怜奈

――あと、ツアーは4人がステージを本当に楽しめてますよね。初日の序盤から4人が本当に楽しそうに笑顔で踊ってるのがすごく印象的でした。

すごく楽しいです! 規制のある中でもライブが出来てることが嬉しいし、みんなにも来たからには楽しんで帰ってもらいたいし。私のテーマとして、楽しいとか陽気とかポジティブな部分を出していきたいというのがあって。ラキアの中では明るいって言われるキャラなので、そこをもっと前面に出していきたいと思ってるんです。

――それは聞きたかったところで、ステージを見てても川﨑さんがいるといないで、雰囲気が全然違うだろうなと思って。すごく個性的な4人の中で、明るさやポップさという重要な役割を担ってると思うし。最近、女性らしさをグッと増しましたよね?

え~っ!? でも、そこは意識してるところなので、すごく嬉しいです。下品に見えないエロさを出していきたいなというのがあって。ダンスでリードするって役割もあると思うんですけど、私の個性を出すのに明るさや陽気さだけじゃなくて、色気の部分も出せたらギャップもあっていいなと思ってるんです。

――なるほど。世の中的にはいまだコロナ禍で、あまり状況が好転はしてませんが。ラキア史上最大のツアーをいまやる意味って何だと思います?

この状況になってから、色んなことを諦めた人もいるかも知れないし、前向きな気持ちになれない人もいるかも知れなくて。私たちはそういう人たちに「コロナ禍でも挑戦し続けているよ」って姿を見せられたらいいなと思ってます。そこで「コロナ禍でも「やるぞ!」って気持ちを持てば、何でも出来るよ」って伝えたいし。「上を見続けてやっていれば、きっとその先も見えてくるはず」っていうのを、私たちを見て思ってくれたらいいなと思って。このツアーがみんなの勇気や糧になればいいなと思っています。

――うん。俺も去年、全く仕事が無くなった時。それでも諦めずに前に進むラキアを見て、すごく力を貰ったし。ラキアはどんな状況でも諦めずにやってきた時期があったから今があるわけで、俺が貰ったような力を今度は全国に届けて欲しいと思ってます。

諦めなかったらやりたいことが出来るかも知れないし、新しい出会いがあるかも知れないし、きっと何か出来ると思うんです。だからラキアのツアーが、「よし、頑張ろう!」って思うひとつのキッカケになってくれたら嬉しいですね。

川﨑怜奈

川﨑怜奈

――川﨑さん自身にとっては、このツアーをやる意味って?

我儘ラキアってロックを前面に出したグループなんですけど、私はラキアに加入するまで、ロックを通らずに過ごしてきて。私が一番リスペクトしているアーティストは安室奈美恵さんで、本当に好きだしすごく影響を受けているんです。10歳くらいの頃、お母さんに安室さんのライブに連れて行ってもらって。人生初のライブ体験だったんですけど、むちゃくちゃ圧倒されたし、むちゃくちゃ衝撃を受けて。ライブを見てすぐに「ダンスを習いたい!」ってお母さんに頼み込んで、ダンスを始めたんです。その後、中学を卒業して一人で大阪に出て、ダンスを勉強し続けてアイドルになって。もともと、安室さんのバックダンサーになりたくてダンスをやってたんですけど、アイドルをやり始めてから「バックじゃなくて、メインになりたい」と思うようになって。「いつか安室ちゃんと共演しよう」という新しい夢が出来て、頑張ってたんですけど。安室さんのまさかの引退発表(2017年)にすごいショックを受けて、何もやりたくないと思ってしまったんです。そしたらその頃、ラキアのライブを見に行く機会があって。星熊がソロの曲を歌っている姿を見て、めっちゃ心動かされて。MCで「誰かのためになってると信じて、私は人のために歌い続ける」みたいな話をしてて、すごくカッコ良かったし、星熊に付いていきたいと思った。

――星熊さんに安室奈美恵以来の衝撃を受けたんですね。

ほんとそうです(笑)。それでラキアに加入して、「安室ちゃんと共演する」って夢は叶わなかったけど、いまは「安室ちゃんが見たような景色を見たい」って新しい夢が出来て。ラキアが唯一無二の最強のグループになって夢に近づくためにも、もっともっと自分自身を磨いていくツアーだと思っています。

――ラキアに入って、音楽の聴き方や聴こえ方も変わりました?

全然変わりました。ラキアをやっていくうちにロックもめっちゃカッコ良く聴こえてくるようになったし、バンドへの想いがどんどん変わってきて。いまのツアーみたいなバンドセットでのライブだと音源にはない、本物の音の迫力や厚みもあるし。そこでラキアのダンスとどうマッチさせるか? っていうのを考えながらやるのもすごく楽しいです。

川﨑怜奈

川﨑怜奈

――例えば、星熊さんとMIRIさんのツインボーカルのバンドがあったら、それはそれでカッコいいと思うんです。でもそこに川﨑さんがいて、海羽さんがいて、ダンスがあって。ロックバンドとは明らかに違う表現を見せるわけじゃないですか。そして何より、我儘ラキアはアイドルですから。その時に川﨑さんの存在ってすごく重要になると思うんです。

私、自分のキャラや立ち位置がよく分からない時期もあったんです。MIRIにはラップがあるし、星熊にはアーティスト性があるし、凜ちゃんにはアイドル性があって。「私は何だろう?」って考えた時、「やっぱりダンスしか無いのかな」と思ったんだけど。ダンスはみんなも出来るし、私だけが担当では無い。でも自分の見せ場は作りたいと思った時、「遠慮せずに前に出てどんどん魅せていこう」って気持ちに変わって。自分が輝く場所を作るためにも、ダンスでグループを引っ張っていきたいと思うようになったら、ラキアでの立ち位置が分かったし。「怜奈が入ってから、ラキアの雰囲気が明るくなった」と言ってもらえることもあるので、明るく陽気なキャラももっと確立させていきたいと思ってます。

――無責任なこと言いますけど、もっとテレビとかに出るようになって、一般の人に知られていく時に、川﨑さんのポップさや明るさがすごく重要になる気がします。ライブの時、川﨑さんの格好を真似した女子ファンを見ることが多くて。同性に「可愛い」とか、「真似したい」と思わせるって、すごく良い傾向だと思うんです。

それはすごく嬉しいです。私、言いたいことを言葉にするのが苦手だし、自分のことを全然話さないので。ファンには「川﨑怜奈がどういう子か分からない」というのがあると思うんです。それでも、ライブの特典会では女の子がめちゃくちゃ並んでくれたり、「真似して髪を染めた」とか、「衣装の網タイツを真似した」とか言ってくれる子がたくさんいて、女の子が憧れる存在になれてることがめちゃくちゃ嬉しいんです。私、広島出身なんですけど。広島に行った時、「岡山から来た」って子が私を真似てオレンジの髪をしてくれてて。そんな地方でも怜奈のことを知って、真似してくれてるんだって思ったら本当に嬉しくて、舞い上がっちゃって。もっと女の子が憧れるカッコいい女性にならなきゃいけないなと思うし。真似されるように先を行きたいと思うようになっています。

――ラキアはメンバー同士でリスペクトし合えてるところも良さですが。メンバーにもリスペクトされる存在でいたいですしね。

本当にそうで、ラキアは本当にお互いをすごくリスペクトしてるんです。MIRIだったらラップカッコいいし、MCも出来るし、しっかりしてて頼りになる子なんですけど。私が付けたあだ名が“BIG BABY”で、裏では凄く甘えん坊だし素直だし、人懐っこい性格が赤ちゃんぽくてBIG BABYって呼んでるんです(笑)。でも私が出来ないから、人に甘えられる性格が羨ましいと思うし凄く可愛いし。凜ちゃんは可愛いし、シュッとしててアイドルだなと思うけど、中身がすごい変人なんです(笑)。本当の天然で憎めなくて、人への愛が一番深くて。人への愛情の注ぎ方や温かさにすごく影響受けてるし、私と一緒で言葉で表現するのが苦手なんですけど、諦めずに伝えようとしてる姿に勇気を貰ってるし。星熊は音楽に対してもファッションに対してもすごく熱心だし、アーティスト性も高いし、人の心を動かす力を持ってるし、我儘ラキアには星熊南巫が絶対いなきゃいけないと思うし。みんなのことを本当にリスペクトしているし、ひと言で言うと「本当に大好き」です!

川﨑怜奈

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――現在は川﨑さんの中で4人の我儘ラキアの形も明確に見えてるし、自分のやるべきこともしっかり見えていますか?

はい。『WAGAMAMARAKIA』が出来て、いまのラキアの形も見えて。まだ全然手探りの部分もありますけど、それぞれの役割がしっかり見えたので、やるべきことは見えてます。私自身もリリース前は自分のスタンスに迷ってたけど、『WAGAMAMARAKIA』が出来たことで、「もっとダンスいけるじゃん」とか、「ライブでこう目立てばいいじゃん」ってはっきり見えて。「この立ち位置でいれば間違いない!」って、決心することが出来たんです。音源だけ聴いたら星熊だけが目立ってますけど、ライブを見たらメンバー全員の魅せ場がちゃんとあるから。「音源で判断しないで、ライブで見て!」ってすごい思います。

――「まぁまぁ、慌てんな!」ってね。

そうそう(笑)。色々言ってる人をギャフンと言わせるくらいのレベルに持っていこうって気持ちがあったし、実際にライブで新曲披露したらそんなことを言う人はいなくなったし。それもいま、この4人だから自信を持ってそう思えるんです。「もっと全然出来るよ」とか、「ここいいじゃん」って褒め合ったり、励まし合ったりも出来るから自信も持てるし、不安も無いし。家族よりも一緒にいる時間長いですからね、信頼は厚いです。

川﨑怜奈

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――川﨑さん個人として、ツアーを通じて乗り越えたい課題はありますか?

一つひとつの魅せ方をもっと上手くなりたいです。ダンスだけじゃなくて、歌ってる時の手振りやちょっとした動きでも、お客さんが見て「カッコいい」って思う見え方に挑戦していきたいです。ダンス以外にももっと強いものを取り入れて、自分のものにしていきたいなと思ってて。ラキアとしてもカッコいいものを見せていきたいけど、自分が成長した姿も見せていきたいとめっちゃ思います。会場の広さや見せ方も違うので、その都度で挑戦していきたいとめっちゃ思ってて。横浜だったら奥に広い会場だったので、「後ろの人までどう届けようか?」って考えて、手を大きく上げる振りに変えたり。

――それに応えてお客さんが手を上げて、一体感が生まれたりしてましたからね。

そうですね。そうやってこっちから投げたものをお客さんが受け取ってくれたら、自信にもなるし、より良いものが作れるし。一個一個、課題を見つけて、それをクリアしていくのが勉強になりますし、その繰り返しなんだと思います。それでツアーを通じて、一人ひとりがもうひと段階カッコ良くなった姿をファイナルで見せたいです。

――では、最後に我儘ラキアについて。我儘ラキアはアイドルという枠組みの中でどんな存在でありたいですか?

枠組みを変えたいです。世間の反応を聞いてると日本のアイドルって聞いたら、フリフリの服着てまぁまぁなクオリティで歌って踊って、なんか「あーアイドルやってるんだ(笑)。」みたいなイメージが今でもやっぱり強いと感じていて。でも我儘ラキアは中途半端な気持ちじゃなくて本気でやってるし、本当にカッコいい人たちが集まってるし。ラキアは特にそうなので、みんなの偏見を覆すためにバンドサウンドを取り入れたり、最近だとK-POPを参考にしたり、本格的なラップを取り入れたりしていて。私が思う限り、どこにもいないグループになれてると思うんです。自画自賛だけど一番カッコいいグループだと思ってるし。どんなフェスやイベントにも出れるし、どんなライブにも対応出来るような、唯一無二のグループになりたいと思ってて。ロックも洋楽もアイドルもどこにも通用する、最強のアイドルになりたいと思ってるし、なれる自信もあって。偏見を覆して、唯一無二のグループになることが、我儘ラキアの目指すべきところだと思います。

取材・文=フジジュン 撮影=大橋祐希

川﨑怜奈

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