秋山黄色、初の全国ツアー完走 地元宇都宮でファイナル「ツアーの最後にここで歌えてすごくありがたいです」
6月4日、秋山黄色が「一鬼一遊 TOUR Lv.2」のファイナルを栃木・HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2で開催した。Zeppクラスも回ったツアーファイナルの会場に、約300人キャパのライブハウスを選んだのは、ここが秋山にとっての地元であり、思い出の会場だからこそ。
3月に発表した新作「FIZZY POP SYNDROME」の曲順と同様に、「LIE on」から「サーチライト」で幕を開けると、この会場が3ピース編成で初めてライブをした場所であることを話し、「ひさびさに来て感慨深いです。僕的にはみんなを自分の家に呼んだ感があるので、ツアーの最後にここで歌えてすごくありがたいです」と感謝を伝えた。
秋山の音楽は自身の打ち込みのデモからスタートしているが、ライブはあくまで生演奏で、まるでパンクバンドのように激しく、エネルギッシュに自らを解放し、パワフルなシャウトは凄味すら感じさせる。またその一方では、「夢の礫」をアコギ一本でしっとりと、エモーショナルに歌い上げたり、「モノローグ」のアウトロではサンプラーを手打ちしてビートを叩き出したりと、音楽家としての成長を、レベルアップした秋山を確かに印象付けた。
人気曲の「アイデンティティ」や「Caffeine」を続けたライブ後半では、「昔は宇都宮が心の底から嫌いでした」と告白。就職もできず、音楽も自由にはやらせてもらえなかった自身の過去を振り返って、「そんなどこにも属せない自分にもライブをやらせてくれるライブハウスがあって、大事なのは地域そのものじゃなく、関係性なんだと思いました」と熱くまくしたてる。最後に「栃木県宇都宮市出身、俺の名前は秋山黄色です!」と力強く言い切ると、「猿上がりシティーポップ」を演奏し、“何より愛したいんだ 居場所くらいは”という歌詞を高い熱量で歌う秋山の姿が非常に感動的だった。
本編ラストの「PAINKILLER」までをやり切り、少し肩の荷が下りたのか、アンコールではリラックスした表情を見せる。「ゴミステーションブルース」のアウトロでは、ベースを弾いたり、ドラムを叩いたりと、好き放題にステージを動き回って、音楽が「音を楽しむ」ものであることを体現した。地元をテーマにした「宮の橋アンダーセッション」に続いて、この日最後に演奏されたのは、秋山が初めて発表した楽曲である「やさぐれカイドー」。サビを絶叫し、倒れ込みながらギターをかきむしって、混沌の中でライブを終えると、「またレベル3でお会いしましょう!」と一言残し、思い出の地でツアーを締め括った。
さらに、「月と太陽だけ」のPALYMOVIE(Guitar)と先日開催した3月10日東京都 Zepp Tokyoの「アイデンティティ」の映像が公開となった。
‘PLAY MOVIE’は、秋山黄色のオフィシャルYouTube Channelにて公開されており、自身の楽曲のギターフレーズを自ら弾いた映像でシリーズ第9弾となる。
セットリスト
1. LIE. on
2. サーチライト
3. クラッカー・シャドー
4. Bottoms. Call
5. ホットバニラ・ホットケーキ
6. 月と太陽だけ
7. 夢の礫
8. モノローグ
9. アイデンティティ
10. Caffeine
11. 猿上がりシティーポップ
12. とうこうのはて
13. ガッデム
14. PAINKILLER
EC-1. ゴミステーションブルース
EC-2. 宮の橋アンダーセッション
EC-3. やさぐれカイドー
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