Ayumu Imazu、メジャーデビュー&1年半ぶりのワンマンで証明した世界標準の才能
アメリカと日本を拠点に活動する21才のシンガーソングライターAyumu Imazuが7月22日、東京・Shibuya WWW Xで単独公演「AYUMU IMAZU LIVE 2021 “Prologue”」を開催した。
6歳からダンスをはじめ、Bruno Marsのパフォーマンスに衝撃を受けたことをきっかけに14歳から3年半、ニューヨークでアーティスト留学を経験。作詞・作曲からコレオグラフまで自ら手がける彼の才能は、この日のライブでも存分に発揮された。
ライブのオープニングは、ダンサー3人によるパフォーマンス。煌びやかで鋭利なビートが鳴り響くなか、白の衣装に身を包んだAyumuが登場すると観客から強いリアクションが生まれた。1曲目は「Lover」。“流れたあのLove Song/枯れつきた薔薇”という歌詞からはじまるミディアムチューンだ。R&Bテイストをポップに昇華したトラック、切ない恋愛感情を描き出す歌、楽曲の世界観を際立たせるダンス。冒頭からAyumuの魅力がストレートに表現され、観客も気持ち良さそうに身体を揺らしている。
ここからはAyumu一人でのパフォーマンス。しなやかなメロディ、ネオソウルとエレクトロを融合させたトラックが印象的な「Blinded Eyes」、ヒップホップの匂いを感じさせるフロウとともに、思春期の孤独を映し出す「Lonely Boy」を披露し、音楽性、ボーカル表現の幅広さを見せつけた。
「まだ2曲しかパフォーマンスしてないですけど、みんな、すごく体が揺れてて、見ていて気持ちいいです。そこはキープでお願いします」「有観客ライブは1年半ぶり。ずっと準備してきたので、それを見せられたらと思っています」というMCの後は、バラード系のナンバーを続けた。夜空、流れ星、花火をスクリーンに夏の夜の切ない感情を紡ぎ出した「さまない」、そして、雨の情景とともに<あなたに愛された日々にさよならを>というラインを響かせた「雨跡」。切実な思いをエモーショナルに歌い上げるAyumuをじっと見つめるオーディエンスの姿も心に残った。
アメリカと日本を行き来しながら活動を続けているAyumu。トランジットでのトラブルや「帰国して最初に食べたのは牛丼(笑)」というフレンドリーなトークを挟み、アコースティックギターの弾き語りによる新曲「破片」へ。TikTokでサビだけ投稿されていたこの楽曲は、ファルセットを活かした旋律と恋愛の終わりをリリカルに綴った歌詞が溶け合うバラードナンバー。その繊細な表現からは、シンガーソングライターとしての資質の高さを感じ取ることができた。
ここで再びダンサーが登場し、ドープなリズムを活かしたダンスパフォーマンスを披露。赤い衣装に着替えたAyumuが姿を見せ、「PARADISE」によってライブはクライマックスへ。ライブのピークを演出したのは、「Light Up」。厚みのある低音と煌びやかなシンセを軸にしたサウンドが響くなか、ド派手なダンスとソウルフルなボーカルを見せつけるAyumu。この華やかなエンターテインメント性もまた、彼の大きな武器だ。「『Light Up』、めちゃくちゃ楽しいです!」という嬉しそうな笑顔も魅力的だった。
本編ラストは、5月28日にリリースされた新曲「浮遊夢」を初パフォーマンス。「アメリカで制作して、MVも撮って。アメリカでやりたいという願いが叶った曲です」という「浮遊夢」は、オルタナR&B、ネオソウルの潮流を日本語のポップスへ昇華した楽曲。独創的なハイブリッド感覚を備えたAyumuのスタイルが明確に示されたナンバーと言えるだろう。
鳴り止まない拍手に導かれてステージに登場したAyumuは「重大発表があります!」とメジャーデビューが決まったことを発表。「ずっとソロでやりたいと思ってて。いざやろうとすると、大変だったり、思ったより難しかったりすることもあって。だけど、今日こうやってメジャーデビューの発表できて、本当に嬉しく思っています」と話すと、会場は大きな拍手で包まれた。最後はメジャーデビュー曲「Juice」を初披露。未来に向けたポジティブなパワーが広がるなか、ライブはエンディングを迎えた。
「Juice」はワーナーミュージック・ジャパン / etichettaより8月13日にリリース。現在、音楽配信サービスのApple Music・Spotifyで配信前の楽曲を事前にライブラリ予約できるPre-Add / Pre Saveキャンペーンが開催されている。また、Ayumu Imazu YouTubeチャンネルで「Ayumu Imazu PROFILE MOVIE」も公開中。本映像はAyumu Imazuの活動拠点でもあるアメリカ・ロサンゼルスで撮影され、現在に至るまでの経緯と活動にフォーカスし、Ayumu Imazuの等身大の姿が映された映像となっている。
“世界と繋がるために。”をテーマに掲げたZ世代のグローバルアーティスト、Ayumu Imazu。メジャーデビューによってAyumuは、さらに大きなフィールドに進むことになりそうだ。
セットリスト
1.Dance track
2.Lover
3.Blinded Eyes
4.Lonely Boy
5.さまない
6.雨跡
7.破片
8.Dance track Ⅱ
9.PARADISE
10.Light Up
11.浮遊夢
En1.Juice
Text:森朋之
Photos by Taku Fujii
広告・取材掲載