ナナランド、デビュー3周年記念ライブを完全レポート「みんなのこと幸せにします!」シングル「開花宣言」リリース決定
7人組アイドルグループのナナランドが、7月25日に東京・豊洲PITにて、デビュー3周年記念ライブ「ナナランドの日2021 ーWelcome to ナナランド王国ー」を開催。ライブ中に新曲「開花宣言!」を初披露し、10月20日にCDリリースされることも発表された。
ナナランドは2018年7月7日正式デビューした「ナナランド王国の魔法使い」がコンセプトのグループ。2018年9月に1stシングル「満月に遠吠え/理由」でメジャーデビューを果たした。メンバーの卒業や新加入を経て、2020年4月からは、大場はるか、峰島こまき、雪村花鈴のオリジナルメンバーに加え、西嶋菜々子、竹内月音、瀬戸みなみ、三好麗奈の7名による現体制での活動をスタートさせた。また、「ナナランドの日」とは毎年7月に開催されているデビュー記念のワンマンライブ。今回で通算4回目となり、チケットは前日にソールドアウトし、メジャーデビュー4年目を迎える彼女たちを祝うべく多くの観客が詰めかけていた。
定刻を15分ほど過ぎた頃に客電が暗転し、リーダーの大場が考案・製作したオープニング演劇を収めたVTRが流れた。ステージ上に設置されたスクリーンに映し出される映像に合わせて、メンバーはステージ袖から朗読劇を展開。7人で手を繋ぎ、不思議な呪文を唱え、魔法使いとなったところで、ナナランド王国のカラフルでポップなお城が立ち並ぶステージに新衣装で登場。「ビビデバビデチュ」で投げキッスをしながら満員のオーディエンスに魔法をかけると、「ゲッチュ」ではジャンプとクラップが沸き上がり、「走れ」ではヘドヴァンが繰り広げられ、「満月に遠吠え」ではみんなで一緒に大きな丸を作るなど、冒頭から会場が一体となった盛り上がりを見せた。
お馴染みの自己紹介に続き、怒涛のノンストップコーナーへと突入。オーディエンスがタオルをぐるぐると回す中で、大場が「今日ここで燃え尽きて、一緒に死んで、明日生き返りましょう」と呼びかけた「サウスポー」やSF的なワープシーンを盛り込んだ「ロケットに乗って」、ホラーチックな高笑いや叫び声が響きわたる「ホーカスポーカス」や「いろはにほへdeヴァンパイア」、早着替えを経て、色とりどりのペンライトが振られた「透明な銃」や新体制初披露となったサマーソング「わちゃごなどぅ」など、全11曲を休むことなく一気にパフォーマンス。時にエモく切なく、時に明るく賑やかに歌い踊り、それぞれの魅力が異なる7色の声の個性を存分に発揮。さらに、ここで、西嶋が「夏フェス向き。ナナランドに今までにないアゲアゲのかっこいい曲になってます」と紹介した新曲「開花宣言!」を初披露。ツーステップの振りが取り入れられたロックナンバーで、ヴォーカル力に定評のある竹内と三好を中心に、観客の心を射るようなシリアスな眼差しでパワフルな歌声を放出。その後のMCで、この曲が10月20日に通算4枚目のシングルとしてリリースされることがアナウンスされた。メンバーにはサプライズでの発表だったが、「嬉しい」「びっくり」「めっちゃ楽しみ」とそれぞれが思い思いのコメントをこぼすのみで、ライブはすぐに再開。彼女たちがこのライブにどれだけの思いをかけて臨んでいるかが伝わってくる場面であった。
ここからライブはいよいよ後半戦へ。この世界に愛と感謝を届けるピアノロック「私が私であるために」では大場や雪村の歌に三好が追っかけコーラスを被せ、振り向きながら歌う場面が印象的な「大問題チクタク」や観客によるスマホの灯りに照らされたバラード「星のない夜だから」では7人で見事なハーモニーも聴かせた。そして、観客一人一人と手を繋ぐように愛を伝えたロックナンバー「ジャンジャカジャカスカ」では竹内が歌いながら目に涙を溜め、本編ラストとなったラブソング「毎秒」では全員が全力でエモーショナルに熱唱。大場の「これからも毎秒毎秒、私たちのことを応援してください」という挨拶で締め括られた。
アンコールでは、メンバーが輪になって笑顔でメロイックサインを掲げる「冗談じゃないね」に続き、メンバー一人一人が観客に向けて感謝の気持ちを述べた。瀬戸が「ナナランドが大好きなので、たくさん頑張らせてください」と泣きながら語ると、西嶋も「私もナナランドが大好きなので、楽しいメンバーともっと大きなステージを目指してゆきたい」とコメント。雪村もキャリア最大規模のキャパシティが完売したことに嬉し涙を流しながら「これからも一緒に4年目を歩んでくれると嬉しいです」と呼びかけ、峰島は「3年半、大変なこと、悲しいこと、嬉しいこと、いろんなことがありました。でも、今が一番幸せだなって言葉にして言えることができます」と胸を張った。最後にリーダーも大泣きしながら「絶対にみんなのことを幸せにするから、私のことを幸せにしてほしい」とプロポーズのような言葉を送り、「私がナナランドを守るから、みんなもナナランドを守ってほしい。安心してついてこれるグループにするので、これからも応援よろしくお願いします!」と声を上げると、ファン有志からの七色の花束が贈られ、場内は温かい拍手で包まれた。
そして、この日、2度目となる新曲「開花宣言!」に続き、「ゼンブワザト」では銀テープが発射される中でメンバー全員が目に涙を溜めながら高らかな歌声を響かせ、この日のライブは幕を閉じた。……かと思いきや、まさかのダブルアンコールが湧き上がり、メンバーは再びステージに登場。この一瞬を全力で駆け抜ける決意を込めた青春ロック「私が私でいるために」に「みんながみんなでいられますように」という願いを込めて歌い、大場による<ナナランド、大好きだ!>という声がこだまする中で終演。エンドロールに続き、エンディング演劇VTRが流れ、「今日のことは内緒だよ」という言葉で魔法が解かれ、約3時間にわたって全27曲をパフォーマンスした3周年記念ライブは幕を閉じた。
なお、ナナランドは7月31日からニューシングル「開花宣言!」のリリースイベントがスタートすることが決定している。また、この夏には初の写真展の開催も決定している。
セットリスト
M1.ビビデバビデチュ
M2.ゲッチュ
M3.走れ
M4.満月に遠吠え
M5.サウスポー
M6.アレサレタイノ
M7.ロケットに乗って
M8.理由
M9.帰っておいで
M10.ホーカスポーカス
M11.いろはにほへとdeヴァンパイア
M12.透明な銃
M13.わちゃごなどぅ
M14.夏の夢
M15.開花宣言
M16.私が私であるために
M17.キミから一番遠い場所
M18.大問題チクタク
M19.大嫌い
M20.星のない夜だから
M21.旅せよ乙女
M22.ジャンジャカジャカスカ
M23.毎秒
En1.冗談じゃないね
En2.開花宣言
En3.ゼンブワザト
En4.私が私であるために