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Angelo、2022年1月の代々木体育館公演をもって無期限活動休止を発表

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ホールツアー「MEPHISTO DECIDED」東京・LINE CUBE SHIBUYA公演

常に進化しながら全力で走り続けてきたAngeloは、昨年からのコロナ禍においても、配信ライブや有観客ライブの再開をいち早く実現するなど、その迅速な決断と行動がシーンの中でも注目を浴びていた。

昨秋にはアルバム「[evolve]」をリリース、二度の全国ツアーを成功させ、6月26日からはホールツアー「MEPHISTO DECIDED」をスタート。そのファイナルが8月1日、LINE CUBE SHIBUYAで行われた。この日もいつものAngeloらしく、1曲目「A MONOLUGUE BY MEPHISTO」からバンド、オーディエンス共にフルスロットルの盛り上がりを見せ、コロナ禍での最大限の熱量をもって全20曲が繰り広げられたわけだが、ステージ上でキリト(Vo)が幾度も「今日は大切な日になる」と口にした理由は、この日がツアーファイナルという意味合いだけではなかった。

アンコールでキリトから告げられた様々な発表。11月17日ニューアルバム「CIRCLE」発売、10月3、4日に15周年ライブ、11月から全国ツアー開催…ここまではファンにとっても想定内の嬉しい発表だっただろう。

だが、2022年1月15、16日に代々木第二体育館2daysを開催…この二日間のライブをもって、Angeloは「無期限活動休止」となることが発表された。

以下、キリトの言葉(抜粋)を記したい。

「Angeloというバンドは来年の1月まで突っ走るから、どうか最後まで一緒に走ってください。最後まで手を緩めず、命懸けで燃え尽きます。そんなAngeloの側にいてください。永遠に続くものはない、形があるものはいつか終わるんです。大事なことは、常に目を逸らさず、いつか来る終わりと向き合ってきたこと。」

事実、この日披露された数々の楽曲には、“そう何度でもゼロから創り出す”“物語を綴るまた初めから”“繰り返す誕生と死滅”“始まりをまた迎える為に終わりを描こう”といった歌詞が綴られていた。それらがこの日のラインナップに組み込まれたこと、その意図は定かではないが、今の彼らからのメッセージだと思えてならない。

形あるものはいつか壊れる…それは誰もが頭の中では理解していること。また、バンドとは、私たちには計り知れない奇跡的なバランスで成り立っている、極めて繊細な生き物であることも、この5人を長い時間愛し続けている人々は知っているに違いない。

「『一番新しいAngeloが一番カッコいい』と、最後まで言ってもらえるような作品を一生懸命作っています」というキリトの言葉もあったように、アルバム「CIRCLE」の完成を楽しみに待ちたい。そして、最後の時が来るまで、共に走り続けよう。“予測のできない明日こそ 価値がある”のだから。

文・金多賀歩美

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