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新生i☆Ris 20枚目のシングル「Summer Dude」に込めた「ここからが本当のスタート」という強い思い

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i☆Ris

i☆Ris 撮影=大塚正明

i☆Risが20枚目のシングル「Summer Dude」を8月18日にリリースした。澁谷梓希が卒業して5人となった新生i☆Risが送り出してきたこの楽曲は大人の雰囲気をたっぷり含んだ一曲となった。今回の楽曲に込めた思いや先日終了したツアー『i☆Ris 6th Live Tour 2021 ~Carnival~』のことなどをたっぷり聞かせてもらった。新生i☆Risの5人が思うこれまでの、これからのi☆Risとはどんなものなのだろうか?


■タイアップがないからこそ、私達の個性や色を見てもらいたい

――i☆Risの20枚目のシングル「Summer Dude」がリリースされますが、今回5人体制になって初めてのシングルとなりました。それによって楽曲の印象やi☆Risのあり方は変わったのかを最初にお聞きできればと思っています。

山北:めちゃくちゃ変わったと思いますね。ずっと6人で固定だったので。i☆Risはカラフルで元気!ってイメージがあったんですけど。今回ジャケ写を見ても感じると思うんですけど、女性っぽさと、大人になった感がすごくあるなって思っていて。

――確かにそうですね。

山北:前回のリリースから2年近く空いているんですよ。その間の期間にみんな大人になったというのもありますし。良い意味でイメチェンできたなって思いますね。

――「Summer Dude」は清涼感ある大人のサマーラブソングになっていると思います。順番に曲の印象をお聞きできれば。

山北早紀

山北早紀

山北:私は最初聴いた時、正直ちょっと戸惑ったんです。今まで元気な曲やアニソンが多かったので、こういう大人っぽい感じの曲があんまりなくて。だから「大丈夫かな」って思ったんですけど。

――実際レコーディングはいかがでした?

山北:私いつもレコーディング最後にやる人なんです。最後にやるとみんなの声入りのを聴けるんですよ(笑)。 だから私の声も入った5人のラフを聴いた感じだと「ありだな!」って思って。それからダンス練習やミックスで聴いていくうちに、どんどん良い曲だなって思ったっていう印象ですね。なんかスルメソングですよね。

芹澤優

芹澤優

芹澤:夏曲っていうのは聴いていたので、アゲ曲がくるのかな!? と思っていたので、最初聴いた時は「おお、これが夏曲か!」みたいな感じはあったんですけど(笑)。その時まだi☆Risが5人になった新しい形もビジョンとしてそんなに見えてなかったんですけど、振り付けとビジュアル、衣装とか全部が重なった時に新しい“大人の女性”としての5人にぴったりな曲だなって思えて、新しいものを提示していく大人の意気込みになんか私も感動しちゃったというか。

――芹澤さんはソロの楽曲が超アゲ曲でしたからね。

芹澤:そうですね、最近アゲる方向に浸っていたので、アゲじゃないことに不安を覚えてしまって(笑)。

茜屋:私も二人と全く同じで、初めて聴いた時は自分たちがこの歌をうたっているのが全然想像ができなくって。正直少し不安もあったんです。アニソンも今までタイアップで歌ってきたものは、明るい歌が多くて。キーも基本高いんですけど、キーが高いとライブとかでも盛り上げやすいんですよ。この曲は意外と高くないので大丈夫かな、みたいな。

――実際歌ってみてどうでしたか?

茜屋日海夏

茜屋日海夏

茜屋:最後みんなで合わさったのを聴いたら「良いかも!」って思えましたね。さらにMVを録ったりしているうちに、段々と今の5人の形みたいなのが見えてきたんです。これはもう今までのファンの人にも驚きや新鮮さを与えたいし、もっといろんな人に見せたいと思って。ノンタイだからこそ、私たちそれぞれの個性や色みたいなのをもっといろんな人にみてもらいたいですね。

若井:もうみんな完璧なコメントだ……(笑)。私は一番最初にレコーディングしたんです。やっぱり5人体勢で初なので絶対に今までと違った印象の曲にはしたいと思っていたんですけど、完成したものを聴いて、みんな同じ事を思って向き合っているな、って思って。アニソンってやっぱり声を張るし、要所要所でアイドルっぽさみたいなものも意識して歌って個性を出したりしますけど、今回はそれぞれの飾らない良さがすごい出ているんですよね。私は普段シティポップが凄く好きなんで良く聴くんですけど、Aメロとかそういう要素も入っているし、大人にも刺さる感じがしますね。

若井友希

若井友希

久保田:もう出尽くしている感あるんですけど(笑)。でも『Carnival』ツアーのパンフレットの写真とかブロマイドになる写真を5人で撮ったのが5人体制での最初のお仕事だったんですけど、その頃からすごい“女味”があるって思ってたんです(笑)。

――女味!(笑)

久保田:今回もそれをすごく感じたんですよね。だから今までi☆Risを好きだった方にも、また新しいi☆Risちゃんの姿を見れる楽曲やビジュアル、全部含めて新鮮な気持ちで私たちを応援する気持ちになってもらえそうな要素がすごい詰め込まれていると思います。今までは女児向けのアニメの楽曲を歌ってきたことが多かったので、セトリとか組むときも結構キラキラ!元気!って曲が多かったんです。こういう表題曲が生まれたのは、i☆Risのライブ自体もちょっとずつ変化していくのかなって感じますね。

久保田未夢

久保田未夢

――今までのi☆Risの印象は確かにキラキラ、パワー、エネルギー!って感じを受けていましたが、この曲はi☆Risらしさもありつつ、凄く聴きやすかったんです。

山北:耳にすっと入ってきますよね。

――アゲアゲだけじゃなくて、こういう夏感もあるよな、っていう。

茜屋:わかる!夏といえばアゲって思っちゃいますけどね。

――なんかメリハリあっていいなって思ったんです。ちょっと脱線した質問になるかもしれないんですけど、皆さんにとっての夏の思い出を聞いてみたいと思うのですが。

■5人で夏の思い出を作るなら…?

山北:あんまりプライベートで遊ぶこともないんですよね。

茜屋:プライベートで夏遊んだことはない!

――ではあの個人の思い出でも全然構わないので!

茜屋:個人の夏の思い出ですか、きえー!(笑)

久保田:最近はずっとお仕事だもんなぁ。

若井:なんか学生の頃とかの方がみんなそれぞれあるのかな。

茜屋:なんか学生時代って全然夏らしい思い出なくて、逆にi☆Risに入って、沖縄かな?すっごい熱いライブをやったじゃん。

若井:初期の頃じゃない?野外でやったやつだよね。

茜屋:そう!あれステージが黒い床だったんですよ。で、もう熱をおびすぎた床に膝をつける振り付けがあって。膝燃える!みたいな(笑)。 あれは忘れられないですね。本当に熱かったし、終わったあとクラクラしました。あん時ヤバかったね。

若井:今はできないね。

茜屋:今は無理。

山北:あれは結構ね、若くないと(笑)。

茜屋:「Dream☆Land」とか歌っていたから。

久保田:でもさ、私たち毎年TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)に出させてもらってるじゃん。TIFもあそこまではいかないけど、野外ステージとかはめちゃくちゃ暑くない?

茜屋:あれ、私達もファンのみんなも、倒れるか倒れないかの一か八かなところあるよね。

久保田:なんかすごい時なかった?最近。

茜屋:一番最近のTIFだね。

若井:思い出した、やばかったねあれも(笑)。

山北:ファンもすごいよね。

茜屋:そうだ、当時は特典会とか握手会とかやっていた時に、沖縄かどこかで真っ赤になって来てるお客さんとかいて大丈夫かな、って思ったんだよね。

若井:沖縄じゃない? 皮めくれてた! 日焼け止め忘れて……みたいな。その瞬間沖縄なめたらダメだな、って実感した。

茜屋:そうだよね。

――じゃあ、あえての話ですが。もしコロナの影響が無かったとして、今5人で遊びに行くとしたらどうしょうか?

芹澤:ハワイ!

山北:ハワイは行きたい!

若井:実はハワイ、コロナになる前にお仕事で行ける予定だったんですよ。だからその時にいっぱい動画とかMVとか撮れたらいいね、みたいな話をしていたのに、なくなっちゃったから……。ハワイでみんなで肉食いたいね。

茜屋:確かに! ハワイなら観光地だし何でもあるから、みんな散り散りになっても……。

――現地で散り散りになる前提なんですね(笑)。

茜屋:半分散り散り、夜ご飯は集まるぐらいで!(笑)

山北:みんなで純粋にしたいことって……。

若井:やっぱりバーベキューとかじゃない?

久保田:でも5人で、ってことでしょ?スタッフさんとかマネージャーさんとか無しよ?友希ちゃんが言っているのってスタッフさん含めての話でしょ?

山北:5人でもまあお肉焼いて食べて……居酒屋と変わらんか(笑)。

茜屋:なんか集まっても、一旦散り散りになる気がするんですよね、それぞれ。

――おはようございます、って来て、何時に戻ってきます、って言う感じですかね(笑)。

茜屋:最後集まって解散!みたいな(笑)。

芹澤:うーん、5人で一緒にできる夏かぁ~。

若井:女子5人集まるって合コンぐらいしか出てこないんだけど(笑)。

茜屋:合コン行く? 5人集まって(笑)。

芹澤:まあ、「Summer Dude」は合コンソングだから(笑)。

若井:5体5で、黒縁に白シャツの彼を連れて(笑)。

――合コンで相手にi☆Ris出てきたら相当驚きますが。

山北:あはは!でもうちらはこういう感じですね。

――僕はi☆Risって、それぞれやっていることも好きなものもエッジが立っているから、それが集まった時のパワーの凄さみたいなものを感じるんですよね。すごい強いやつらがトーナメントの時にチームとして集まったみたいな。

山北:お~、それは嬉しいですね!

――ステージとか見ていても爆発力があるし。そういうパワーを持っている人たちがこういう曲を出したっていうのが面白くて。

一同:確かに!

■まだ私達は「STAR」じゃないから、もっと魅力を知ってほしい

――ではカップリングの事も聞いていきたいと思います。「5STAR☆(仮)」。こちらはi☆Risらしさというか、パワーと面白さと活力がある一曲です。これは山北さんが作詞ですが。

山北:私と澁谷さんと友希ちゃんの「澁若山」っていうユニットの曲や、自分のソロライブで三曲作詞したんですよ。それが凄く楽しくて。で、澁谷さんが辞めるタイミングで、ニューシングルが出るのを聞いたんですけど、私は前からi☆Risの自己紹介ソングが欲しいってずっと思っていたんです。

――自己紹介ソングですか。

山北:アイドルヲタ的には、自己紹介ソングは絶対どのグループも欠かせないものだろうって思っていたんです。実は6人の頃に適当に書き殴っていた歌詞もあるんですけれど、その頃ってみんなと完璧に打ち解けていないというか、自分の主観が入っちゃって客観視ができないなっていう時期があって。全部完成しないまま終わっていたんです。

――幻の歌詞があったわけですね。

山北早紀

山北早紀

山北:でもこのタイミングで5人になって、私自身も30歳になって。ちょっと俯瞰的に見れるようになったというか。なんだろう……ちゃんとみんなのこと好きだなって思えたんですよ(笑)。今ファンの皆さんも、8年間やってきたメンバーが一人卒業して、ちょっと離れてしまうんじゃないかなっていう懸念も正直あって。このタイミングで私が今のi☆Risを書きたいってスタッフさんに言ったらOKが出たので、挑戦しましたね。

――その思想がやっぱりアイドルオタク思想ですね。ファンが離れるんじゃないか、とか。

山北:みんな年月を重ねるごとにパワーアップしてると思うんです。若いうちがピーク!みたいな思想もアイドル業界にはありますけど、i☆Risってなんかそうじゃないって思うから。なんかもっと魅力を知って欲しいなって思いますね。

――皆さんは歌詞来た時の感想はいかがでしたか?

若井:普通にいい曲だと思いましたね(笑)。

久保田:山さんやっぱりわかっているな!ってすごい思いました。

若井:さきさまの視点じゃないと書けない歌詞なのは間違いないので。

山北:歌詞の中身は全然客観視してなくてすみません(笑)。

若井:でもそれがさきさまの見えている目線、っていうのことにも意味があるから。

芹澤:6人の頃に自己紹介曲作りたいね!って話題が上がった事があったんですよ。でも他の人に頼むとやっぱり私たちの内情が分からないじゃないですか。

山北:1回6人の時に作ったのあるよね。

若井:そうそう、実はボツになっているのがある。

芹澤優

芹澤優

芹澤:自己紹介ソングってその子たちのことをすごく理解してないと多分書けないし、表面上のことだけ書いて、それがいい曲だとしてもファンの人が納得しないと思うんですよ。それを一番身近で見ているさきさまが担当するからこそ、ファンの人が聴いてもわかる!って感じる楽曲になっているんじゃないかなって思いますね。

茜屋:9年目で自己紹介ソング作るアイドルなんなの?っていう感じじゃないですか(笑)。でもそれってi☆Risの「ここからまだいくよ!?」っていうのを再認識してもらえるんじゃないかなって。

――自己紹介の部分も非常に個性的でした。久保田さんのところとか面白いですよね。

山北:みゆたんが一番すぐできました(笑)。

久保田:いや~!オチにされているなって思いました(笑)。でもサビもキャッチーだし、めちゃくちゃアイドルソングですよね。

山北:やっぱり今コロナで声が出せないけど、ジャンプとかクラップだったらできるじゃないですか。ライブで映える曲にしたいと思ってそういう感じにしましたね。

――タイトルに付いている(仮)も含めて正式タイトルなんですね。

山北:最初は本当に仮タイトルとして提出していたんです。改めて「タイトル最終的にどうしますか」って話したら、スタッフさんに「「5STAR☆(仮)」でタイトルだと思っていた」って言われて。私はそのつもりはなかったんですけど。

――そのつもりはなかったんですか(笑)。

山北:はい(笑)。これ、1サビのところは「5star」の「star」が小文字なんですけど。まだうちらは小物だっていうことで小文字にしていてるんですけど、最後はちゃんと「STAR」になってるんです。

――本当だ、大文字になってますね。

山北:そうなんです。本当のスターを目指している段階だよ、っていうことだから。うちらはまだこれを歌っている段階ではSTARじゃないから(仮)にしておこう!っていうことで。

――i☆Risはもう十分にスターな気もしますが……。

一同:いやいやいや!

山北:満足したら終わりなんで!

■過去一に切羽つまって始まったツアーだった『i☆Ris 6th Live Tour 2021 ~Carnival~』

――そして三曲目「Cheer up」。これも今風のパーティチューンだと思います。

茜屋:本当に今時な曲ですよね。曲調も結構K–popっぽい感じというか、中の歌詞とかもリプライとか既読とか言ってるし、ああもうメールの時代じゃないんだっていう(笑)。あと「メンリセ」みたいな言葉を知らなくて!

――「メンタルリセット」の略ですよね。

茜屋:なんかどんどん新しい言葉が生まれるなって思って。

久保田:「Summer Dude」とすごい対照的だなって思って。あっちはなんか海!こっちはナイトプール感!って雰囲気があって。

――確かに。

久保田:同じ夏でも違いのある曲たちが一枚のCDの中に入っているっていうのがいいなって。この曲は女の子に人気が出そうだなって個人的に思ってますね。

――i☆Risとしての振り幅って、凄く広くなってる感じがしていて。

久保田:そうですね、すごい広くなった。

若井:女の子のファンが最近増えたなって印象がありますね。制作陣の方たちも、女の子にもっと刺さるような楽曲も作りたいって意見も出ていて、そういう部分からでも「Cheer up」が生まれたと思います。

――インタビューが出ているタイミングでは『i☆Ris 6th Live Tour 2021 ~Carnival~』も終わっていますが、今回のツアーの感想も聞きたいと思っています。澁谷さんが卒業されて、5人で、しかも2年ぶりのツアーはいかがでした?

山北:ここまで準備段階と初日が緊張したツアーっていうのは多分ファーストツアーぶりぐらいだと思いますね。ずっちゃんが卒業してからツアーが始まるまで2週間ぐらいしかなかったので、みんな普段は顔に出さないんですけど、過去一に切羽つまって始まったツアーだと思います。でもドタバタはしたけど、逆に言えば団結力がすごい強まるツアーでしたね。

――正直状況も厳しい中ですもんね。

山北:声も出せないですし、本当に試行錯誤でしたね。ツアーってやっていると「今日よかったね!」とか、「今日ちょっとあれだったね」とかあるんですけど。なんか今回は1公演1公演本当に頑張ろうっていう気持ちがみんなから感じられて、なんか修行みたいな感じでした(笑)。

芹澤:なんかこのツアーに来ているお客さんたちは、なんか「5人のi☆Ris死ぬまで推したる!」ぐらいの人たちなんじゃないかなって思っていて(笑)。推すのやめるんなら三月の段階でもうやめている気がするんですよね。それを乗り越えてこのツアーに来てくれている人は、なんかもうずっと一緒にいてくれているんじゃないか!みたいな(笑)。 支えられていると思うし、SNSで感想見ていてもあんまり文句を見ないんですよね。

■改めて5人になって、一つだけごめんなさいと思うこと

――改めて澁谷さんが抜けて、i☆Risが6人から5人になったことって、皆さんの中でも大きい物だったと思うんです。その“6から5になった”事に対する皆さんの心境をお聞きしたいです。どうだったのか、どうしていこうと思っているのかは、今聞かなければならないと思っていて。

茜屋日海夏

茜屋日海夏

茜屋:うーん、確かに異例なんですよ。i☆Risって卒業制度ってあるんだ!って驚いたし。でも澁谷がやりたいことがたくさんあって、色々頑張っているのもわかっていたので。卒業に関しては、意外と私個人は頑張って欲しいって思いましたね。私も自分でやりたいことがあるからその気持ちはわかるし、仕事辞めたわけじゃないので、それぞれの道で頑張って、いつかまた会えたらいいな、って。

――なるほど。

茜屋:i☆Risファンの人って、箱推しの人が結構多いんですよ。「6人のi☆Risが好きです」って言ってくれる人が沢山いるので、そこがどうなるのかなっていうのはありましたけどね。でも寝かせて寝かせてやっとできた『Canival』ツアーも、いい意味で6人の時よりも上に行ってやるっていうギアが入ったんですよ。それをずっちゃんにもまた見てもらいたいし……うん、それに対してのマイナスな感情は全くないですね。

若井:よくも悪くも体制が変わる時って、変わるチャンスであるのは間違い無いので。5人になって今までに無いものを見せて、もっと上にいきたいって私も思っているから、自分に喝も入ったし。グループに対しての気持ち、熱量も上がりましたね。みんなも「i☆Risどうしていこうかな」って6人体制の頃より考えたんじゃないかな。改めて一致団結しないとっていうか、自然とそうなっている感じがありますね。

若井友希

若井友希

久保田:卒業って選択肢が、私にはずっとなかったんです。私の中でi☆Risって、続けるか解散するか、っていうイメージがすごく強くて。でも友希ちゃんが言ってくれた通り、体制が変わるって転機にもなるし、それがよくなるか悪くなるは私たち次第だし、だったらすごく良くして澁谷が「やめなきゃよかった!」っていうぐらい売れてやることが一番なんじゃ無いかなって思いつつ……でも。

――何かありますか。

久保田:一つファンにごめんなさいって思うのは、アルバム『Shall we☆Carnival』の曲の中で、澁谷がいた頃に歌ってない曲が2曲だけあって、もうオリジナルの6人の歌詞割を、6人バージョンを歌うことがないんですよね。フリも入れてたんですけど、コロナでできなくなったツアーの時にやろうと思っていた曲もあるので……。それはみんなすまん!って気持ちでしたね。

久保田未夢

久保田未夢

――今のi☆Risってメディアの出方とかも曲の作り方も加速感があると思うんです。やはり5人でミーティングも結構持たれたんですか?

山北:いや、それぞれ自然とこういう雰囲気になりましたね。

久保田:ただ、一応解散の選択肢も0じゃなかったんです。

――そうなんですか。

久保田:スタッフさんが「どうしたい?」ってちゃんと聞いてくれて。それで全員がやりたいって選んだんです。自分たちで選んだっていうのもやっぱり大きいんじゃないかなって思いますね。

――解散という選択肢の提示はあったんですね。

山北:ありましたありました。

久保田:みんなで決めてくださいと、選択肢を与えていただいて。無理やりってことは全然なかったですね。

――皆さん結構考えられたんですか?

山北:いや、結構その日に返事しましたね。

久保田:うん、その場で決めたよね。

――その部分は色々想いがあると思います。また10周年まで駆け抜けたときに、改めてお話を聞かせていただけると嬉しいです。最後にファンの皆様にメッセージを届けて頂ければ!

山北:ちょっと他界しかけていた皆さんも、i☆Risを全然知らない皆さんも、i☆Risはここからが本当のスタートということで!新生i☆Ris頑張っていきますので、5人のi☆Risの最古参になってください!よろしくお願いします!

インタビュー・文=加東岳史 撮影=大塚正明
 

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