ザ・ローリング・ストーンズ、アルバム「刺青の男」40周年を記念し最新リマスター&9曲の未発表トラック収録の拡張版を10月発売
全英2位、全米1位に輝いたザ・ローリング・ストーンズの「刺青の男」が1981年の発売から40周年を記念して、拡張版マルチ・フォーマットで10月22日にリリースされることが決定した。
日本盤のみ、1983年公開の映画『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー』日本版パンフレットのミニチュア・レプリカ付き(スーパー・デラックス4CDボックス・セットのみ)。
新たにリマスターされたこのアルバムには、同時期にレコーディングされた9曲の未発表トラックが追加収録される。その未発表トラックの1曲であり、威勢のいいロックなナンバー「リヴィング・イン・ザ・ハート・オブ・ラヴ」が本日デジタル配信開始となった。
「刺青の男」の40周年記念エディションには、「ハング・ファイアー」、(ジャズ界のサクソフォンの大家ソニー・ロリンズをフィーチャーした)「友を待つ」、そしてもちろん、発売以来、バンドの代表曲の1曲となった「スタート・ミー・アップ」などを含むアルバムのオリジナル11曲のリマスターが収録されている。デラックス盤には、「ロスト&ファウンド:レアリティーズ」と「スティル・ライフ:ウェンブリー・スタジアム1982」も収められている。
「ロスト&ファウンド:レアリティーズ」には、アルバムが最初にリリースされた当時に作られた楽曲が9曲収録されている。それらの曲は新たにバンドがヴォーカルやギターを追加して仕上げている。「リヴィング・イン・ザ・ハート・オブ・ラヴ」もそのような曲の1つで、典型的な当時のストーンズのロック・ナンバーとなっている。ここでは元気なギター・リフと極上のピアノをフィーチャーした、彼らの一流の演奏を楽しむことができる。さらにバンドのブルース・ヒーローの一人であるジミー・リードが1963年にレコーディングした「シェイム、シェイム、シェイム」のとびきりのヴァージョンと、ドビー・グレイの珠玉のソウル「ドリフト・アウェイ(明日なきさすらい)」の彼らの解釈によるカヴァー、そして「スタート・ミー・アップ」のレゲエ風のヴァージョンも収録。
「スティル・ライフ(ウェンブリー・スタジアム1982)」は、82年6月に行われた「刺青の男」のツアーにおけるロンドンでの必聴のライヴだ。ここに収録されている26曲は、オープニングの「アンダー・マイ・サム」から、ストーンズのお馴染みの「夜をぶっとばせ」や、「ホンキー・トンク・ウィメン」「ブラウン・シュガー」まで、メガヒットが詰まっている。
このウェンブリーでのショウでは、テンプテーションズの「ジャスト・マイ・イマジネーション」や、エディ・コクランの「トゥエンティ・フライト・ロック」、ミラクルズの「ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー」、そしてロックンロール黎明期のビッグ・ボッパーの「シャンティリー・レース」などのカヴァーも聴くことができる。またここでは、当時発売直後だった「刺青の男」の収録曲である「スタート・ミー・アップ」「ネイバーズ」「リトルT&A」、そして「ハング・ファイアー」の初期のライヴ・ヴァージョンもフィーチャーされている。
「刺青の男(40周年記念エディション)」は、2020年にリイシューされて、イギリスでアルバム・チャートの1位に輝いた1973年の名盤「山羊の頭のスープ」に続くリイシューとなる。彼らの比類なきアルバムのリイシュー盤がイギリスでチャートの1位を獲得するのは、2010年に発売されたデラックス・エディションがチャートの1位を獲得した1972年の画期的なアルバム「メイン・ストリートのならず者」に続く2度目の快挙となった。
グリマー・ツインズがクリス・キムジーと共にプロデュースしたオリジナルの「刺青の男」は、アメリカ(クワドラプル・プラチナを獲得)、カナダ、オーストラリア、そしてヨーロッパのほとんどの国でチャートのトップになり、世界中で数多くのゴールドおよびプラチナ・アルバムを獲得した。
この名盤が1981年8月24日にリリースされてから、あと1週間ほどで40年を迎える今、ストーンズは「No Filter Tour」のアメリカでの13公演の日程を発表して、ツアーに戻る準備をしているこのタイミングで、本日、この発表が行なわれる運びとなった。新たなツアー日程は9月26日にセントルイスから始まり、11月まで続くものとなる。