アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ、1961年初来日ツアーを収録した「ファースト・フライト・トゥ・トーキョー」発売決定

モダン・ジャズの代表的ドラマー、アート・ブレイキー率いるジャズの名門バンド、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの1961年の初来日ツアーの模様を収録した未発表ライヴ・アルバム「ファースト・フライト・トゥ・トーキョー」が、11月5日に全世界発売される。
ツアーの最終公演である東京・日比谷音楽堂でのステージを収録したもので、リー・モーガン(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、ボビー・ティモンズ(p)、ジミー・メリット(b)という最強の布陣による、「モーニン」「ブルース・マーチ」「チュニジアの夜」など代表的レパートリー満載の白熱のステージを記録している。
このツアーは、初の本格的なモダン・ジャズ・グループの来日公演で、全国で空前のジャズ・ブームが巻き起こるきっかけとなった、日本音楽史においてもメモリアルなイベント。蕎麦屋の出前持ちが「モーニン」を口笛で吹きながら自転車を漕いでいたというエピソードが残っているほど、当時アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの音楽は一般層にまで浸透し、現代に至る日本ジャズ文化の発展に大きく寄与した。
本アルバムの音源は、来日ツアーを追いかけたドキュメンタリー映画『黒いさくれつ』用に記録されたものだったが、権利の問題で映画がお蔵入りになってフィルムが破棄され、それ以降マスターテープの所在も長らく不明となっていた。2017年に映画スタッフの遺品からテープが発見され、数年間にわたるリサーチの末、米国ブルーノート・レコードから全世界リリースが実現した。
CDブックレットには、ブルーノート・レコード社長のドン・ウォズよるウェイン・ショーターへのインタビューの他、当時を知るサックス奏者の渡辺貞夫や音楽評論家の湯川れい子のインタビュー、テープ発掘者である根本隆一郎の寄稿などが掲載される。日本盤はSHM-CD 2枚組と高音質SA-CD~SHM仕様~の2形態でリリースされる。発売に先がけ、先行トラック「モーニン」のデジタル配信がスタートした。
広告・取材掲載