『ウマ娘 プリティーダービー 3rd EVENT WINNING DREAM STAGE』DAY2より (c) Cygames, Inc. (c) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
2021年2月24日のゲームサービス開始以来、快進撃のヒットを続けているクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』。その三年ぶりとなる大型ナンバリングイベントが8月28~29日に有明で開催された。ゲーム版の世界をライブで描きだしたDAY1に続き、DAY2が送るのはテレビアニメの世界…ウマ娘達の勝負のドラマがライブでどう描かれたのか、その様子をレポートしよう。
オープニングを飾ったのはチーム<スピカ>トレーナー! 初日以上のテンションで新たなウイニングライブの幕が開く
ソーシャルディスタンスをしっかり取りながら開場を待つファン達の賑わいと、ショッピングモールから流れ続ける『ウマ娘』ソングの数々…DAY1の興奮を引き継ぐような熱い空気が会場となる東京ガーデンシアターの周囲には満ち満ちていた。
そして開演間際となって期待が高まる場内のテンションが、流れ出したある曲で一気に跳ね上がった。
「俺の愛馬が! ずきゅんどきゅん走り出しー!」
それは様々なバージョンのある「うまぴょい伝説」の中でもファンに人気が高い、チーム<スピカ>トレーナーのボーカルバージョン! ウマ娘バージョンとは異なるハイテンションなボーカルに開演前から場内の手拍子にも熱がこもる。そして曲が終わると…
「俺はあいつらの全力のレースが…いや全力のステージが見たい!」
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ステージ袖から決めゼリフと共にチーム<スピカ>トレーナー役・沖野晃司が登場し、場内は大きな拍手に包まれる。細かい芝居を挟みながらの感染対策に関する注意事項説明などを終えると「こんなところでのんびりしていたら<スピカ>の連中に何をされるかわからん」とステージ袖に下がり
沖野「本日が千秋楽! 華々しいステージの裏側で努力を重ねてきました、トレーナーの皆様や全てのファンの皆様に感謝の気持ちを伝えるべく、約20名のウマ娘がこの裏で待機しております。ぜひトレーナーの皆様は、走り抜ける彼女達の全力疾走を一瞬も見逃さないようによろしくお願いいたします! ではまいりましょう! いよいよ出走ーっ!!」
そんなトレーナーの熱い叫びと共にイベントの幕が上がった。
初日同様に広がる星空と共にウマ娘達のレースやトレーニングする姿が映し出されるオープニングムービーからスタート。そして見てくれているすべてのファンへ想いの言葉を務める役目を担ったのはシンボリルドルフ、メジロマックイーン、ライスシャワーの3人。そして彼女達の「今、WINNING DREAM STAGEの幕が上がる!」の言葉と共にDAY2のゲートが開いた。
●GIRLS' LEGEND U
高らかなファンファーレと「やっとみんな会えたね!」という心からの言葉を合図に、メインステージの幕が落ちた向こうからウマ娘達の姿が現れる。オープニングナンバーはDAY1と同じく「GIRLS' LEGEND U」だ。DAY1に出演したチーム<スピカ>の5人とBNWの3人に加え、DAY2では大西沙織(メジロマックイーン役)、田所あずさ(シンボリルドルフ役)、長谷川育美(ミホノブルボン役)、石見舞菜香(ライスシャワー役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)、佐伯伊織(キングヘイロー役)、田澤茉純(イクノディクタス役)、のぐちゆり(メジロパーマー役)、花井美春(ツインターボ役)、立花日菜(サトノダイヤモンド役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)らテレビアニメ第2期で存在感を示したウマ娘達が加わり、DAY1とは違った走ることへの想いが七色のライティングと共に唄い紡がれていく。
そしてDAY1同様に実況席に明坂聡美が登場し、今日のライブへの意気込みをMachico(トウカイテイオー役)に語ってもらう。
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実況「さあついに始まりましたWINNING DREAM STAGE DAY2! 昨日に負けない熱いステージを期待しましょう! 今日の意気込みはこのウマ娘です!」
Machico「はーいトウカイテイオーだよー! トレーナーのみんなー僕たちの想い絶対受け止めてねー! 盛り上がっていっくよー!!」
そんなMachicoの言葉からの後サビでは、ブルーのライティングに染まりながら気持ちをしっかり伝えるようなボーカルから、ラストまで一気に駆け抜けるようなメロディーに乗って疾走感満点に唄いきり、前日同様に会場の空気を一気に熱くしてオープニングを締めくくった。
●MC
「トレーナーの皆さーん、WINNING DREAM STAGEに集まっていただき ありがとうございまーす!」
大西沙織(メジロマックイーン役)の口上から始まったMCでは、前日同様にキャストが演じるウマ娘の挨拶をしていく。
のぐちゆり(メジロパーマー役)「今日のこのステージでの爆逃げ、いっちょやってやるかー! よろしくお願いします! ウェーイ!」
長谷川育美(ミホノブルボン役)「WINNING DREAM STAGE、ミホノブルボン始動します」
花井美春(ツインターボ役)「3rdイベントもターボエンジン全開だー!」
渡部恵子(ナリタタイシン役)「トレーナー…真面目に応援しないと蹴っ飛ばすよ?」
近藤唯(ビワハヤヒデ役)「トレーナー君、ライブの前に炭酸抜きコーラは飲んできたか?」
そして三年ぶりのナンバリングイベントを迎えた気持ちを訊かれたMachicoと大西だが、緊張する大西が「内臓が口から出そう」とつぶやくとMachicoは「大丈夫!受けとるから!」と返したり、DAY1に出演した経験から「トレーナーさんのおかげで盛り上がって、あっという間に始まって終わった!ってなるから」と励ます一幕も。そしてアニメ第2期のアフレコが新型コロナ禍のためにみんなとできなかったので、こうしてみんなと一緒に集まれたステージをファンと共に素敵な想い出にしようと誓い合い、今回のイベントへの意気込みを盛り上げていった。
その後DAY1と同じくステージ衣装のお披露目では「頭の飾りにも個性があって衣装にバッチリ合ってますね」という明坂のコメントに「頭…? 今”頭が”って絶対言った!」と頭の大きさを気にしているビワハヤヒデのアニメでのリアクションを近藤唯が再現してキャストと会場が盛り上がる。
さらにナンバリング初出演組の中からウマ娘としてのライブも今日が初めてという石見舞菜香(ライスシャワー役)は「もうドキドキでどんな顔をしたらいいのかわからないんですけど…でもコンサートライトってすごいキレイなんですね…本当にがんばります」と語り、それに応えて客席が一斉にコンサートライトを振って声なき声援を送った。
最後に配信で見ているファンにMachicoから「会場の熱が画面の前で見てくださっているトレーナーの皆さんの、心の奥底に響くようなパフォーマンスをしていきたいと思います」とのメッセージが送られ、再びライブパートに向けてウマ娘達が出走していった。
●ユメヲカケル!
スクリーンにはファンファーレと共に『ウマ娘 プリティーダービー Season2』のオープニングが映し出され、全員による歌い出しで「ユメヲカケル!」がスタート。
実況「ああっと! ウオッカです! ウオッカ間に合いました!」
実況アナウンスと共にステージ上段に走り込んできたのはウオッカ役の大橋彩香。彼女が加わってファン待望のチーム<スピカ>7名による「ユメヲカケル!」がこのライブで実現し、客席のコンサートライトの動きも喜びで激しさを増した。
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大橋「トレーナー! 盛り上がってくれよなー!」
間奏でウオッカのゲキが入って始まった二番では、スクリーンに映し出されるテレビアニメ2期の名場面映像と、配信での歌詞などが会場内に飛び出すAR演出も加わり、さらに
「お前ら-! 全力で駆け抜けろー! チーム<スピカ>はここからが本番だーっ!」
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実況席に乱入したトレーナー(沖野晃司)からのゲキも飛んでクライマックスへ向けて情感が高まっていく。そして曲終盤のキモであるテイオーとマックイーンのソロの掛け合いでは、アニメ後半の2人の名場面を前に2人が見つめ合って視線を交わすなど、アニメでの2人の物語を知るファンには最高の演出も加わって、ライブ前半戦最高のスタートダッシュを決めてみせた。
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●Make debut!
「ユメヲカケル!」に続いてはテレビアニメ第1期オープニングテーマの「Make debut!」。歌い手は近藤唯(ビワハヤヒデ役)、渡部恵子(ナリタタイシン役)、渡部優衣(ウイニングチケット役)のBNWに長谷川育美(ミホノブルボン役)、石見舞菜香(ライスシャワー役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、立花日菜(サトノダイヤモンド役)と、アニメとナンバリングイベント双方でのメイクデビュー組が勢ぞろい。
矢野「トレーナーのみんなー! はりきっていこー!」
立花「トレーナーさん、盛り上がって下さいね!」
2人の可愛らしいゲキや、配信ではステージのスクリーンから飛び出してくるように会場中に紙吹雪や音符が舞い散るなど、華やかなAR演出がフレッシュな楽曲を盛り上げる。前日同様にフレッシュなメンバーがオリジナルとは違った魅力を見せてくれたステージとなった。
●はじまりのSignal
軽やかなピアノのイントロと共にブルーのライティングに染まったステージにダンサーと共に登場した大西沙織(メジロマックイーン役)。唄う曲はゲームのメインストーリー第1章で公開されたメジロマックイーンのソロナンバー「はじまりのSignal」だ。
ゲーム中ではチーム<シリウス>をエースとして支えようと、様々な逆境やプレッシャーに押しつぶされそうになりながらも、それを乗り越えて成長したマックイーンだから唄える未来を目指して走る決意の歌を、ブルー&グリーンのライティングとコンサートライトの光に包まれて爽やかに唄い上げていく。
「WINNING DREAM STAGEは始まったばかり、楽しんでくださいねー!」
大西は間奏でファンに語りかけ、ステージの前に進み出て唄った終盤では「一緒に行こう」と唄う部分を客席に手を差し伸べて「一緒に行きましょう」と語りかけるなど、ライブならではのパフォーマンスも盛り込んで、メジロマックイーンらしく清廉で真っ直ぐなステージを見る人全てに届けて見せた。
●七色の景色
はずむようなピアノイントロと共に高野麻里佳(サイレンススズカ役)がステージに登場し、歌が始まった瞬間にステージは虹のような七つの色に染め上げられる。そうして始まったのはサイレンススズカのソロナンバー「七色の景色」。
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テレビアニメ第1期の第1Rで、レースを勝利したスズカがウイニングライブで唄いスペシャルウィークの心を奪った印象深い一曲だ。新しい景色を目指して全速力で走り続けるスズカの気持ちを明るく軽やかに唄い上げ、彼女の見る景色が変わる様にライティングもカラフルに変わり続ける。
「トレーナーさん、私と一緒に素敵な景色を見に行きましょう」
そう語りながら客席へと手を差し伸べ、最後はタイトルそのままに高野が七色のライトに照らし出され、美しい景色となってステージを締めくくった。
●ENDLESS DREAM!!
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レースに初勝利したウマ娘が喜びと未来への希望を唄う「ENDLESS DREAM!!」。DAY1は意外な組み合わせのメンバーでファンの目を引きつけたが、今日この歌を唄うのは佐伯伊織(キングヘイロー役)、花井美春(ツインターボ役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)という、いずれも個性派ウマ娘という組み合わせ。
子どもっぽい勢いのあるターボ、お嬢様らしく凛としたキング、落ち着きつつも自己主張はしっかりしたネイチャという三者三様のキャラクターを歌声で表現し、それが絶妙のハーモニーへと重なっていく、この3人にしかできないライブにファンも満足げにコンサートライトを振ってステージへと気持ちを伝えていた。
生「ぱかチューブっ!」にソロ&『うまよん』ナンバーで中盤戦はハイテンション!
●スペシャルパフォーマンス ぱかチューブっ!出張版
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前曲が終わり暗闇に覆われた会場に突然『ぱかチューブっ!』のタイトルと「トウカイテイオーのぱかチューブっ!」というかけ声と共にMachico(トウカイテイオー役)が登場!
Machico「今日は3rdイベントのどさくさでボクがぱかチューブっ!を乗っ取っていこうと思うよー!」
テイオーがTVアニメ第2期で披露したオリジナルソング「はちみーのうた」をゴールドシップが『ぱかチューブっ!』で勝手に唄ったので、本家をライブで披露しようというのだ。止めに入ってきた沖野晃司(トレーナー役)も「よーし! そういうことなら俺もチーム<スピカ>のトレーナーとして、テイオーを盛り上げるぞー!」と、会場と配信のトレーナーも巻き込んで「はちみーのうた」ライブを決行! テイオーの歌に合わせて、トレーナーは合いの手や派手なリアクション、さらにはステージを右に左と走り回るが、グダグタな展開に。
上田「おいおいおい、お前らややウケだったぞ!?」
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テイオーとトレーナーのグダグダぶりを見かねて本家『ぱかチューブっ!』の上田瞳(ゴールドシップ役)が乱入。「これじゃ放送事故だから! こんなんで『ぱかチューブっ!』の看板背負ってもらっちゃ困るぜ!」とダメ出しし、テイオーには「お前の歌にはパッションがねえ! はちみー愛を伝えるのがはちみーのうたじゃねーのか」、トレーナーには「お前にはエアグルーヴが足りねえ! もっとグルーヴを表現しろ! 同じ事務所だろ?」と声優繋がりの内輪ネタも交えたダメ出しで笑いを誘う。
さらにグルーヴを表現するのはダンスだとトレーナーに言わせてアドリブで踊らせたり、Machicoが客席にウェーブを要求しながら走って力尽きそうになったりとカオスな展開が続き、最後は『ぱかチューブっ!』テーマ曲「ぱかチューブっ!ですが、何か?」をダンサーやトレーナーも交えて熱唱。客席も真っ赤に輝くコンサートライトでテンションを上げまくり、大いに盛り上がりながら終了。そして出演陣全員を呼び込んで前半戦のシメとなるMCタイムが始まった。
●MC
大西が「マックちゃんのぱかチューブ♪」と口ずさみながらステージに上がり、ゴルシとの絡みを匂わせてファンを喜ばせながらのMCタイムは、トレーナーの「ウオッカ!? スタートに出遅れるとは何事だ!」という大橋彩香(ウオッカ役)へのツッコミ兼自己紹介の前振りからスタート。
大橋「トレーナー、お待たせー! 今日もエンジン全開で突っ走っていくぜー!」
これで全員の自己紹介も終わり、前半戦の曲の振り返りがスタート。
「ユメヲカケル!」は今年2月の配信でのお披露目以来、チーム<スピカ>全員でライブで唄えたことが嬉しかったと和氣と大橋が語り、ライブではトレーナーも参加したけどステージと実況席でお互い姿が見えず思わず探してしまったとの裏話も。
「Make debut!」では石見が「大好きな曲なので唄えて嬉しかった」と語り、立花は「始まりの曲を大きなイベントで皆さんの前で唄えて、今回もキタちゃん(キタサンブラック役・矢野妃菜喜)と一緒に唄えて嬉しかった」とキャラ同様の仲良しぶりを見せてくれた。
「はじまりのSignal」については大西が「これがあったから内臓が出そうだった」とプレッシャーを告白し、普段の自分ではなくメジロマックイーンとして唄えるようがんばったとのこと。「皆さんいかがでしたか?」という大西からの問いかけに客席からは大きな拍手も巻き起こった。
「七色の景色」を唄った高野からは「アドリブ入れたら尺が合わなくなってしまって、ちょっと賢さ足りなかったかな?」とゲームのパラメータになぞらえての裏話が。そして歌が始まった時に目に入ったのがスズカの色である緑のコンサートライトに染まった客席だったので、本当に嬉しかったとファンにお礼を伝えた。
「ENDLESS DREAM!!」では、花井から3人共レッスンが別々だったため、一緒に唄えたのが今日が初めてだったとのこと。それでも初めてセンターを任されたことも含めて楽しかったと語った。さらにツインターボのオッドアイを表現するために、左右でアイシャドーの色を変えていたという裏話にキャストからは「かわいい!」とのリアクションも飛び出した。
そして「ぱかチューブっ!出張版」…ゲームやアニメではゴールドシップが暴走するポジションだったが、今回は「この2人(Machico&沖野)がリハーサルで暴れ散らかしてて大変だった」との上田からの告白が。それでもファンの反応は上々だったので「終りよければ全て良し!」(Machico)と強引に締めくくって、ライブは中盤戦へ。
●SEVEN
Machico「では次のライブパートに行きたいんですけれども、何やらボクの憧れているあの人の…カッコイイ姿が見られるみたいー! トレーナー!ボクの大好きなあの人のことをいっぱい見てねー!」
Machicoがトウカイテイオーモードで思い入れいっぱいの前振りから始まったのは、田所あずさ(シンボリルドルフ役)によるシンボリルドルフのソロナンバー「SEVEN」。
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ステージ中央にいた田所が「勝利をこの手に!」と力強く歌い出すと、ステージ上の全員が“皇帝"にひざまずき、ステージは真っ赤なライティングとレーザー、そしてスクリーンには燃えさかる7本の炎のラインが浮かび上がる。
実況「ここからはさらにヒートアップしていくウイニングライブのステージをご覧ください! 先ず登場するのはトレセン学園生徒会長シンボリルドルフです!」
実況が終わるとライティングは突然青に切り替わりスクリーンの炎のラインも氷のような青へと変わる。七冠の絶対王者だからこそ併せ持つ冷静と情熱を表現する演出はリリックに合わせて瞬時に切り替わり、田所のボーカルもシンボリルドルフの戦う心を表すかのように力を増していった。そしてライブ終盤ではステージ上にひざまずき、勝利をつかみ取るために腕を天に伸ばしながら再び立ち上がるパフォーマンスを織り込み、最後は腕を組んで客席を睨んでシンボリルドルフの姿を威風堂々と描ききった。
●アウト・オブ・トライアングル
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激しいイントロと共にステージがブルーとパープルのライティングで明滅し、前田佳織里(ナイスネイチャ役)が登場。唄うのはナイスネイチャのソロナンバー「アウト・オブ・トライアングル」だ。自分に自信が持てなくて引き気味になってしまっても、胸の奥底でくすぶる勝者やヒロインになりたいという想いはあきらめられない、そんなナイスネイチャの複雑な心情をクールでアップテンポに唄い上げるこの曲を、前田は切なくも力強く唄い上げる。
会場内をレーザーが飛び交い、タイトルのように無数のトライアングルを描き出す。客席もそんなネイチャに合わせて赤と緑のコンサートライトで染まる。そして会場の空気も彼女の感情に染まったかのようなテンションに満ちてステージは幕を閉じた。
●グロウアップ・シャイン!
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ライブはここからグループ曲が連続していく。その先陣を切るのがTVアニメ第1期エンディング主題歌の「グロウアップ・シャイン!」。オリジナルシンガーの木村千咲(ダイワスカーレット役)が渡部恵子(ナリタタイシン役)、近藤唯(ビワハヤヒデ役)、渡部優衣(ウイニングチケット役)のBNWと立花日菜(サトノダイヤモンド役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)らメイクデビュー組と競演するというフレッシュな組み合わせ。
アニメでチーム<スピカ>が様々なゲームで遊びあっていたようなテンションで満たされたステージは、元気にテンポ良く繰り出されるダンスと個性的なボーカルがハーモニーを織りなし、見ているだけでウキウキするようなステージとなった。
●ぴょいっと♪はれるや!
実況「ここからはアニメ『うまよん』よりおなじみの曲を連続してお届けします! みなさん全力の応援よろしくお願いします!」
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その一発目は曲スタートからハイテンションな「ぴょいっと♪はれるや!」。オリジナルシンガーの和氣あず未(スペシャルウィーク役)と佐伯伊織(キングヘイロー役)に、のぐちゆり(メジロパーマー役)、田澤茉純(イクノディクタス役)、花井美春(ツインターボ役)とTVアニメ第2期の個性派ウマ娘が加わったパワフルなユニットだ。
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5人のウマ娘の個性が色濃く出たボーカルでぶつかり合い、会場内に歌詞が飛び出すAR演出や佐伯の「貴方達に、さらにエールを送る権利をあげるわっ!」のかけ声なども加わって、『うまよん』ならではのバラエティ感あふれる元気さと楽しさ全開のライブが繰り広げられた。
●Ring Ring ダイアリー
田所「こうして一緒に歌えるのも何かの運命だな、テイオー」
Machico「うん、カイチョー!」
そんなシンボリルドルフとトウカイテイオーのやりとりと共に田所あずさ(シンボリルドルフ役)、Machico(トウカイテイオー役)、矢野妃菜喜(キタサンブラック役)、立花日菜(サトノダイヤモンド役)、前田佳織里(ナイスネイチャ役)がゆったりとステージに入り、『うまよん』からの二曲目「Ring Ring ダイアリー」がスタート。
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『ウマ娘』の歌としては珍しいゆったりしたテンポのメロディーで、走るのをひと休みした女の子としてのウマ娘を描いたナンバーだ。それをシンボリルドルフとトウカイテイオー、キタサンブラックとサトノダイヤモンドという互いを意識しているウマ娘同士で可愛らしくデュエットし、仕上げは5人でのエモーショナルなハーモニーで締めくくり。力のこもった曲が続いただけに、ほっと一息つける時間が楽しめるステージとなった。
●逃げ切りっ!Fallin' Love
『うまよん』から誕生した逃げウマ娘のアイドル(ウマドル)ユニット「逃げ切りシスターズ」が、ついにリアルライブで登場! オリジナルメンバーの高野麻里佳(サイレンススズカ役)と長谷川育美(ミホノブルボン役)に、
花井「スズカに宣戦布告だー!」
のぐち「ウェーイ! 爆逃げするよー!」
と、TVアニメ2期の逃げウマ娘からのぐちゆり(メジロパーマー役)&花井美春(ツインターボ役)、そしてターボの保護者?として田澤茉純(イクノディクタス役)も加わった5人で送るのはアニメ『うまよん』9月期エンディングテーマの「逃げ切りっ!Fallin' Love」。
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好きな人のところへ一番に辿り着いて想いを伝えたいという恋心を、疾走感満点に唄ったナンバーを、キャラクターそれぞれのカラーとテンションを活かしたボーカルとダンスで全開パフォーマンス。次のイベントではぜひ「逃げ切りシスターズ」全員集合でのライブを期待したくなる一幕となった。
●Enjoy and Join
渡部優衣「トレーナーさーん! エンジョイしてくださいねー!」
勢いある歌い出しとウイニングチケットのかけ声と共に始まった「Enjoy and Join」。2ndイベント後に公開されたTVアニメ第1期OVA「BNWの誓い」のエンディング主題歌だったため、これまでライブで披露される機会の無かったレアなナンバー。それがついにオリジナルシンガーの渡部恵子(ナリタタイシン役)、上田瞳(ゴールドシップ役)、長谷川育美(ミホノブルボン役)にBNWの近藤唯(ビワハヤヒデ役)&渡部優衣(ウイニングチケット役)での初ライブということで、客席や配信の反応もヒートアップ!
嬉しい時も厳しい時も夢や友達のために走り続けるウマ娘の青春を唄ったナンバーだけあって、ハイテンションなボーカルとダンスで場内の空気もどんどん熱く盛り上がっていく。
近藤「トレーナー君、誓い合った仲間達とのパフォーマンスを!」
渡部恵子「私達の事を一瞬も見逃さないでよね!」
終盤はビワハヤヒデとナリタタイシンのゲキも加わってヒートアップし、「いつまでもずっと誰かの心にあるから」というラストのフレーズそのままに、ファンの心に刻まれる貴重なステージとなった。
●MC
盛り上がるナンバーが連続した中盤戦を振り返るべく、実況役・明坂聡美を進行役にMCタイムがスタート。
「SEVEN」を唄った田所は、ひざまずいたみんなから見上げられながらのスタートが「すごい唄いにくい環境だった」と苦笑するも久々に唄えて嬉しかったとコメント。そして「トレーナー君、“絶対"を見せられたかな?」とルドルフとしての決めゼリフでステージ上はもちろん客席や配信も沸かせてみせた。
「アウト・オブ・トライアングル」を唄った前田が「ナイスネイチャの熱い乙女心が伝わったらいいなと思ったんですけど、みなさん伝わりました?」と客席に問いかけると場内は万雷の拍手に包まれた。
「グロウアップ・シャイン!」を初出演組と唄った木村は「BNWやキタサンブラック&サトノダイヤモンドと唄えたのがすごく楽しかった」とコメント。さらに途中の振り付けで矢野と立花の笑顔に挟まれて「私は幸せ空間に包まれていました」と終始幸せな時間だったと嬉しさを表した。
「ぴょいっと♪はれるや!」を唄った佐伯はDAY1で唄った和氣と共にファンの前でライブで披露できたことの嬉しさや、いつかみんなとコールや合いの手を入れながら盛り上がりたいとコメント。そしてイクノディクタスらしさを出すために表情が冷静だった田澤も「気持ちはテンション上げて唄って踊っております」と語った。
「Ring Ring ダイアリー」ではMachicoからは「私はキタちゃんと一緒にテイオーさんをガン見してますね」と言ってくれた矢野の視線をバチバチに感じながら唄えたとの秘話や、クールボイスなオリジナルと違って今回のメンバーは声が柔らかなので、聴いていてスヤスヤ眠れそうといった感想が語られた。
「逃げ切りっ!Fallin' Love」ではのぐちがミホノブルボンと逃げ切りシスターズの大ファンで、一緒に唄えたのが本当に嬉しかったことや、振り付けでは指でハートを作るところが可愛かったなどのコメントが飛び出した。
「Enjoy and Join」はライブで披露する機会のなかった曲だったので、大きなステージで支えてくれる仲間と共に唄えたのが本当に楽しかったとオリジナルシンガーのナリタタイシン役・渡部恵子が語った。そして初歌唱となった近藤と渡部優衣はダンスの激しさに息が切れそうになったが、気持ちはとってもエンジョイしていましたと笑顔で語った。
歌に込められたウマ娘達の闘いのドラマ…そしてすべての想いは「うまぴょい」へ!
MCが終わりライブもいよいよ後半戦へ。ここから続くナンバーのテーマはアニメなどで描かれたウマ娘の様々なドラマが描かれた歌だ。
●Find My Only Way
スペシャルウィークがみんなの想いを背負って日本一のウマ娘になる夢を果たした、TVアニメ第1期12R「夢の舞台」のエンディングで流れた「Find My Only Way」。オリジナルはチーム<スピカ>のメンバーが唄っているこの曲だが、このライブでは佐伯伊織(キングヘイロー役)、田所あずさ(シンボリルドルフ役)、田澤茉純(イクノディクタス役)、のぐちゆり(メジロパーマー役)の4人が唄うことに。それぞれのウマ娘のモデルとなったサラブレッド達は、いずれも様々な苦難を重ねながらも、それを乗り越えて栄光を掴んだ名馬達。その名を受け継いだ彼女達にも様々なドラマがあった事を思わせる顔ぶれだ。
ステージのステップに座り、星明かりに照らし出された細い道を信じて走り続けてきた想いを切なく歌い上げる4人。その姿はスクリーンにはモノクロームで映し出され、曲の情感をより高めていく。最後は立ち上がってステージ前へと並び、想いを伝えるように唄う姿で曲を終え、場内は大きな拍手で包まれた。
●願いのカタチ
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続いての曲はTVアニメ第2期の中でも屈指の名エピソードに数えられる第10話「必ず、きっと」のエンディングテーマ「願いのカタチ」。度重なる怪我で引退を決意したトウカイテイオーが、周りの声やツインターボの激走に励まされて再起を決意する心情を唄った一曲だ。
ステージに現れたMachico(トウカイテイオー役)を黄昏のような濃いオレンジのライティングが包み込み、客席で輝くテイオーのイメージカラー・ブルーのコンサートライトと絶妙のコントラストを描き出す。そして曲が進みテイオーの心に希望の光が差していくのに合わせて、ライティングもまばゆい輝きへと変わり、見ている人すべてが10話劇中のあの場面に居合わせているような気持ちへと誘っていく。
そして最後はステージ前でファンに向けて手を振りながらMachicoが唄い、あの時のテイオーのように色々な感情が溢れ出しそうな表情を見せながら歌を締めくくった。
●ささやかな祈り
エモーショナルな空気に包まれた会場の雰囲気をさらに高めるように登場したのは、TVアニメ第2期中盤の主役ともいえる存在感を示したライスシャワーを演じた石見舞菜香。唄う曲はTVアニメ第2期第7話「祝福の名前」のエンディングテーマ「ささやかな祈り」だ。
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彼女のイメージカラーでもあるパープルのライティングに照らし出されながら、優しすぎるがゆえに強くなりたいと願うライスシャワーの祈りを切なげに唄い紡ぐ。
「お兄様、お姉様、今日は本当にありがとう…ライス最後までがんばるから」
そんなファンへの感謝の言葉と共に、曲は情感を最高に高めながらクライマックスへ。石見の抑えきれないライスの感情がこぼれ落ちそうな歌声に、配信ではAR演出で客席から湧き上がる無数の光の玉と上空に輝く星座が重なって、ライスシャワーのこれからを祝福するような空間が描き出されるなか、ステージは静かながらも幸せな空気と共に幕を閉じた。
●木漏れ日のエール(TVアニメ第2期12話Ver.)
TVアニメ第2期のドラマを紡ぎ出すナンバーの最後を飾るのは、Machico(トウカイテイオー役)と大西沙織(メジロマックイーン役)がエンディングテーマの「木漏れ日のエール」。林の中のような緑と木漏れ日のオレンジが入り混じるライティングの中で歌が始まったが、最初に歌い出したのはMachicoではなく大西…そう、これは2人のパートを入れ替えた第12話「ふたり」で使われたバージョンなのだ。
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それまでは怪我を重ねて壁にぶつかってきたテイオーにマックイーンが手を差し伸べるという立ち位置でドラマが繰り広げられてきたが、第12話ではマックイーンが繋靭帯炎によって走ることができなくなり、その絶望から彼女を救うべくテイオーが手を差し伸べて有馬記念で奇跡を見せようと決意する…そんなクライマックスへと繋がるドラマを、2人の感情あふれるボーカルとスクリーンに映し出されたテイオーとマックイーンの名場面が盛り上げていく。
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そして終盤では、ひざまずく大西にMachicoが手を差し伸べるパフォーマンスに12話のシーンを重ねていく演出で、場内の空気も感動で包まれていく。そして最後は、最終回での2人だけのレースシーンが映し出され、そこからあふれ出した桜吹雪がARで配信画面の会場を彩っていくという憎い演出で幕を閉じた。終わった後のファン大きな拍手は、きっと最終回でトウカイテイオーに涙ながらの声援を送った劇中のファン達と同じ気持ちだったはずだ。
●Special Record!
二日間に渡って大盛況となった「3rd EVENT WINNING DREAM STAGE」もいよいよラストナンバーに。曲はDAY1と同じく「Special Record!」だが、この日の同曲はTVアニメ第1期の最終回「響け、ファンファーレ!」のウイニングライブの再現だ。
(c) Cygames, Inc. (c) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
総勢19名のウマ娘がレースにかける青春の想いを唄うパワフルに唄う姿が、会場と配信のすべてのファンの目に劇中でチーム<スピカ>トレーナーが見た夢の風景と重なって見えたはず。
(c) Cygames, Inc. (c) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
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大西「トレーナーさん、私達の奇跡を…」
Machico「奇跡は起きるってこと、見ててねー!」
そして後半の間奏では、TVアニメ第2期の主人公として「奇跡」を見せてくれたメジロマックイーンとトウカイテイオーからの心からのメッセージが送られ、それを合図に全員がステージ前に広がる。そして未来への決意を込めるかのように左腕で空を指さすとスクリーンには打ち上げ花火と紙吹雪が舞い、配信画面ではそれがARで会場全体に広がり、イベント千秋楽は大団円で幕を閉じた。
Machico「トレーナー! これでゴールインだよ!」
そんなテイオーの言葉を合図に、全員がお礼の言葉を残して引き上げていく…だが、前日同様間髪入れずにアンコールを求める手拍子が場内に響き渡る。そしてしばらくすると…
沖野「みなさまー! アンコールの方、本当に本当にありがとうございます!」
ステージに沖野晃司(トレーナー役)が現れて、熱い声援に感謝を述べる。そして『ウマ娘』最新情報では2022年に4thイベント開催決定のビッグニュースに大きな拍手が巻き起こり、トレーナーからは「私の出演も決定しました! え…決まってない? 今日の活躍次第? 皆様、ぜひお力をお貸し下さい!」と次回の出演をアピールする一幕も。
●Never Looking Back
沖野「みんな…もう一度あいつらのウイニングライブが見たいかー!? そう、俺も見たい!」
告知を終えて、トレーナーの熱いゲキとともに満場の拍手がなり響く。それを合図にアンコールの幕が上がった。その始まりはDAY1と同じく、ゲームのHalf Anniversaryを記念した最新曲「Never Looking Back」だ。
まばゆい光を背にシルエットで登場したウマ娘達の力強いハーモニーが会場に響き渡り、立ちはだかる困難を乗り越えて走っていこうという決意の歌声がすべてのファンへと送り届けられる。それは現実に新型コロナ禍という逆境をファンの協力と共に乗り越えて、このイベントをやり遂げられたこととも重なっていく。
そうして極彩色のライティングとファンそれぞれが輝かせたコンサートライトの光に包まれて、ステージは熱く締めくくられた。
沖野「みなさま、アンコールありがとうございました! みんな(ウマ娘達)も最高だー!」
そんなゲキとともに二日間に渡ったイベントもいよいよ最後のゴールを迎えようとしている。そしてそれを応援してくれたファンへのメッセージが出演陣を代表して石見舞菜香(ライスシャワー役)、大西沙織(メジロマックイーン役)から送られた。
石見「会場にお越しの、そして配信をご覧になっているお兄様、お姉様の皆さん、今日は見てくれてありがとうございました。お兄様、お姉様に元気を届けようという気合いの下、みんなでがんばりました。でも光るコンサートライトとか、お家で楽しそうに見てくださってるんだろうなって想像すると、逆にこっちが元気をもらっちゃいました。私自身、人生で初めての大きなライブだったんですけど、それをライスや皆さんと一緒に迎えられて本当にうれしく思います」
大西「会場に来てくださった皆さん、配信を見てくださっているトレーナーさん、本当にありがとうございました。『ウマ娘』はオーディションを含めて5年以上になりますが、キャストも作っているスタッフさんもここまで愛されて大きくなるとは思わなかったとみんな口々に言っていて。ここに来てくださっている、そして配信で見てくださっているトレーナーさんは『ウマ娘』の何が好きなのかなって考えたんですよ。『ウマ娘』はもちろんだけど、元々の競馬が好きでお馬さんに詳しいという人や、アニメ・アイドル・育成ゲームが好きという人もいるかも知れない。そんな趣味がバラバラな人達が一つになって『ウマ娘』というコンテンツを応援してくれて、みんなそろって元気にライブができたのは、すごく素晴らしいことだなと思います。これからも『ウマ娘』を愛してくれるかな? 本日はとても楽しかったです」
そして「ラストはこいつだ! テイオー、よろしくな!」というトレーナーのゲキとともにMachico(トウカイテイオー役)が最後を締めくくる。
Machico「今のご時世的にも会場にトレーナーの皆さんをお招きするっていう形で開催できることも、出演するウマ娘達が誰一人欠けること無くDAY1・DAY2とこのステージに立てることが、本当に奇跡だと思っています。『ウマ娘』はゲームもハーフアニバーサリーを迎えて、一年も経っていないのにこんなにたくさんのトレーナーさん達に愛していただいて、私達も驚きとうれしさでいっぱいです。色々なメディアの『ウマ娘』にそれぞれの夢があると思うんですよね。それぞれのウマ娘達が夢を見られるのは、本当にトレーナーさん達の応援のおかげだって思います。そして…4thイベントが決定しましたー!このうれしさをまた一つの夢にして、まだまだたくさんの夢を見続けていきたいんですが、私達と一緒に駆け抜けてくれますかー!? ありがとうございます! 本当にウマ娘のみんなでこうやって駆け抜けられることを幸せに思っております! ヤーーッ!」
最後の「ヤーーッ!」にみんなも釣られて「ヤーーッ!」と腕を振り上げてステージが笑いに包まれる中で、いよいよ最後のお約束へ全員が全力で駆け抜ける!
●うまぴょい伝説
おなじみのイントロと共に場内のテンションが上がっていき、テイオーの「位置について-、ヨーイドン!」と共に「うまぴょい伝説」がスタートする。アニメやゲームの大団円を飾ったことで、まさに最高のエンディングテーマへと成長した感のあるナンバーを、出走キャストはハイテンションで唄い、客席もそれに負けじとコンサートライトを振って、みんなが「うまぴょい」で一つになっていく。そしてDAY1同様に出演陣が決めゼリフと共にファンへの感謝を伝えていった。
(c) Cygames, Inc. (c) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
「憧れのマックイーンとの競演を見事果たしました、サトノダイヤモンド!」「マックイーンさんと一緒に見た今日の景色、絶対に忘れません!」(立花日菜)
「期待を上回るパフォーマンスでトレーナーを魅了しました、ナイスネイチャ!」「トレーナーさんの1着だけは誰にも譲らないから!」(前田佳織里)
「優等生のポテンシャルを遺憾なく発揮、ダイワスカーレット!」「やっぱりアタシが一番なんだから! トレーナー、アンタがいなかったらアタシはここにいなかったかもしれない! 本当にありがとう!」(木村千咲)
「妹の想いを受け取り二日間見事に走りきりました、ビワハヤヒデ!」「見たかブライアン! この姉の背中を! トレーナー君、二日間本当にありがとう!」(近藤 唯)
「今日の出来映えも計算通りでしょうか、イクノディクタス!」「トレーナーさん、これからもよろしくお願いします」(田澤茉純)
「DAY1に続き見事なパフォーマンスを披露しました、サイレンススズカ!」「トレーナーさん、巻いたって本当ですか? 二日間ありがとうございましたー」(高野麻里佳)
「憧れのテイオーを超えるような素晴らしい歌声でした、キタサンブラック!」「本番でテイオーさんと唄えて楽しかったです!」(矢野妃菜喜)
「天下の鬼脚で3rdイベント両日を盛り上げた立役者、ナリタタイシン!」「アタシがレースを走るウマ娘、ナリタタイシンだ!」(渡部恵子)
「緊急参戦ながら見事なパフォーマンスでした、ウオッカ!」「トレーナー! またカッコイイとこ見せてやるからなー!」(大橋彩香)
「皇帝としての実力を遺憾なく発揮しました、シンボリルドルフ!」「トレーナー君、今日はアリが13でありがとさん!」(田所あずさ)「ギャグ炸裂!」
「二日間ステージで輝き続けました、スペシャルウィーク!」「ワタシにとってのニンジンはトレーナーの皆さんでした!」(和氣あず未)
「キングコールをトレーナーの胸に響かせました、キングヘイロー!」「オーホッホッホッ! 今日は本当に最高のステージだったわ!」(佐伯伊織)
「両日底抜けの元気でステージを盛り上げました、ウイニングチケット!」「あ゛ーーー! 感動じだーーー!! トレーナーさん! ありがとうございました!」(渡部優衣)
「二日間ちゃんと走りきったのは逆に予想外か? ゴールドシップ!」「超楽しかったぜ! 『ぱかチューブっ!』も登録しろよなー! 二日間ホントにサンキューベリーマッチング!」(上田 瞳)
「ウイニングライブの熱さも本物です、サイボーグ・ミホノブルボン!」「マスター、たくさんの“楽しい"をありがとうございました」(長谷川育美)
「とにかく大爆走のパフォーマンスは正にターボ級、ツインターボ!」「今日のターボも花丸満点だったよね、トレーナー!」(花井美春)
「爆逃げの実力でトレーナーはみんなズッ友、メジロパーマー!」「ウェーイ! サイコーの爆逃げできたよー! 今日はホントにありがとー!」(のぐちゆり)
「その歌声でトレーナーに幸せを見事に届けました、ライスシャワー!」「ライス、ヒーローになれたかな? ありがとうございました」(石見舞菜香)
「夢の先にトウカイテイオーとの競演を果たしました、メジロマックイーン!」「メジロの誇りにかけて、走りきることができましたわ! 本日はありがとうございました」(大西沙織)
「そして最後はこのウマ娘! ステージを、レースを走り続けることで“奇跡"を証明しました、トウカイテイオー!」「こんなに素敵な“奇跡"を起こせたのは、トレーナーみーんなのおかげだよ! ホントにホントにありがとー!」(Machico)
「さあ、レースも本当の終盤! 最後の最後まで目を離さずにごらんください! ウマ娘の皆さんも最後まで全速力でお願いします!」
和氣「トレーナーさん! ラストスパートいきましょう!」
ステージを盛り上げてくれたダンサーウマ娘にも惜しみない拍手が送られ、曲もイベントもいよいよラストスパート! 初日に勝るとも劣らぬテンションで二番を唄いきり、二日間に渡る「ウマ娘 プリティーダービー 3rd EVENT WINNING DREAM STAGE」もついにゴールインとなった。
大西「はーい! トレーナーさん、これにて「3rd EVENT WINNING DREAM STAGE」DAY2はゴールインとなりまーす!」
Machico「トレーナーの熱い想い、本当にありがとうございます! また次のレースで会おうねー!」
(c) Cygames, Inc. (c) 2021 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 2」製作委員会
そして全員からの感謝の気持ちを込めた「ありがとうございましたー!」の一礼と共にイベントは最高のテンションで幕を閉じた。新たな育成シナリオも加わってゲームも盛り上がり、まだまだ勢いが衰える気配がない『ウマ娘 プリティーダービー』。様々なイベント開催が難しい状況が続く中、今回のようにイベントを成功させたいという受け手と送り手の情熱がガッチリ手を組んでいるならば、きっと次の4thイベントも大丈夫と確信させてくれる二日間となった。
取材・文:斉藤直樹