B’z、25年ぶり「FRIENDS III」リリース決定 コンセプト・ライブ開催も
B’zが1992年に発表したコンセプト・アルバム「FRIENDS」、その続編となる1996年リリースの「FRIENDS II」から25年の時を経て、2021年冬、「FRIENDS III」のリリースが決定した。
「FRIENDS」とは、松本が映画のサウンドトラックのような作品制作を企画考案し、全体を通して一つのストーリー性を持たせたコンセプト・アルバムで、1992年に初リリース。名曲「いつかのメリークリスマス」もこの「FRIENDS」で誕生した。
続く1996年の「FRIENDS II」は従来のB’zの作風とは異なり、サウンドにAOR色を取り入れ、それぞれの楽曲にストーリーを持たせたコンピレーション作品として発表。この「FRIENDS」シリーズの続編はファンの間でも熱望する声が多かったものの、これまで実現には至らなかった。
何故25年が経った今、「FRIENDS III」が生まれたのか。その制作背景には、松本のライフスタイルが関係している。松本はアメリカと日本を行き来しているが、現在のコロナ禍では日本帰国時に一定の隔離期間が必要となる。その隔離期間を利用し、1日1曲の楽曲制作を決め、日々制作する中で今回の「FRIENDS III」に見合う楽曲が生まれたという。そして稲葉も「FRIENDS III」の発表は今このタイミングではないかと意気投合し、四半世紀が経った今、遂に実を結ぶこととなった。
また、11月16日・17日には東京・東京ガーデンシアターにてこの「FRIENDS」をコンセプトとしたライブ、「B’z presents LIVE FRIENDS」の開催も決定。先日Mr.ChildrenとGLAYとの共演で話題を呼んだ初のRock Project、「B’z presents UNITE #01」を終えたばかりだが、続く「LIVE FRIENDS」も初の試みとなる。
そして、コロナ禍で開催した「UNITE #01」の経験から、今回も有観客で公演を開催し、年末年始に配信ライブを実施。本公演は政府の「ワクチン・検査パッケージに関する技術実証」に選定され、「UNITE #01」に続き、コンサート・エンターテインメントの復興に少しでも役立ちたい考えだ。
そしてB’zとしては異例の「LIVE FRIENDS」公演終了後に、コンセプト・アルバム「FRIENDS III」のリリースを予定している。つまり、11月16日・17日の有観客公演開催日に「FRIENDS III」が初披露となる。更に、これまでのステージでほぼ未演奏である「FRIENDS」「FRIENDS II」の楽曲の披露も期待され、この日は極めて貴重な瞬間となりそうだ。
貴重な今回のステージは、B’z・サポートメンバーに加え、ホーンセクション・ストリングス・パーカション・コーラス隊を率い、総勢20名以上の演者が一堂に介したクラシックスタイルで、「FRIENDS」の世界を彩る。