細野晴臣
12月22日にヴァンパイア・ウィークエンドとのスプリット盤を含む3アイテムを一挙発売することが決定している細野晴臣。そのヴァンパイア・ウィークエンドからコメントが到着した。
このスプリット作品は、「Haruomi Hosono / Vampire Weekend」名義でリリースとなる12インチアナログシングル「Watering a flower 2021」。New Yorkのバンドであるヴァンパイア・ウィークエンドがグラミー賞を受賞した2019年のアルバム『Father of the Bride』に収録の楽曲「2021」は、細野が1984年に発表した「花に水」収録の楽曲「TALKING」を大胆にサンプリングしたもの。それをきっかけとして、細野晴臣「TALKING」とヴァンパイア・ウィークエンド「2021」が、国境やレーベルの壁を越えてコラボレーション12inchシングルとしてリリースされる。A面に収録される細野晴臣「TALKING」のアナログレコード化は初となり、B面に収録されるヴァンパイア・ウィークエンドの「2021」は、この作品制作が決定したことで録り下された新録バージョン「2021 (2021 Version)」もオリジナル楽曲に加えて収録される。
さらに、同作品のジャケットは、女優、モデル、デザイナーとしてマルチに活躍している水原希子がアートディレクションしていることも明らかになった。水原は、海外のツアーにも追っかけで行ったほどの細野ファン。『イエローマジックショー3』や映画『NO SMOKING』にも出演、また細野のラジオ番組『Daisy Holiday!』の常連ゲストでもある。今回は、水原プロデュースにより、台湾のデザイナーであるハンテンがアートデザインを手がけた。
Haruomi Hosono / Vampire Weekend 「Watering a flower 2021」
今回、12月22日に同時発売となる、近年の映画音楽を集めた作品『Music for Films 2019-2021』のジャケットも公開された(デザインは細野作品を多く手掛ける岡田崇)。
なお、11月12日からはライブ・ドキュメンタリー映画『Sayonara America』が全国公開される。
細野晴臣 「Music for Films 2020-2021」
ヴァンパイア・ウィークエンドから細野晴臣宛に届いたコメント
ヴァンパイア・ウィークエンド Photo by Monika Mogi
原文:
Hosono is a legend and “Watering A Flower” is a beautiful piece of music. We were thrilled to be given permission to sample it for “2021.” Knowing that he liked our song and found it “fresh” was an honor. Collaborating on this special piece of vinyl is a dream.
―Vampire Weekend
訳:
細野晴臣さんは伝説的なアーティストであり、「花に水」は美しい音楽作品です。「2021」でこの曲のサンプル使用の許可を頂いた時は感激しました。この曲をご本人が気に入ってくださって、「新鮮」だと思ってくださったことを、光栄に思います。このスペシャルなアナログ盤でコラボレーションができたことは夢のようです。