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*ChocoLate Bomb!!、月夜の夢物語を通して7人が伝えたメッセージ ホールワンマンライブをレポート

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*ChocoLate Bomb!!

*ChocoLate Bomb!!

*ChocoLate Bomb!! ホールワンマンライブ サン&ムーン「ムーン」
2021.10.22 大田区民ホール・アプリコ大ホール

月夜の夢物語を通して、彼らが伝えてくれた確かなメッセージ。それは“いつでも僕たちは君のそばにいるよ”という、真摯な誓いであった。

今年、クアトロツアー『Bitter & Sweet days』を成功させていた7人組ボーイズアイドルグループ・*ChocoLate Bomb!!が、自身初のホールワンマンライブとして10月22日に大田区民ホール・アプリコ大ホールで開催した『*ChocoLate Bomb!! ホールワンマンライブ サン&ムーン「ムーン」』。これは前日に彼らと同事務所に所属する後輩グループ・パンダドラゴンが行った『ホールワンマンライブ サン&ムーン「サン」』とある意味で対を成すものともなっており、公演の冒頭ではドラマ仕立てのナレーションによって“昼間に仲良くデートしていたカップルが、夜のおやすみ前に電話で会話をする”というシーンからスタートすることに。

「(ゆじまる)さぁ、目を閉じてごらん。(れお)もうすぐ逢えるよ。(全員)Are you ready?」

このセリフをきっかけにするかたちで、ステージ上には次々と王子様ライクなゴージャス新衣装を纏った7人のメンバーたちが降臨していき、まずは洗練された味わいのオトナ系ダンスチューン「ORIGINAL」が届けられた。この楽曲は、歌詞をゆじまる&さっさーが書いてるところも大きなポイントで、初っぱなの<ここから始めよう Showtime>というフレーズはまさにライブの1曲目として供されるのにこそぴったりなものだった、と言っていい。(注・そのうえこれはゆじまるプロデュース曲でもあった)

*ChocoLate Bomb!!

*ChocoLate Bomb!!

 

ビビッドなビートが鳴り響く中、7人の繰り広げるダンスの魅力がより強調されることとなった2曲目の「NEW STAR」では、場内の客席側から自然とクラップの音が湧き上がり、ホール内の空気は一体感を持ったものへと変貌した。いまだに諸々の制限がある中での実施となった公演であるとはいえ、*ChocoLate Bomb!!と彼らのことを愛するファンの間にある絆の強さを、ここではあらためて感じられたように思う。

ここからはいつものようにさっさー、ぱんめん、たっくん、れお、ゆじまる、え~すけ、渚こうたの順で7人の口上付き自己紹介が行われていき、その後にはちょこぼならではのワチャワチャした楽しいクロストークがしばしはさまれた。

*ChocoLate Bomb!!

*ChocoLate Bomb!!

「本日は天気が悪い中で会場に足を運んでくださった皆さん、そして配信でご覧のみなさん、ありがとうございます! 楽しんでますかー? いやでも、ちょこぼ安定のライブの日は雨ということで(笑)」(れお)
「ほんとだよね。俺も、朝起きて“雨か……”って思った(笑)」(さっさー)
「大丈夫。*ChocoLate Bomb!!は雨雲の中でも輝く月だから!」(ぱんめん)
「それにほら、もっと夜になったら雨止むかもよ?」(渚こうた)
「それにしても、さっき1曲目でやった「ORIGINAL」凄い良かったよね。ゆじのプロデュース曲だもんね」(たっくん)
「振り付けもゆじだし、歌詞もライブの始まりにふさわしすぎだったよ」(え~すけ)
「ほんと? なんか今日は珍しく凄い緊張しちゃったー(笑)」(ゆじまる)

確かに、初のホールワンマンということで各メンバーがこれまでにない緊張感を感じていても全くおかしくはなかったが、ここでのトークによって少しその緊張は解けたらしく、それぞれの表情に自然な笑みが浮かぶようになっていたのが実に印象的だった。

*ChocoLate Bomb!!

*ChocoLate Bomb!!

ここからは渚こうたによる作詞+プロデュース曲「ラスボスナーラック」や、各メンバーのキレのあるダンスが映えたアゲ曲「激-LOVE」で、またひとしきり場内がおおいに盛り上がることになったのだが……この後ステージ上ではドラマティックな展開が巻き起こることになる。
電話の呼び出し音と再び各メンバーによるナレーションによって、夢と現実の狭間にある物語が紡がれていくことで、先ほどまでとはまた別の世界がそこに拡がっていくことになったのだ。

「(ゆじまる)さあ、目を開けてごらん…?」

ここでステージの高い壇上に姿を現した7人は、先ほどの新衣装の色違いバージョンで颯爽と「セレナーデセレナーデ」を歌い踊り始め、曲の合間には各メンバーがソロをとったりキメぜりふを披露するという、ファンにとってはたまらない演出が満載となっていたため、生配信ツイキャスのコメント欄では“よすぎて震える”  “ASMR!?”といったコメントが溢れた。なお、ここでの衣装替えについてはのちのちMCにてリバーシブルになっていたことが明かされ、これまたコメント欄は絶賛の嵐になった。

*ChocoLate Bomb!!

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さて。ここからは鮮やかなマイクスタンドさばきをステージアクションに取り入れた「賽は投げられた」、個々が椅子や舞台上の階段に座りながら歌っていくことでチルな雰囲気が場内に生まれた「JUICY BEAT 〜情熱は止まらない〜」、曲の持つ物語性にあわせて7人がエンディング部分で紅い薔薇をクールに投げてみせた「Spare Key」など、本編中盤では計6曲を華麗にパフォーマンスしてくれた彼らだが、この月夜の夢物語にはまださらなる続きが用意されていた。

*ChocoLate Bomb!!

*ChocoLate Bomb!!

「(ゆじまる)さぁ、目を開けてごらん。(れお)もうすぐ逢えるよ。(全員)Are you ready?」

このライブが始まってから、3度目の電話呼び出し音が鳴った後に続けられたこのナレーションの後に、なんとオープニング時の衣装に戻った姿で歌い上げられることになったのは再びの「激-LOVE」。突然のタイムリープが起こったのか、それとも異なる世界線のパラレルワールドにでも迷い込んでしまったのか。*ChocoLate Bomb!!の描く月夜の夢物語は、つまりここで裏の裏=表である現実に“戻ってきた”ことになるようで、この意外な超展開に対してコメント欄は“まじで!?” “うわあああわわちょこぼさんすごい…”と、驚きと感嘆の声で埋め尽くされてしまう。現場にいるファンはさすがに声は出せない状態だったものの、実態としてはこの場に居合わせていた全ての人たちが、*ChocoLate Bomb!!のこの計算し尽くされた圧巻の物語に圧倒されていたものと推測する。

*ChocoLate Bomb!!

*ChocoLate Bomb!!

ここからの追い込みパートとも呼べる本編後半では、後輩であるパンダドラゴンのカバー「NANANA」や、先輩であるMeseMoa.のカバー「UNBALANCE BOY」などを派手にブチ上げたうえで、最後は今やちょこぼのライブに欠かせない楽曲となって来ているポップでキュートな「ZETTAIフィーリング」で見事にフィニッシュ。

もちろん、本日もラフなTシャツに着替えた7人が現れてのアンコールがあったことは言うまでもなく、歌の前には個々がMCで今回のライブに対する気持ちを述べていったので、ここではその内容についても触れておこう。

*ChocoLate Bomb!!

*ChocoLate Bomb!!

「今回チケットは完売することが出来なかったんですけども、これだけたくさんの方に来ていただいて、配信でも皆さんに観ていただき、本当にありがとうございました。次は絶対に完売出来るように精進しますので皆さん一生ついてきてください!!」(さっさー)

「今回は過去イチというくらいに苦労して、メンバーの皆にも迷惑をかけながら、なんとかこのライブのステージに立つことが出来たんですが、これは本当にみんなのおかげです。来てくださった方も、配信の方もありがとうございました!!」(ぱんめん)

「昨日は後輩のパラゴンのここでのライブを観させてもらって、フレッシュなパワーをもらいました。そのおかげで、今日は僕たちもいつもとは少し違うパフォーマンスが出来たかなと思ってます。これからも後輩から憧れられるような存在でいられるように頑張っていきますので、ついてきてください。よろしくお願いします!」(たっくん)

「お越しになってくださったみなさん、配信をご覧になってくださったみなさん、ありがとうございました。またこのホールに戻ってこられるようなグループになっていくために頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!」(ゆじまる)

「いつもの僕は何かとみんなの足を引っ張っちゃうことが多いんですけど(笑)、今回のホールライブに向けての練習では「自分はちょこぼの一員なんだ」って胸を張れるように頑張りました。今日は皆さんの顔を見て、その努力が実ったなと感じることが出来て良かったです。みなさん、本当にありがとうございました!!」(渚こうた)

「今回の目標だったチケット完売は達成出来なかったんですけど、ちょこぼってやっぱり唯一無二の存在だと思うんですよ。これからも*ChocoLate Bomb!!は唯一無二なまま突っ走っていくと思うので、みなさんにそんな僕たちを応援してもらえたら嬉しいです。今日はありがとうございました!」(れお)

「今日のライブの途中に、実はセリフで「夢の続きかもしれないね」っていう言葉が入っていたんですけど、*ChocoLate Bomb!!にとってはこれが初ホールワンマンなので、まだまだたくさん見られる夢があると思うんです。そんな夢の続きをみなさんと一緒に見ていけたら良いなと考えてます。夢を見るのはひとりかもしれないですけど、その夢を叶えるのはみんなで叶えていきたいです。これからも着いてきてください、よろしくお願いします!!」(え~すけ)

*ChocoLate Bomb!!

*ChocoLate Bomb!!

リーダーであるえ~すけが、またとない素晴らしいメッセージで締めくくったあと、この夜のライブで最後の最後を飾ったのは*ChocoLate Bomb!!にとっての代名詞ともいえる楽曲「Bitter&Sweet days」。

<まだ見たことない景色を探して 旅を続けよう 陽の射す方へ>
この曲の歌詞にあるとおり、彼ら7人がこれからもその歩みをより確かなものにしていくことを予感させるライブ。それが、今回の『*ChocoLate Bomb!! ホールワンマンライブ サン&ムーン「ムーン」』であったと断言しておきたい。

彼らは思うに、有言実行タイプのグループなのではないだろうか。何故ならーーこの夜、終演後に会場を出ると開演前までは降り続いてたはずの雨がもう止んでいたのだ。どうやらとある月夜を描いたあの夢物語は、単なる夢の中だけの話ではなかったということなのかもしれない。
 

文=杉江由紀

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