左から夏目ハル、鈴木あんず、日向奈央、白藤環
2018年に「VRアイドル」としてデビューした4人組アイドルユニット「えのぐ」。実際の会場で音楽LIVEや握手会を開催するなど、リアルな現場での活動を大事にしてきた彼女達は、2021年コロナ禍の中でも怒涛の10days連続ライブ『enogu 10 Days Live ‒ 遮⼆無⼆ ‒』、32曲を1ライブで歌いきった『enogu one-man Live 2021 Summer -不撓不屈-』など怒涛のように活動を展開してきた。そんな今年の集大成として12月29日に『enogu one-man Live 2021 Winter -雲外蒼天-』をKT Zepp Yokohamaで開催する。えのぐの四人はこの一年、どういう思い出駆け抜けてきたのであろうか?そして年末の大一番に対する意気込みは?独占でお送りする。
■「目の前にあなたがいるよ」と思ってパフォーマンスしている
――SPICEでは1年ぶりのインタビューになります。このコロナ禍もかなりしっかりと活動されてきたと思うんですが、まずこの1年を振り返っていただければ。
白藤環:2021年は、めちゃくちゃライブをやりました! 夏には「enogu 10 Days Live ‒ 遮⼆無⼆ ‒」と題して10日間のライブをやらせてもらったり。これまでもその時の全力で、最高のパフォーマンスはしてきたと思うんですけど。ライブに対する考え方とか、自分がVRアイドルとして、「こういうことをしていきたい」「こういう風にファンの人と関わっていきたい」というのを改めて考えた1年でした。
日向奈央:今年はリアルアイドルの皆さんとも対バンさせていただいたり。『TOKYO IDOL FESTIVAL 2021(以下TIF)』の初日は今年、台風で中止になっちゃったんですけど、ステージに立てる予定だったし。いろんなアイドルさんを見て研究して、自分に無いものとかを吸収できたというか、本当に学びの多い1年だったなって思います。
夏目ハル:2021年はライブもイベントも多かったので、一番大事なのが体調管理とスケジュール管理。プロ意識がより高まったんじゃないかなって思う年でした。本当に体調管理やスケジュールをちゃんと考えて行動しなきゃいけない、というのを突き付けられたような1年だったので。プロとしての目線をちゃんと持てた1年だったかなって。
鈴木あんず:この1年は、沢山ライブもやってきたし、リアルアイドルさんとも沢山対バンさせてもらったり、バーチャルTIFなどでバーチャルのタレントさんとかとも交流を持ったり。いろいろな人と関わってきたなって思っていて。バンドと一緒にライブさせていただいたり。コロナ禍でいろいろ大変だったけど、そういう人とのつながりとかも広がったし、たくさん刺激をもらって勉強させてもらいました。これからもっと成長していけるって思った1年でしたね。
――『遮二無二』は僕も見させていただきました。パワーが段違いに上がったと感じたんですが、10日間連続ライブはやはり大変でしたか?
白藤:いやあ、環は乗り越えられるのか? って滅茶苦茶不安でしたね。なんかパッションで行ったというか、完全に「パッション白藤」でしたね(笑)。後半は体力的にもギリギリのところでやっていた感じはあります。
白藤環
――改めて印象的だったのは、「世界一のVRアイドルになる」って、何度も連呼していたことです。その思いの強さっていうのは、加速度的に上がっているんじゃないかなと思ったんですよね。
白藤:えのぐは「最高を更新していく」っていうのをライブごとに掲げて挑んでいるんです。「最高を更新する」っていうことは、何か一つでも前のライブよりいいものやらないといけない、と考えてやっているので、加速しかしてないとは思いますね。前しか見てない。
夏目:うん、前と上だね。それしか見てない。
――コロナ禍っていう状況下で行われたライブではありましたが、お客さんとの距離感はすごく縮まっているなとも思いました。
白藤:もうゼロ距離ですね、ぴったりと繋がっています。オンラインとか無観客のライブもあったんですけど「目の前にあなたがいるよ」と思ってパフォーマンスをしています。より熱量を強く、みたいな思いはあったかもしれないですね。
――今回は次に控えているライブ『enogu one-man Live 2021 Winter -雲外蒼天-』の話を聞くというのがメインですが、その前に改めて、お客さんとの距離を縮めてきたえのぐから見た、「アイドルって何なんだろう?」というのを改めて聞きたいなと思っています。
夏目:なるほど……!
――一人ずつ聞いてみたいんですが、あんずさんから順番にお願いできれば。
鈴木:えー、私からー!?
白藤:がんばれあんず!
夏目:アイドルとは!?
日向:謎かけじゃないから大丈夫だよ!(笑)
鈴木:パッと頭に出たのは、私にとってアイドルとは、人生というか、すべてって言うか……人生……うーん人生ですね!
日向:何か、自分でやっていても感じるんですけど、アイドルって可愛いだけじゃないなって思います。対バンさせていただいているアイドルさんとかを見ると、頑張っている姿がかっこいいから、だからみんなが応援してくれているようになる、って思ったんですよね。
夏目:SPICEさんで一年前に答えた時と今も変わらずなんですけど、ハルの中でアイドルって概念的な思いと、個人的な思いが2つあるんです。概念的なアイドルって、メンバーだけじゃなくて、応援してくださるお客さんとか、支えてくれるスタッフの皆さん。支えてくださっている人たちの輪が、アイドルを動かしているものだし、アイドル自体っていう考え方です。応援してくださっている方の輪が広がることによって、えのぐっていうアイドル自体が大きくなると思っているんですよね。ハル個人としては、私はこういう活動をするには向いてない性格だけど、楽しいなって思ってますし(笑)。
夏目ハル
――たしかに前のインタビューでも私は向いてないと言っていましたね。
夏目:今でもなんでアイドルやれてんのかな? ぐらいに思っているんですけど(笑)。でもやっぱりえのぐが好きだし、えのぐのメンバーも好き。好きだから今ここにいる。本当にそれだけなんですよね。みんなが好きだから私はここにいるんだなっていうのは思います。
白藤:アイドルって、夢とか希望とかをいろんな人に与えるというか。特にコロナ禍で、結構、世の中に暗いニュースとかが多かったりして、ライブをすること自体に対してもマイナスな考え方の人もいたとは思うんです。でもだからって、エンターテインメント業界が無くなったら、夢とか希望とかどうやって見出せばいいんだろう? って私はなるから。今年一年ライブをVRアイドルとしてやっている中で、「これをやってなかったら、私、何をやっているんだろう?」っていうか、日常と言うか。
夏目:日常、分かる。
白藤:改めて、いろんな人に支えてもらえているなっていうのもすごく感じたし。やっぱりアイドルは人生ですね、うん(笑)。
夏目:メンバー半分が人生だ!(笑)
白藤:結論! えのぐは、人生ですね(笑)。
■正反対の存在で憧れたからこそ、アイドルになった
――もう少し踏み込むのですが、「私たちにとって、アイドルは人生だ」って言ってる4人は、なんで「VRアイドル」を選んだのか。変な話、VTuberとして活躍する道もあったりするわけじゃないですか。でも、なんでみんなにとって選んだ道がアイドルだったんだろう? という。
夏目:アイドルって、めちゃくちゃ歌って踊って、汗かいて、何かキラキラしているけど、泥臭いなぁって当時見ていて思ったんですよ。それを見て何故か「ライブやってみたい」って思っちゃって。やってみたらめちゃくちゃ楽しかったんです。ライブが好きっていう理由だけだったら、アーティストでもバンドマンでもいいかもしれないんですけど、一番キラキラしていて、泥臭いくらい練習を頑張んないといけなくて、がむしゃらに打ち込めるのがアイドルなんじゃないかなって。そういう泥臭さがハルにとっては「好き!」って思えるポイントだったので、そういう部分を感じたからアイドルを選んだんだと思いますね。
白藤:環もハルちゃんと似ているところがありますね。もともとアイドルさんのキラキラした歌とかダンスとかに憧れを持っていて、いざ自分がステージの上に立ってみたときに、すごく楽しいって思えて。応援してくれるファンのみんなと、パフォーマンスを通して繋がれるっていうのも楽しいし、嬉しい。あと、“ひとりじゃない”っていうところですね。横を見てもメンバーがいるし、見えないところでもスタッフさんがいて、目の前にはお客さんもいる。支えられているっていうのは気持ち的にすごくありがたいっていうのもあるんです。気づいたらアイドルになりたかった自分じゃなく、アイドルじゃないと嫌かもしれないみたいな自分になっていったっていうのは、この1年、すごく感じましたね。
日向:ひなおは、もともと歌うことも好きだったし、踊ることも好きだったんです。えのぐに入る前は、正直そんなにアイドルさんを見てこなかったんです。テレビ番組とかで出ているのを見るぐらいだったんですよ。「歌って踊るの、楽しそうだな」くらいで(笑)。でもライブ映像とか見たときに、ファンの方がペンライト振ったり応援しているのを見て、「この光景をステージの上から見てみたい」って思ったんです。歌って踊ることが本当に好きだし。ひなおがえのぐをそれで引っ張るって宣言したし……。なんか、好きなことを続けていたらここにいた、って感じですね……(照れ笑い)
日向奈央
鈴木:好きなものがたくさん詰まっていたのが、アイドルだったって感じ?
日向:そうそう! この景色を見られて良かったなって思うし、もっと広い会場で、もっとファンの人たちが、私たちにペンライト振っている姿とか、すごく見てみたいって思うんです。その気持ちが向上心にも繋がってる気がしますね。
鈴木:私はそうだな……もともと私は引っ込み思案だし、人前に出るっていうこと自体も得意じゃなくて。そういう自分を変えたいなって思って踏み出した一歩だけど、別にそれって、アイドルじゃなくても良いじゃないですか?
――確かにそうかもしれませんね。
鈴木:でも、「何でアイドルなのか?」って訊かれたら、たぶんアイドルっていう存在は、その時の私にとって正反対な存在だったからかなって思っているんです。キラキラしていて、笑顔で、歌って踊って、なんかすごくまぶしい存在。私には無いものをぜんぶ持っている存在……憧れみたいな。私は自分を変えたかったから、変えるためにいばらの道に突き進んだっていうか(笑)。うまく言葉にできないけど、正反対の存在で憧れたからこそ、私はアイドルになりたいって思ったのかなって思います。
鈴木あんず
――なるほど。そして8月には『enogu one-man Live 2021 Summer -不撓不屈-』もありました。32曲を歌い切りましたが。ちょっと凄いですよね、この曲数。
夏目:もう麻痺してきました(笑)。
白藤:『遮二無二』で10日間で100曲やったんで、もうなんか怖いものないっすよ! みたいな感じですよ(笑)。
――体調を崩したりとかはなかったのですか?
夏目:喉がスゴイもう……。
日向:ガッスガスになっちゃって。
鈴木:喉はもうヤバかった。
日向:ひなおと環に関しては、『遮二無二』のDAY7、8、9、10は、ほとんど声ガスガスの状態でパフォーマンスしていたんです。
白藤:キーの高い部分に音が当たらなくて。環は本当に高音が出なくなったから、もうどうしようってなったんですけど、環となおちゃんの分もあんずとハルがすごく声出してくれて。
夏目:逆にハル、DAY9あたり、めちゃくちゃ声良かったもん。なんならDAY9、DAY10が、一番調子よかったよ(笑)。ひなおと環が出せないってなっている中で頑張っているから、気持ちがカンストして、ここでハルが出さなきゃヤバイ! って出した結果、今まで聞いたことのないくらいの声量と声が出たんです。ひなおと環のお陰で殻破った(笑)。
■向上心が無かったら死ぬかもしれない
――本当に地力が無いと、できないことをやってきていると思うんです。頑張っていても地力がないと伝わらないと思います。そういう経験を踏まえて、次のライブです。
鈴木:『雲外蒼天』!
――『雲外蒼天』は試練を努力して乗り越えれば、心地よい青空がきっと臨めるという意味ですよね。今回の会場がKT Zepp Yokohama、初の単独でのZeppですが、どんなライブにしたいですか?
白藤:やっぱり、修行の成果を見せたいですね。
鈴木:集大成みたいな。有終の美じゃないけど(笑)。
白藤:ね! そういうのを見せたいし、まず楽しいライブにしたいですね。年末だし。いい年越しができるといいな。
鈴木:12月29日だもんね。
日向:今回、全編バンドアレンジなんです。夏も生バンドだったんですけど、それとは違った楽しみ方もできると思うので。会場でも配信でも楽しめるような、また違うえのぐが見せられたらいいなって思います。
夏目:お客さんに対して、「今年一年、応援していてよかったー!」って満足してもらいたいし、「ああ、なんでこの一年、えのぐ見てこなかったんだー!」って、後悔させたくもありますね。「来年、絶対追いかける!」って言わせたい。
日向:まずZeppを埋めたいよね。会場に入れる人数が減っているっていうのもあるんですけど、会場の席を埋めたいし、YouTubeはそれの倍ぐらい見に来て欲しい。本当にZeppを埋めたい。そしてみんなが満足してくれるライブにしたい。そんな感じですね。
鈴木:今回初めて2階席があるんですよ。だから、本当になおちゃんが言うとおり、2階まで埋まっているのを見たい。
夏目:「2階席ー!」ってやりたいもんね。
鈴木:やりたいー!
白藤:「アリーナ―!」みたいな(笑)。
――えのぐって、メッセージとして、「私たちまだまだ知名度が低くて、アイドルとして足りてない」って言うじゃないですか。それってある意味、ネガティブにとらえられる可能性もあるのに、「だから頑張っているんで見てください!」って言いつづけている。これってすごく特徴的だなと思うんです。その向上心って本当にすごいんですよ、自分達でも成長してきたと感じている部分もあると思いますが、やっぱりまだ足りてないですか?
白藤:いやぁ、ぜんぜん足りてない!
夏目:メンバー全員が思っているんじゃないですかね?(笑)
日向:えのぐはみんな、現状維持っていうのに満足できないタイプなんですよ。
鈴木:だから、もっともっとってすごい、貪欲に求めていくし。どんどん高めていかなきゃとか、もっと頑張んなきゃとか。ずっと前向きに頑張っている。
夏目:向上心無かったら死ぬもん、みんなすごい負けず嫌いだから。メンバー一人何か伸びたと思ったら、「うわー! 負けてらんないから、私もやんなきゃ!」みたいなのがありますね。一個でも「ここあの人の方が良かったな!」っていうのがあると、それを超える何かを出したい、みたいな。
日向:それはライブ中にもあって。誰かがソロで歌った後の熱量で。「この熱量でくるなら私はこの熱量でいきたい」っていうのを、ライブ中にもやったりしているんです。
夏目:やるやる!
白藤:やるねぇ、えのぐは(笑)。
日向:例えばあんずが歌ってるいときの熱量をひなおが受けて、このぐらい出しますっていうのは毎回違うんです。だから毎回違ったライブにもなるし。まだ足りない、まだ足りないっていうのはライブ中にもすごく思うんですよね。
鈴木:うん、分かる。
白藤:うわ、めっちゃいいじゃん! それ出してくれるんだったら、私もそれやるわ! みたいな。
鈴木:そうそうそう(笑)。
■リアルアイドルのファンたちにも評価されたい
――その集大成っていうのもすごく楽しみですね。大きいステージでどういうパフォーマンスを魅せてくれるか期待しています。そしてzeppを埋めたいという言葉も出ました。今のえのぐは『TIF』とかも含めて、いわゆるリアルアイドルとの対バンも増えてきていて、バーチャルだけじゃないつながりができてきたと思うんですが、いわゆるバーチャルに興味が無かったアイドルファンとかにも自分たちのパフォーマンスが伝わってきているって感触はありますか?
鈴木:伝えたい、って気は満々なんですけど、どうだろうね。
夏目:今年の5月に、『Beyond the Dimension』っていう、リアルアイドルさんとの対バンのイベントを開かせていただいたんですけど、その時にリアルアイドルさんを推してくださっている方に見てもらう機会もあったんです。そういうのが徐々に広がっていくにつれて、そっちの方の界隈でも、「えのぐ、いいね」っていう声が増えていたりするのかなって。やっぱり、リアルとバーチャルを繋ぐ懸け橋になりたいっていう思いがあるからこそ、そういうイベントに出れば出るほど、つながっていくと思っています。
――手ごたえは感じている?
夏目:まだまだ私達自身足りないけど、手ごたえは感じています。イベントに出させていただくときに、毎回「えのぐの熱量すごいな」って声を聞くことが増えてきたので、そこは自信持とうかなって思ってやっています。絶対に何か爪痕を残すっていうのは、毎回イベント毎に思っています。
――アイドルが伝えるのって、やっぱり熱量ですよね。
白藤:熱しかないですね。ただ、『Beyond the Dimension』も無観客だったし、『TIF』もホットステージに立てなかったので。リアルアイドルさんのファンの方がいっぱいいる中の有観客ライブみたいなのは、まだそんなにできてないんですよ。リアルアイドルさんのお客さんがいっぱいいる中でえのぐのパフォーマンスを見せたときに「えのぐのライブってすごいぞ!リアルにも負けない熱量を出せるんだぞ!」って言える要素はこの一年で磨いてきたつもりなので。うん、やっぱり『TIF』ができなかったことはメチャクチャ悔しいですけど……やっぱりリアルアイドルさんのお客さんがいっぱいいる中でライブしたいですね。それで評価されたっていうのが見えてきたら、やっと成長の実感が湧くかな、って感じですね、環は。
――まだ機会にめぐまれてないって気持ちもある?
白藤:早くやりたいですね、へへ(笑)。
夏目:チャンスきたら、つかもう。
白藤:ね!
鈴木:次、つかもう!
――やってきたこと、やりたいことがまだまだたくさんありますが、まずは今年の総決算の『雲外蒼天』にどれだけきてもらうかって本当に大事になってきますね。踏まえて2022年、そしてその先、みんなはどうなっていきたいですか? 個人的なものも踏まえて聞かせてもらえたら。
日向:これから先かぁ……さっき環が言っていましたが、今年、リアルのアイドルさんと交流は増えたんですけど。無観客だったのもあるし、『TIF』にも出られなかったので、もっとリアルなアイドルさんと一緒に何かを作りたいなってのは思いますね。
白藤:今年はえのぐ単体でやるワンマンライブが結構多かったので、2022年はいろんなところに出ていって、いろんなアーティストさんと対バンとか、2マンとか3マンとかそういうのもやりたいし、フェスとかにも出てみたいです。今、ライブに対する自信みたいなものは少しついたので、それを見せる場を増やしたいですね。新しい人にいっぱい見て欲しい。
鈴木:それで、えのぐをもっと、広げていけたらいいって思うよね。
――やっぱり、分母を広げないといけないですよね。
白藤:本当にそうですね。1年でファンの方も増えてはきているんですけど、でもやっぱりまだ少ないから。まだいろんな会場を埋められないっていう現実があるんで。どんなステージでも、基本すぐ埋まるっていうアイドルになりたいですね。
――でも、お話聞いていても、前のインタビューと比べて自分の意見を率直に言えるようになってると思いました。アイドルっていう以上に、人間として成長したというか(笑)。いろいろとこのコロナ禍はしんどかったんだろうな、って思ってしまいました。
白藤:あはは! にじみ出てますね(笑)。いろんなことを経験しましたね……楽しいことも、辛いことも、うまくいかないことも。なんか、2020年までのうまくいかなかったことと、2021年でのうまくいかなかったことって、ぜんぜん違ったな、って思いました。
――どの辺が違ったんですか?
白藤:それこそ、2周年ライブくらいまでは、メンバーが欠けてしまったりで、ライブパフォーマンスだけに向き合うことが難しかったんですが、この1年は本当に一人ひとりが自分のパフォーマンスだったり、人間性だったりを見つめ直したと言うか。環だったらトークがうまくなりたいっていうのがあったんで、MCとかラジオとかいろいろやらせてもらって。いろんな経験したり、自分を高めて行けた気がしているんです。そういう意味では去年までと本当に違いましたね。
――良い環境になってきたのかもしれないですね。
白藤:そうかもしれない、そんな私たちの本気のライブを見ていただきたいです! 見たら、絶対えのぐを好きになる!
夏目:間違いない!
■みんなを好きにさせる自信しかない
――では最後に、えのぐを好きになってもらうために、それぞれコメントいただければ。
白藤:白藤:はーい! えのぐは本当に、メンバー一人ひとりが違った個性、違った色を持っています。だから、それが混ざりあった時のパワーっていうのが、本当にすごいので! ライブにかける熱量だけは、どのアイドルさんにも負けないってメンバー全員が強く想っています。今回のライブを見たら、絶対えのぐを好きになります、させます! だからぜひ、12月29日の『雲外蒼天』! 皆さん遊びに来てください! お願いします!
夏目:ハルからは一言です。12月29日、どこよりも熱い年末を過ごしたい方は、ぜひKT Zepp Yokohamaに遊びに来てください!
白藤:熱い!
夏目:熱いよ! 間違いない!
白藤:熱い冬を過ごしましょう!
夏目:そう! 熱い冬を過ごしましょう!(笑)
日向:さっきもお話したんですけど、今回、全編生バンド演奏で、8月とはまた違ったアレンジにもチャレンジするので、今までにないえのぐを見たい方、感じたい方は、ぜひ遊びに来てほしいなって思います!
――はい、では最後に……。
白藤:あんず先生! あんずがいいこと言ってくれる!
鈴木:えっと(笑)、そうだな……2021年の私たちのラストワンマンライブなので、きっとこのライブは、今まで応援してくださっていた方はもちろん、初めてえのぐのライブ見る方も絶対楽しめると思うんです。今回は、YouTubeで全部無料で生配信もするし、気になった方は、気軽に見られるんですよ。だから、絶対見てほしいし、見たら、えのぐの魅力は伝わると思っています。私たちも、2021年、たくさんたくさん、武者修行とかしてパフォーマンスを高めてきたので、その自分たちが学んできたすべてを詰め込んだライブになるし、絶対楽しいし、みんなを楽しませる自信しかないので! 好きにさせる自信しかないので! 絶対見に来てください!
日向:カッコイー!
白藤:よく言ったー! いま絶対、成長感じてもらえてるよ、あんず!
鈴木:本当?
夏目:これ読んでるファンの人達、泣くよ!(笑)
白藤:よーし! zepp埋めましょう! みんなの力で! よろしくお願いします!
インタビュー・文=加東岳史