デヴィッド・ボウイ、名作「ハンキー・ドリー」50周年記念の限定盤ピクチャー・ディスク・アナログを1/7発売 「チェンジズ」2021年オルタナティヴ・ミックスも配信開始
常に時代の先端を走り続け、時代を開拓し続けた伝説、デヴィッド・ボウイ。本日からちょうど50年前となる1971年12月17日、彼が世界に向けて発表したのが、通算4枚目のスタジオ・アルバムとなる名作「ハンキー・ドリー」だ。この作品のゴールデン・ジュビリー(50周年)を祝すべく、2つの特別な作品がリリースされることとなった。
1つ目が、「ハンキー・ドリー」のプロデューサー、ケン・スコットがオリジナルのマルチ・トラックを使って新たなミックスを施したストリーミング・シングル「チェンジズ(2021オルタナティヴ・ミックス)」だ。本日よりストリーミング配信が開始しているこの「チェンジズ」の新たなミックスに関して、ケン・スコットはこうコメントを残している。
「新ヴァージョンとなる『チェンジズ』は、デヴィッドの名作に新しい風を吹き込んだものです。オリジナルのマルチ・トラックを聴いたとき、当時のオリジナル・ミックス時では削除していたいくつかの点を再発見し、最後のサックス・ソロも全く違うものが遺されていました。こうした再発見がきっかけとなって、今回新しいミックスに挑戦し、少しばかりハードで現代的なエッジをもたせたものにしようと思ったのです」
そしてもう1つが、ボウイの75歳の誕生日の前日であり、「チェンジズ」の英国でのシングル発売から50年となる2022年1月7日にリリースされる、アルバム「ハンキー・ドリー」の50周年記念ピクチャー・ディスク・アナログだ。この限定盤ピクチャー・ディスクに収録されている音源は2015年のアナログ・リマスター音源が採用されており、また、アルバムの裏ジャケット画像を使用したポスターが封入されている。
今でこそ時代を超えたベスト・アルバムの1枚として広く知られているこの「ハンキー・ドリー」だが、1971年の発売当時、英国のアルバム・チャートにランク・インすることはなかった。翌年1972年に発売されたボウイの出世作ともいえる「ジギー・スターダスト」に続いて、「火星の生活(原題:Life On Mars?)」がシングルとしてリイシューされたことを受け、ようやく1973年8月に英国アルバム・チャート・トップ5を記録することとなったのだ。
デヴィッド・ボウイの中でも最もよく知られる曲のひとつでもある「チェンジズ」だが、この曲は英国でトップ40に入ることはなかった。1975年に全米ホット100チャートで41位を記録しているこの曲は「火星の生活」と並んでアルバム「ハンキー・ドリー」に収録されている名曲の一つだ。また今作には、「クークス」や「クイーン・ビッチ」「ユー・プリティ・シングス」「流砂(原題:Quicksand)」「ザ・ビューレイ・ブラザース」といった楽曲が収録されている。