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米ソニー・ミュージックグループ、ブルース・スプリングスティーンの音楽カタログの取得を発表

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Photo Credit:Danny Clinch

米ソニー・ミュージックグループがブルース・スプリングスティーンの録音した音源とソングライティングを手がけた楽曲のすべてを別々の契約により獲得したことを米コロンビア・レコーズがプレスリリースで発表した。

2つの契約は、「明日なき暴走」「ボーン・イン・ザ・USA」「ダンシン・イン・ザ・ダーク」「グローリィ・デイズ」「ザ・リバー」「ハングリー・ハート」「ブリリアント・ディスガイズ」「アイム・オン・ファイア」など、多くの有名曲を含むスプリングスティーンのすべての楽曲に関する原盤権と音楽出版権を網羅する。ソニー・ミュージックパブリッシングは、楽曲のカタログの購入に際して、エルドリッジ社とパートナーを組んだ。

スプリングスティーンの米コロンビア・レコーズ(ソニー・ミュージック)とのレコーディング・キャリアは50年近くにわたり今日まで続いている。1972年の契約締結と、1973年のデビュー作「アズベリー・パークからの挨拶」が始まりだった。昨年は通算20作目のスタジオ・アルバムとなる「レター・トゥ・ユー」をリリースしている。

スプリングスティーンはこうコメントした。

「1972年にコロンビア・レコーズと契約したことは正しかった、そう心から言えるアーティストが私だ。この50年間、ソニー・ミュージックの皆さんは、アーティストとしてもひとりの人間としても私に最大限の敬意をもって接してくれた。私のレガシーが、私が知り、信頼している人々と会社によってこれからも大切にしてもらえることに感激している」

ロックンロールの殿堂とソングライターの殿堂入りを果たしたブルース・スプリングスティーンは、これまでにグラミー賞を20回、アカデミー賞とトニー賞を各1回受賞し、ミュージケアーズのパーソン・オブ・ザ・イヤーの名誉を与えられ、ケネディ・センター名誉賞や大統領自由勲章を授与された。彼は2016年にベストセラーとなった回顧録『ボーン・トゥ・ラン ブルース・スプリングスティーン自伝』(サイモン&シュスター社刊)の著者であり、ウォルター・カー劇場で2017年に初演され、236公演という歴史的ロング・ランを記録した「スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ」のクリエイターでもある。

スプリングスティーンの直近のスタジオ・アルバム「レター・トゥ・ユー」はEストリート・バンドと数十年ぶりのライヴ演奏による録音作であり、11ヶ国で初登場1位を記録した。Eストリート・バンドと2016年に行った直近のツアーは、ビルボードとポールスター両誌において同年の興行成績世界一のツアーに選ばれた。2021年、スプリングスティーンはバラク・オバマ元大統領とのコラボレーションにより『Renegades:Born In The USA』の本とポッドキャストを制作し、「スプリングスティーン・オン・ブロードウェイ」の再演でニューヨークの劇場街再開の先陣を切り、そして未発表映像を収録した伝説のライヴ「ノー・ニュークス・コンサート1979(The Legendary 1979 No Nukes Concerts)」を2021年11月19日に発表した。

「ノー・ニュークス・コンサート1979」はブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドが1979年にニューヨークで行った伝説のコンサート「No Nukes」の模様を収録。ジャクソン・ブラウン&トム・ペティらと共演した「ステイ」など未発表10曲を含む、全13曲、約90分の演奏が音源と映像で初のコンプリート収録、「完全版」としてリリース。音源と映像はオリジナル・マスターテープからレストア(修復)リミックスされ驚愕のクォリティで甦る。この時期のライヴ映像は他に全く残っていないため、伝説のコンサートでの全盛期のブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドの最高の瞬間を最高峰のクォリティで蘇らせた、歴史的作品といえる。