宇多田ヒカル初の有料配信ライブ「Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios」5万人が熱狂、23日までアーカイブ公開中
最新アルバム「BADモード」が先行配信された日でもあり、宇多田ヒカルの誕生日でもある1月19日20:00より開演した宇多田ヒカルとしては初の有料配信ライブ「Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios」。配信当日にはチケットを購入した5万人のファンがライブを観覧し、各プラットフォームでのコメント欄には「画質も音も最高にいい!」や「これ何度もみていいの!?もうすでに素敵なライブです・・」「スタジオライブならでは…ほんとに臨場感がある」など熱狂した国内外のファンからの書き込みが多数寄せられた。
本ライブではアルバムタイトル曲の「BADモード」から始まり、最新アルバム収録曲に加え2004年Utada名義で発表した「Hotel Lobby」「About Me」も含む全11曲を披露。
ロンドンの名門レコーディングスタジオであるAir Studiosにて2018年のコンサートツアーでバンドマスターを務めたベーシストJodi Millinerを中心に名うてのミュージシャンによる演奏と、Radiohead「In Rainbows – From the Basement」や、Eric Clapton「LOCKDOWN SESSIONS」など数々の名ライブ映像を監督してきたDavid Barnardが手掛ける美しい映像に多くのファンが酔いしれた。
終演後は「#LSAS2022」がトレンド入りし、沢山の感想ツイートで今もなお溢れる状況に。本配信ライブは1月23日までアーカイヴ公開中。
なお、本ライブは2月23日に発売されるCD初回生産限定盤に付録のDVD/Bru-rayにも本編およびメイキング映像が収録されることが決定しているが、更に1月19日には公開されなかった「Face My Fears」(Japanese Version)のパフォーマンス映像もボーナストラックとして収録されることが決定した。
また、「Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios」の興奮も冷めやらぬ中、1月20日0:00に早くも宇多田ヒカルのオフィシャルYouTube Channelにて「Face My Fears」(English Version)と「Find Love」のライブ映像が公開。両曲とも英語曲であり、「Face My Fears」(English Version)はゲームソフト「KINGDOM HEARTS III」オープニングテーマソングであり、「Find Love」は「brand SHISEIDO」グローバル・キャンペーン「POWER IS YOU」キャンペーンソングとして海外でも評価が高い楽曲だけに、注目を浴びそうだ。
さらに、このライブ映像がどのように撮影されたのか、監督と撮影監督2名のインタビューを中心に、クリエイティブの裏側に迫った、「Sony Supports Hikaru Utada Live Sessions from Air Studios」がSony Stories YouTube上で公開。ライブの裏側を感じることができるスペシャルムービーとなっている。
そして配信ライブ公開後に世界最速公開されたアルバムタイトル楽曲「BADモード」のミュージックビデオも同じくYouTubeにフル公開。監督はSam Smith「Pray」やColdplay「Everglow」などを手掛けるJoe Connor。公開されるやいなや「とっても美しくてすんごくかっこよかった」「全てが完璧すぎるから見て欲しい」など絶賛の声が寄せられている。
セットリスト
M1. BADモード
M2. One Last Kiss
M3. 君に夢中
M4. 誰にも言わない
M5. Find Love
M6. Time
M7. PINK BLOOD
M8. Face My Fears(English Version)
M9. Hotel Lobby
M10. Beautiful World(Da Capo Version)
M11. About Me
「BADモード」ミュージックビデオ監督 Joe Connorコメント
映像のコンセプトについて
この映像のコンセプトは楽曲を聴いた時の感情から生まれました。
最初に楽曲を聴いた時、誰かがどこかで何かが起こるのを永遠に待っているという感覚に捉われました。
そこから今回のビデオの舞台となった、現実であるのか夢の中であるのか曖昧な部屋のアイディアが生まれました。
部屋の中に湧いてきた水は、ある種このような比喩的な空間で立ち往生している時の感情の湧き起こりを象徴しています。
そこでは次の動きがわからず、自分自身がどう感じているかも上手く理解出来ない。そんな時そんな状態でする唯一のことと言えば、その環境の中で踊ることです…
このようにして映像が作られていきましたが、ファンの皆さんにとって楽しくてエキサイティングな動画であると同時に深く親密な部分も感じて頂けたら嬉しいです。
今回の映像制作で一番苦労した部分
水に満ちた部屋のセットを作ることはとても大きな挑戦でした。巨大な水槽の中に足場を作り、その上に部屋のセットを建て、そしてそれを半日かけて水の中に沈めていったのです。
これは裏側の技術的な苦労ですが、画面上ではそれが見えないようにする必要がありました。
映像の前半では、後半の水のシーンが驚きになるように演出していきました。
このプランニングは非常に苦労が多かったのですが、スタッフの皆さん、プロデューサーのFred、Andrew、そして美術のLuke Moran Morrisが私のビジョンを具現化してくれたことに深く感謝しています。
今回のプロジェクトで一番の魅力的だったこと
ヒカルのようなアーティストと一緒にプロジェクトをすることは夢のようでした。
彼女は音楽的なアイコンであり、そして彼女の作品(音楽)はとても勇敢で大胆で、まさに私が私の映像とマッチさせたいと思っていたような存在そのものでした。
そして彼女は何かを一緒に創る上で最高のアーティストでした。
彼女は深く普遍的な暗喩を取り入れながらそれを遊び心をもち肩の力を抜いて探求する力を持っているので、この映像にも非常に新鮮なフィーリングを与えてくれました。
彼女のパフォーマンスは非常に魅力的ですが、ただそれが巨大な水槽の上で、そして見知らぬ人たちに囲まれた環境の中で行われていたことを忘れてはいけません。
そんなことができるポジティブなエナジーは本当に特別なものなのです。