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福山雅治、無観客オンラインライブ「裸の音」より「道標 2022」(Short ver.)公開

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「道標 2022」(Short ver.)

福山雅治、無観客オンラインライブ「裸の音」より「道標 2022」(Short ver.)を公開

福山雅治が、1月28日に東京・国立代々木競技場 第一体育館から生配信で届けた無観客オンラインライブ「Another Story of Promise for the Future『裸の音』」アンコールで披露された「道標 2022」(Short ver.)をYouTube公開した。

53歳の誕生日に配信リリースする「道標 2022」福山雅治が問う、“命の役割”というメッセージ

2021年末、「第72回NHK紅白歌合戦」に出演した福山雅治が、白組ラストで披露したのも記憶に新しい「道標 ~紅白2021ver.~」。みかん畑で土を触り種を蒔き、毎日懸命に働いていた亡き祖母への想いを<その手が好きです>と語り掛けるように歌い、いつ何時も自分に向けてくれていたその変わらぬ笑顔を<道標>と表現した、温もりに満ちたバラードである。自身がステージに立って歌うことができているのは、祖母だけではなく両親、先祖から連綿と受け継がれてきた「命のリレーのバトンを渡してもらえたから」と歌唱前にコメント。「感謝を込めて、命を繋いでくださった皆さんにお届けしたい」と語った想いも含め、一連の魂のこもったパフォーマンスは大きな感動を呼び起こした。

余韻冷めやらぬ年明け、音源化を熱望する声が殺到したことを受け、新アレンジで「道標2022」を配信リリースすると発表。実直な歌を際立たせるシンプルなバンドアレンジだった2009年の原曲に、壮大なストリングスと大編成のコーラス隊、管楽器にはホルンを加え、リズムトラックも2022年版にアップデートした。重層的かつ深みを増したサウンドは、幾多の命が折り重なって”今”という時に繋がっていることを音で物語るような、説得力のある仕上がりとなっている。

1月28日、国立代々木競技場 第一体育館から生配信で届けた無観客オンラインライブ「Another Story of Promise for the Future『裸の音』」では、アンコールで本ヴァージョンを披露。このたび福山の公式YouTubeにもその一場面が公開されている。当初は同会場にて有観客ライブを実施する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大状況に鑑みて延期を決断。代わって、リハーサル風景も含めて無観客で生中継するという新しい形のエンターテインメントをたったの2日間でつくり上げ、ファンに送り届けた。13年前のリリース時を振り返りながら、「今に繋がる時間、命の役割という、つくった時とは違う形、シーンを感じながら歌っている」と福山はコメント。表も裏も包み隠さず、まさに“裸”をさらけ出す心意気で繰り広げられたライブにおける歌唱は真に迫るものがあり、画面越しに見守るオーディエンスの心を震わせた。

配信リリース日に選んだ2月6日は福山が53歳となる誕生日であり、17歳の時に亡くした父の享年に自身が追いつく節目の日。多感な少年時代に音楽に没頭するきっかけとなった、あまりに大きな喪失体験。当時の心情と真正面から向き合い、ソングライティングに昇華したのが最新アルバム「AKIRA」(2020年12月リリース)である。父の名を冠したこの作品を引っ提げ、“命の役割”を強く意識した全国ツアーの開催中という、運命的なタイミングで「道標2022」は世に送り出される。この曲は、父が命を終えた歳を超えて生きていく、福山にとっての何度目かの起点となり、これからも自問自答し続けていく人生という旅路の新たな道標となるだろう。

福山雅治という個にとっての切実な物語は、生死の問題を突き付けられているコロナ禍の時代に、誰しもが共感しうる普遍的なメッセージともなっている。時代と共に新たな意味と使命を帯びながら進化、深化してきたこの曲。2022年の今、福山雅治がこの曲に乗せて放つ想いを、是非受け取ってほしい。

(文/大前多恵)

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