大滝詠一、長らく未配信だったナイアガラ作品&ソロ1stをサブスク解禁
大滝詠一関連作品「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」「NIAGARA SONG BOOK」「NIAGARA SONG BOOK 2」、そして1stソロ・アルバム「大瀧詠一」が、3月21日より各音楽サブスクリプションサービスにて全世界へ向けて一挙解禁されることが決定した。同時に「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」収録の大滝詠一楽曲は、ソニーの360立体音響技術を使った360 Reality Audioでも配信される。
伝説のバンドはっぴいえんど(細野晴臣・大瀧詠一・松本隆・鈴木茂)は解散後、メンバーそれぞれが新たな活動を始めた。大瀧は1975年、アーティスト名を大滝詠一に改名し、自身のみならず新しい世代の魅力的なアーティストも紹介すべく、彼の名字“大きな滝”から発想したナイアガラレーベルを設立。その第1弾として山下達郎・大貫妙子・村松邦男らによるシュガー・ベイブのシングル「DOWN TOWN」、およびアルバム「SONGS」を発表。今作は昨今もCity Popのルーツとして国内外で注目され、日本のロック史に燦然と輝く名盤として聴かれ続けている。
続く1976年には、大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次というそれぞれがプロデューサー&ソロ・アーティストとしても活動する3人が持ち寄った楽曲で構成された企画アルバム「NIAGARA TRIANGLE Vol.1」をリリース。レーベルとしてのカラーがより鮮明なものとなった。
1981年に歴史的名作アルバム「A LONG VACATION」を発表した大滝は、CMソングの依頼をきっかけに企画アルバム「NIAGARA TRIANGLE」の第2弾を構想。そこで、それまでの人脈など“縁”で繋がり、当時大きな注目を集めていた、佐野元春と杉真理に参加を要請し、制作された「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」は、シングル「A面で恋をして」がスマッシュヒットを記録。発売からちょうど40年を経た現代でもCity Popの代表作として高く評価されている。
また、NIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL名義で発表されたインストゥルメンタル・アルバム、「NIAGARA SONG BOOK」も長らく配信が待たれていた作品で、発売40周年を記念して「40th Anniversary Edition」として配信されることになった。姉妹作である「NIAGARA SONG BOOK2」も、この度「Complete Version」として同じくサブスク解禁される。
更に、はっぴいえんど在籍中の1972年に発表された、伝説の1stソロ・アルバム「大瀧詠一」も同時に初配信/ダウンロード・サブスク・ハイレゾ一斉解禁される。本作は、後に多数の大滝詠一フォロワーを生み出すことになった、日本ポップスのクラシックとも呼べる名盤で、長らくサブスク未配信でしたが、遂にこの度解禁となる。
また、アルバム「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」の発売40周年を記念して、「NIAGARA TRIANGLE Vol.2 40th Anniversary Edition」が同3月21日にリリースされる。そこで、本作のリードトラック「A面で恋をして」のミュージックビデオが本日3月16日より公式YouTubeで公開された。このMVは大滝詠一作品のファンである漫画家/イラストレーター江口寿史氏のイラスト使用し、インドネシアの映像クリエイターArdhira Putra 氏が編集を手掛けた国際色豊かな映像作品に仕上がっている。