広告・取材掲載

広告・取材掲載

KICK THE CAN CREW 3人だからこそ生み出せる、起伏に富んだ展開で心地よさ、楽しさ、味わい深さまでも演出していく『THE CAN』インタビュー

アーティスト

SPICE

KICK THE CAN CREW 撮影=森好弘

KICK THE CAN CREW 撮影=森好弘

KICK THE CAN CREWが『KICK!』(2017年8月発売)に次ぐニューアルバムを3月30日にリリースする。そのタイトルはズバリ、『THE CAN』。「マルシェ」や「イツナロウバ」、「アンバラス」などを大ヒットさせ、日本のヒップホップをメインストリームへと押し上げていった彼らのポップセンスは、再始動後も健在。最新作はあの岡村靖幸とのコラボ曲「住所feat.岡村靖幸」を筆頭に、大人せつなな冬のバラード「Boots」など、普段ヒップホップを聴かない層もワクワクするような楽曲をたっぷり詰め込んだ。現在のJ-POPシーンでは珍しい存在となっている3MCスタイル。身長も声質も高低差ありまくりのKREVA、LITTLE、MCUによる“キャラ立ち3本マイク”は今作でも冴えまくり。3人だからこそ生み出せるメリハリとスリル、起伏に富んだドラマチックな展開で心地よさ、楽しさ、味わい深さまでも演出していく『THE CAN』について3人に話を訊いた。

――まず最初に『908 FFESTIVAL 2021+1』でのKICK THE CAN CREWのステージ、観させてもらいました。KREVAさんのソロとは違う、3人が揃って出てきただけで華やかな雰囲気が広がるところはKICKならではですよね。みなさんのほうはやってみてどうでしたか?

MCU:多少緊張はしましたけど、楽しいっていうのが一番でしたね。新曲を2曲披露したんですけど、3人の中では僕が一番、歌詞を間違いやすくて。案の定間違えまして。

KREVA:最後の最後にね(笑)。

MCU:それを吹き飛ばすぐらい楽しかったです。

KREVA:俺は、さっき華やかさがあるって言ってくれたけど。今回の『908FES』、DAY 1, DAY 3は俺が後からやったんですけど、この日は1人から3人になったほうがいいなと思ったので、俺が先にやって、その後KICKだったんですね。KICKの曲をバンドでやるのは難しいかなと思っていたんですけど、リハをやってみたらパワーが凄くて。特に「スーパーオリジナル」を演奏してみたとき“これはいける!”と思ったんですよ。プラス、初めてバンドとメンバーで合わせたときに、MCUがいつもの3倍ぐらい体張って頑張ってたのを横で見てて、可愛いなと思っちゃって(笑)。

MCU:頑張っちゃったんだよね(照笑)。

KREVA:いつもよりもノリがスゴいんだもん。

MCU:バンドとやることなんてないから、自然と頑張っちゃった。

KREVA:俺も3日間のなかでどこが楽しかったかっていうと、この3人でやったところで。他の2日は緊張してました。

LITTLE:俺もバンドサウンドでできたのはよかったと思いますね。終始いいテンションでできたんじゃないかな。

――当日のMCでLITTLEさんは、仕事を退職されるお母様に感謝の気持ちを伝えられていましたけど。あれは最初から考えていたんですか?

LITTLE:その日が仕事終わりだって聞いたから、言おうかなと思ってました。

KREVA:リハーサルからずっと言ってましたから。リハのときは「これからLITTLEがお母さんへの感謝の気持ちを述べます」って。まず俺が全部先に言っちゃうのがお約束で。そこでマックスふざけたことをやっといて、本番に向かうんです。リハではライブの流れを全部やって、MCも飛ばさないでそこで話すことを全部やるんですよ。

――MCもキチンとリハをやるんですか?

KREVA:はい。今回はバンドでしたけど、DJでやるときは曲は100%同じものが出てくるので、そこに向かってどうつなげていくかっていうのが大事なんです。そこも含めてのライブだから、つなぎのMCの練習は曲よりもむしろちゃんとやらなきゃいけないんです。

――つなぎという意味でいうと、あの日の「Boots」への流れ。“夏”を使わない夏の曲に「イツナロウバ」があるから次はその冬バージョンをやろうよ、というので作ったという曲紹介から、「イツナロウバ」の《まだ何も終わっちゃいないぜ》をイントロに「Boots」が始まるという、あの感動的な流れもリハをちゃんとやってのつなぎだったということ?

KREVA:はい。

 

――そうでしたか。では、ここからはアルバムの話に移りたいと思います。KICKの15年ぶりのシングルとして「住所feat.岡村靖幸」をリリースしたのは2018年8月。あそこからすでにアルバム制作は見据えていたんですか?

KREVA:いや、そんなことはなかったです。ただ次のアルバムのタイトルは『THE CAN』でいこうという話は間違いなくしてました。

――前作が『KICK』、なら次はこれだろうと。

KREVA:はい。あとはいつ出すとかは決めないで、月に1回なのか3カ月に1回なのか分からないけど、3人で集まって曲を作っておくのはいいかもね、という話はしてました。集まれば曲は絶対にできるから。

――あの、単純な質問してもいいですか? KICKは各自でボーカル録りして、データでやりとりとかしてないんですか?

KREVA:それね、大きい声でこの2人に言ってくださいよ(笑)。それをやってくれたら楽なんだけど、俺らは、ちゃんと集まってやるんです。サビも全部3人で集まって書いてるし。

――なんでこの時代にそんなやり方を?

KREVA:そういうスタイルだから。ずっと昔から集まってやってきてますから。

――そこはいまも変わってないと。

MCU:そうっすね。

KREVA:各々のヴァースは自分で書いてきて、サビは3人で作ります。

LITTLE:俺らは誰かがまとめて作ってきて、それを分けて歌うとかじゃないから。3人で集まって話してれば、その雑談の中からテーマが出てくるというのも多いし。

KREVA:1回Zoomでやってみたんだよね?

MCU:やったね。

KREVA:テーマ出しはいいけど、サビの歌詞を書くのは集まって作ったほうが早いですね。

――今作のサビも、全曲3人で集まって書いたものですか?

全員:(うなずく)

KREVA:「玄関」のサビは俺が歌ってますけど、俺が歌う前提で3人で書いてます。ただ「Boots」は作ってる段階から「俺、サビいけそうな気がすんだよね」って言ってたから、自分で書いてそれを録って。そうしたらそれがシングルになったという流れでした。こっちの作り方の方が珍しいです。

KICK THE CAN CREW/KREVA

KICK THE CAN CREW/KREVA

ヒップホップを知らなくても、楽しいアルバムであることは間違いないと思います。

――サビは3人でどんな風に作るんですか?

KREVA: 3人が書いてきた歌詞をまとめる言葉はなんだろうね? というようなところから始めていきます。

――それをホワイトボードとかに書き出していくとか?

MCU:まさに!

KREVA:紙のホワイトボードをボーカルブースの外に貼って、書きながらやっていくんです。だから、サビを作るだけで長いときは4~5時間ぐらいかかった曲もあります。「Playground」とか結構かかったよね?

LITTLE、MCU:うん。

KREVA:「今こそ寄ってこいfeat. RYO the SKYWALKER & NG HEAD」のサビも、誰か1人が歌ってその人の声を変えたものにしようというアイデアが先にあったんですけど、そこもみんなでどんどん言葉を出していって。同じ一つの韻でいきたかったので、あそこは結構みんなで頑張ったよね。

MCU:そうだね。

――それで、まだアルバムリリースも決まってない時期に出した「住所feat.岡村靖幸」のミュージックビデオには、岡村ちゃんが表紙になった雑誌が登場していて、その雑誌のタイトルに『THE CAN』という表記があったことを武道館のMCで知らされて。MVをすぐに見返してしたら本当にあったので、驚きました。

KREVA:「あの時点から潜ませてたんです」って書いといてください。本当は俺らも気づいたのはライブ当日で(笑)。俺がまず気づいて、楽屋に入ったとたんに報告したもんね?

MCU:報告されました。

――潜ませていたといえば、この「住所feat.岡村靖幸」。“前代未聞、KICK初のラブソング”というのは見せかけで。この曲に潜ませていたのは、MCUさんはゲーム愛、LITTLEさんは韻への愛、KREVAさんは「音色」と同じ音楽に対する愛だったということに気づいたときの衝撃。これはしびれましたね。

LITTLE:おぉー。よかった。

KREVA:岡村ちゃんを呼ぶならラブソングというのが既定路線なんですが。我々はラブソングがないので、自分の好きなものについて歌おうよという感じでテーマ出しはしましたね。

――アルバムバージョンはシングルとどこが違うんですか?

KREVA:イントロとアウトロが長いです。これがライブでやってる形なんですよ。我々的にはいつもこれでやってるから、こっちを作品にしてもいいなと思って作りました。

 

――そして、この曲が先にあったからこその「玄関」を作ったんですよね? きっと。

全員:はい。

LITTLE:どうしても「住所feat.岡村靖幸」と「玄関」を並ばせたいという欲求が強くて。(※LITTLEは「玄関」の歌詞にも《住所》を歌い込んでいる)

KREVA:それで、最後の最後に作りました。

――歌詞のテーマは?

KREVA:作ってたのが12月から1月頭ぐらいだったんですけど。その当時はまだオミクロンの感染拡大がなかったので、このアルバムを作ったら全国を回るようなツアーに行きたいねって話が普通に出ていた頃だったんですね。いままでずっと家に閉じこもってた人も、まずは自分の家の玄関を開けて、次はライブ会場というでっかいエントランス(玄関)のドアを開ける、というのがテーマでしたね。

――「住所feat.岡村靖幸」、「玄関」に続いて今作はもう一つ、「準備」という漢字2文字のタイトルが3曲もあるんですけど。そこは意識してタイトルを寄せていったんですか?

KREVA:「準備」は違うタイトルだったんですけど、短くしていったらそうなったから…。

LITTLE:寄せた、かな?

MCU:寄せた気がしてきた。

KREVA:はい、寄せました(笑)。「カンヅメ」は最初から決めてました。“カタカナ4文字シリーズ”というのが俺らの中にあって。「カンケリ」、「タカオニ」、「タコアゲ」ときてたから。今回のアルバムタイトルが『THE CAN』ということで、スタジオに缶詰になっている状態と、そこでできたものをパッケージングする、その両方をテーマに曲を作って。それにタイトルをつけるなら「カンヅメ」だね、というので、最初からそこは話してました。

アルバム『THE CAN』ジャケット写真

アルバム『THE CAN』ジャケット写真

――缶つながりでいくと、今作のジャケット。ここでは3人が缶に詰め込まれて、缶飲料になっちゃった。

KREVA:はい。これ、CGではなく手書きなんですよ。

――飲料の種類は各々がオーダーして?

MCU:いやいや。

KREVA:デザイナーさんが、俺たちそれぞれのイメージに合わせて。

LITTLE:俺はショート缶っていったらコーヒーしかないもんね。あとは、お汁粉ぐらい(笑)。

KREVA:そこは気ぃつかってつぶコーンにしてくれよって(笑)。

――「Boots」の《まるで底に残ったつぶコーン》に合わせて。MCUさんはソーダ飲料。

MCU:昭和カルチャーが好きだからかな。

――KREVAさんはエナジードリンク。

MCU:タフだからじゃないですか? たぶん一番疲れてそうだからどうぞってことじゃない?

KREVA:だはははっ(笑)。

KICK THE CAN CREW/LITTLE

KICK THE CAN CREW/LITTLE

俺らは世の中のヒップホップに合わせなくてもいいんだって。俺たち3人集まって作ったら“いいね”って思えるものができて、最後にはKICKの音になる。

――アルバムには「カンケリ」の後に、「Boots」とはまた違ったセツナソング「Playground」が続きます。これ、センチメンタルなKICKが心にグッと沁みますよね。

KREVA:さっき言ってた「カンケリ」とか「タカオ二」とか「タコアゲ」とかは“公園で遊ぶシリーズ”なんだけど。この曲は、公園はあってもいまは俺たちとの関係性は変わって、遊び場も変わっていくよね、という話と、“昔行ってたあそこ、もう無くなったらしいよ”みたいなことをその頃よく言っていて。無くなっちゃうと、その場所が持ってる記憶やその場所が呼び起こしてくれる記憶までも、気づかぬうちに消えてしまうよねという話と。俺たちがやろうとしてる音楽が、いまはヒップホップじゃなく“ブーンバップ”とか“ローファイヒップホップ”と呼ばれてて、なに勝手に名前変えてくれちゃってんだよと。それとかも歌詞になったりしてますね。

――ここでMCUさんは歌詞に《馴染みのゲーセン軒並み閉店》と歌い込まれていますね。

MCU:実際にウチの近所のタイトーステーションがバーガーキングになったんですよ。あと、友達もいろいろ変化があって。書いているときにそいつと遊んでたことしか思い浮かばなかったので。そういうことも書いてます。

――LITTLEさんはタモリさんのお昼の番組がなくなったことで時代の移り変わりを表しています。

LITTLE:タモリさんのあの番組が大好きだったので、いまはそれもないなと思って。でも、最後には、多種多様なヒップホップのジャンルが出てくるなか、自分で言うのもなんだけど、KICKは確立してる感があるなと思ったっていうことを書いてるんですよね。これを書いたのはアルバム制作の後半だったんだけど、曲の方向性は違ってても、どれも完成したら“KICKの曲だな”と思えたときだったから。ヒップホップもどんどんアップデートしていくジャンルなんだろうけど、俺らはそんな世の中のヒップホップに合わせなくてもいいんだって。俺たち3人集まって作ったら“いいね”って思えるものができて、最後にはKICKの音になる。それが、前半の“Z世代なんて知るか”っていう自信となって表れてる。

――《変わりないオレらの代わりはいない》ですから。もう自信満々!

KREVA:それで《Z世代知らない 受け止めない》って、すっごいヒドいこと言ってますからね。

MCU:言うよね~。

LITTLE:悪いことは言ってないから。

――時代の移り変わりというところで言うと「今こそ寄ってこい feat. RYO the SKYWALKER & NG HEAD」は、昔「寄ってこいfeat.RYO the SKYWALKER&NG HEAD」という未発表があったからこそ生まれた曲ですか?

KREVA:はい。もう20数年前です。一緒に曲を作ったんだけど、正式にはリリースされなくて。今回アルバムのミーティングをしてるときに“ゲストはどうですか?”という話をしているなかで、いまいち決まらなかったんですね。でも、ここでこのトラックをやるなら、他の人を呼ぶよりも彼らだろうということで、そこからはすんなり決まりました。

――この曲だけ今作でとにかく濃度が高くて。

MCU:俺もそう思う!

――“気合い入れて聴けよ”って言わているようで、バトルスイッチが入る感じなんですよ。

KREVA:分かる。意識をしっかり持って聴かないと飲み込まれちゃうからね。5人全員で歌うんじゃなく、各々のバースの連続でひたすら突っ走るのがテーマでしたから。トラックも勢いがありますし。

MCU:韻だらけだし。

――めちゃくちゃハイカロリーですよね。

MCU:そうなんです。自分も何回も聴いてますけど、そのたびにお腹いっぱいになります。

KREVA:ロング缶がないと。

MCU:そうなんです。だいたい曲を聴くとき、俺は宝の焼酎ハイボールのショート缶を飲むんですけど。これを聴くときだけは……。

――ロング缶!!

MCU:そうです(笑顔)。

KICK THE CAN CREW/MCU

KICK THE CAN CREW/MCU

僕の中で一番ヒップホップな作品ができたんじゃないかと思うので、聴いていただけたら嬉しいです。すぐにお腹いっぱいになると思います。いい意味で。

――対して、前半にあるRHYMESTERの「ビッグウエンズデー」からMummy-Dさんの声をサンプリングした「YEAH! アガってこうぜ」。こちらはソウルフレーバーを感じさせるグルーヴチューンに仕上がってて。空気感が対照的でした。

KREVA:《YEAH! あがってこうぜ》っていう声をずっと使いたくて。作った当時、このトラックはいままで作ったなかでぶっちぎり1位ぐらい気に入ってたので、使いたかったフレーズを乗せてみました。この曲と「THE CAN(KICK THE CAN)」と「We don’t Get Down」をアルバムの核として打ち出していきたいという話をしましたね。

――「We don’t Get Down」は“キュッキュ”って言ってる曲ですよね?

KREVA:“Get Get (ゲッゲッ)”ですけどね。

――うわっ……すいません(苦笑)。

MCU:キュッキュでいいです。

――KICKとしてはこの歌にあるように、大どんでん返しを狙っていると。

KREVA:これはね、5cmでもいいから上のステージにいかせてくれって。そんな感じです。

MCU:“みんなで東京ドーム目指そうぜ”とかではないです。

KREVA:この曲は元々「Get Down」というタイトルで。スラングでいうところの“踊ろうぜ”という意味なんです。そこに、“高い場所から降りる”という本来の意味も加えて“俺たちは絶対ステージから降りません”と言ってます。

――ビートでは踊らせながら、俺らはステージに居残るぞと宣言している曲なんですね。

LITTLE:はい。土下座してでも。

KREVA:“ステージでやらせて下さい”って。

MCU:そうなったら俺がやるんですけどね。土下座担当だから。2人にはさせられないんで。

KREVA:『ロックマン』のゲームでよく見てるからね。(※MCUは熱狂的な『ロックマン』のファンで、ゲームの中のドクターワイリーの土下座シーンについての熱弁で注目を集めた)

MCU:あと『どげせん』も好きだったし。(※『どげせん』:謎の中年教師が様々な問題を土下座で解決していくマンガ)

――土下座は俺に任せとけ、と。

KREVA:土下座は置いといて、この曲は音楽的なところで言うと“Get Get”が入ってるとこは休んで、そこ以外でラップをしていこうというアイデアからできた曲です。

――ほほぉー!

KREVA:3人とも全員が同じ歌い方でやっていくラップもあるんですけど、ここでは“Get Get”のところは休符指定で、そこは絶対除けて通る。3人が同じように休符を除けていって、スラロームみたいにラップしていくというのはないってことに気づいちゃって。やってみたら、面白かったんですよ。

LITTLE:うん。楽しかった。

KREVA:音楽的指定というのかな。それは「THE CAN(KICK THE CAN)」もそうなんです。《THE CAN, KICK THE CAN》って繰り返されるリフの部分。ラップするなかで完全に除けるか、リズムのなかにはめるか。そのどっちかで書いてくれと指定しました。

――ライブではアンコールとして来場者だけにこの曲をパフォーマンスしてくれましたけど。めちゃくちゃライブ映えする曲でした。

KREVA:この曲はMVを撮ったので、そちらもまもなく公開されると思います。

LITTLE:男っぽい感じでかっこいいですよ。

 

――楽しみにしてます。では、このアルバム発売後のKICKの活動予定で、決まっているものがあったら教えて下さい。

MCU:5月にLITTL主催のフェス(『HOOD MUSIC FESTIVAL「コジマケンジマツリ」』)と『GREENROOM FESTIVAL”22』に出演します。

――最後に、読者のみなさんにアルバムについて一言づつメッセージをお願します。

MCU:いままでもそうだったんですけど、僕の中で一番ヒップホップな作品ができたんじゃないかと思うので、ぜひ聴いていただけたら嬉しいです。すぐにお腹いっぱいになると思います。いい意味で。

KREVA:ヒップホップを知らなくても、楽しいアルバムであることは間違いないと思います。SPICEの演劇のタグから間違ってここにきた人も、なんかの縁だと思うので聴いてみて欲しいですね。

LITTLE:すごくKICKのヒップホップという感じがするので。ヒップホップが好きな人はもちろん、あんまり普段聴かない人でも気に入ってくれるんじゃないかなと思います。よろしくお願いします。

取材・文=東條祥恵 撮影=森好弘

 

関連タグ

関連タグはありません