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ジョージ・マイケル、1996年発表の名盤「Older」デラックス・リミテッド・エディションBOXを7/8リリース

アーティスト

「Older」デラックス・リミテッド・エディションBOX

2016年12月25日に、53歳という若さでこの世を去ったジョージ・マイケルが作詞/作曲/編曲/レコーディング/プロデュースを手掛け、1996年5月13日(当時32歳)にリリースした名盤にして代表作「Older」のデラックス・コレクターズ・エディションBOXが、7月8日にソニー・ミュージックよりリリースされることが明らかになった。

1996年当時、ヴァージン・レコーズよりオリジナル盤がリリースされた「Older」は、全英アルバム・チャートを3週間連続で制し、合計35週もの間トップ10内に留まった。同作からは6曲がシングル・カットされ、うち「Fast Love」(2017年グラミー賞受賞式では、ジョージを敬愛するアデルが記憶に残る感動的なトリビュート・パフォーマンスを披露)、深く静かに胸に響く「Jesus To A Child」の2曲は全英シングル・チャートで1位を獲得。他4曲もトップ3入りを果たした。本作はUKで6×プラチナ認定を受けた他22ヶ国でプラチナに認定されており、全世界で1,500万枚以上のセールスを記録、前作「Listen Without Prejudice Vol.1」(1990年発表)を上回る大ヒット作品となった。

「Older」はジョージにとって「Faith」(1987)、「Listen Without Prejudice Vol.1」(1990)に続く3作目のソロ・アルバムであり、彼が新しい音楽のスタイルを実験するとともに、自身のアーティスティックな視野を広げた作品だった。同時に、評論家たちに“偉業”と絶賛されたこの作品では、プロフェッショナルとしても個人としても最も波乱万丈だった、彼の人生における途方もない逆境の時期が綴られている。

そんな「Older」からは、喪失・哀しみ・苦悩を昇華し、最終的には“愛というすべてに勝る救済の力”によって新しい音楽を探求したジョージの姿が見えてくる。ジョージはその辛い人生経験のすべてを、自身の作品のなかでも最もパーソナルで胸を打つアルバムのひとつへと変えた。

ジョージはかつて、本作についてこのようにコメントしている。

「このアルバムでは、僕が今までの人生で書いた中でも最高の、最も癒しになる曲を書けたと自負している。…「Older」は僕にとって最高の瞬間(greatest moment)なんだ」

今回7月8日にリリースされる「Older」デラックス・リミテッド・エディションBOXは、3枚のLP(180gアナログ重量盤)と5枚のCDで構成される。3LP部分は、オリジナル・テープから最新リマスターを施し、アートワークを拡張した「Older」を2枚のLPに収め、初アナログ盤化となる「Upper」を加えた3枚組。

5CD部分は、DISC1が「Older」オリジナル・アルバム、DISC2が「Upper」、そしてDISC3, 4, 5にはこのたび初CD化/初リリースとなる10曲を含む全27曲のレア・トラック/リミックスを収録。更に、アルバム制作に貢献したキーパーソンたちからのエピソードを交えた詳細にわたる裏話をダン・デイヴィースがまとめた書き下ろしエッセイに加え、貴重な秘蔵写真や未公開写真を擁する12インチ(約30.48cm)四方48頁のスペシャル・ブック『ザ・ストーリー・オブ・オールダー』、同じく12インチ四方サイズのジョージのアート・プリント3枚が、3LP+5CDと共に、特別なハード・ダブル・スリップケースに同梱される。