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ザ・クラッシュ、アルバム「コンバット・ロック」40周年記念特別盤を5/25発売

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ザ・クラッシュ Photo by Pennie Smith

ザ・クラッシュが、デビュー45周年、初来日40周年、そしてジョー・ストラマー没後20年となる2022年、アルバム「コンバット・ロック」40周年記念特別盤を5月25日に発売する。

「コンバット・ロック」オリジナル盤のリリースは、1982年5月14日(日本盤1982年5月30日)。ジョー・ストラマー、ミック・ジョーンズ、ポール・シムノン、トッパー・ヒードンから成るザ・クラッシュにとって最後の作品となったこのアルバムには、バンドの代表曲として知られる「ステイ・オア・ゴー」と「ロック・ザ・カスバ」、ファンのあいだで愛された「ストレイト・トゥ・ヘル」と「権利主張」が収められている。彼らにとって、もっとも大きな売り上げを残し、チャートでも全英2位、全米7位を記録した世界的なヒット作だ。

発売から40周年となる「コンバット・ロック」のスペシャル・エディションとアナログの日本発売が決定した。タイトルは「コンバット・ロック/ザ・ピープルズ・ホール(40周年記念盤)」と「コンバット・ロック(40周年記念Clear Vinyl)」でリリースは、5月25日(輸入盤は5月20日)。なお、「コンバット・ロック/ザ・ピープルズ・ホール」は、ディスク1のオリジナル・アルバムにディスク2(12曲)を加えたCD2枚組の特別企画盤となった。

ザ・クラッシュがニューヨークのナイトクラブ「ボンズ・カジノ」で17回連続ライヴを行なったのは、1981年。そのきわめて重要な意味を持つ公演を終えるとすぐ、彼らはロンドンに戻り、ラティマー・ロード周辺の不法占拠地域、フレストニア共和国のザ・ピープルズ・ホールでリハーサルとレコーディングに取り組んでいる。そしてそのままの勢いで、東アジア、東南アジア各国を回るツアーに向かったのだった。「コンバット・ロック/ザ・ピープルズ・ホール(40周年記念盤)」のアルバム・スリーヴに選ばれた写真は、そのツアー中、ペニー・スミスがタイで撮影したもの。

「ザ・ピープルズ・ホール」は、4人にとって最後のシングルとなった「ディス・イズ・レディオ・クラッシュ」からアルバム「コンバット・ロック」発売までの時期を記録したもので、貴重な未発表トラック、初期ヴァージョンなどが収められている。

このディスクのハイライトは、ローリング・ストーンズのモービル・スタジオを使ってザ・ピープルズ・ホールで録音した「権利主張」のニュー・ヴァージョンと、完全未発表のインストゥルメンタル「ヒー・フー・デアーズ・オア・イズ・タイアード」。ほかに、「ザ・エスカペイズ・オブ・フューチュラ2000」の未発表オリジナル・ミックス「フューチュラ2000」、マイキー・ドレッドの「レディオ・ワン」、以前は「ザ・ビューティフル・ピープル・アー・アグリー・トゥー」というタイトルがつけられていた「ザ・フルハム・コネクション」「アイドル・イン・カンガルー・コート」などが収められている。

アルバム「コンバット・ロック」は、ザ・クラッシュがつねに進化をつづけていたことを示す作品であり、数年前に終結したばかりだったベトナム戦争からも少なからず影響を受けていた。映画スターの息子としても知られたフォトジャーナリストが紛争地帯で行方不明になった事件からインスピレーションを受けた「シーン・フリン」がいい例だ。また、バンドの音楽的関心は多方面に広がっていて、「ゲットーの被告人」では詩人アレン・ギンズバーグの啓示的な語り、「オーヴァーパワード・バイ・ファンク」ではグラフィティ・アーティスト、フューチュラのラップがフィーチュアされている。

ザ・クラッシュがパンク、ポスト・パンク、インディー・ロックの世界に与えた影響に関しては、これまでにさまざまな場で語られてきた。とりわけ「コンバット・ロック」は、新しい世代からの再発見という動きも生んでいて、もっとも顕著な例としては、「ステイ・オア・ゴー」がNetflixのヒット作「ストレンジャー・シングス 未知の世界」ファースト・シーズンの重要なシーンで使われたことがあげられる。また、「ストレイト・トゥ・ヘル」は、ラッパーM.I.A.の「ペーパー・プレインズ」にサンプリングされ、さらに広い層に知られるようになった。

なお、未発表のコラボ2曲、ランキング・ロジャーとの「ロック・ザ・カスバ」と「レッド・エンジェル・ドラグネット」は、4月7日にデジタル配信開始。つづいて限定版7インチ・ヴァイナルもリリースされる。

このスペシャル・エディション・アルバムに加えて、ザ・クラッシュと故ランキング・ロジャーのコラボレーションも、2トラックEPという形で、初の公式リリースが実現することとなった。ザ・ビートの伝説的フロントマンが「レッド・エンジェル・ドラグネット」と「ロック・ザ・カスバ」を強烈なエネルギーで熱くトースティングしたものだ。5月20日には、限定版7インチ・ヴァイナル(輸入盤)がリリースされる。

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