Knight A – 騎士A –
Knight A – 騎士A – ONEMAN LIVE 『Secret Night』
2022.4.3 幕張メッセ展示ホール7・8
動画配信サイトを中心に“声”を武器に活動する6人組ユニットのKnight A – 騎士A -(ナイトエー)が、2022年4月2日・3日の2日間、『Knight A – 騎士A – ONEMAN LIVE 『Secret Night』』と題して、幕張メッセ展示ホール7・8にてワンマンライブを開催。ここでは2日目の模様をお伝えする。
オープニング映像そのまま、それぞれのイメージカラーを配した和装を身にまとい、下からポップアップでステージに現れた6人。1曲目は、そうまが作詞を手がけた「Shall we Dance!!」だ。2021年2月に豊洲PITで初ワンマンライブを行ったかと思うと、同年9月に横浜アリーナ公演を、12月には横浜アリーナ昼夜2公演を成功させた6人だけあって、幕張メッセの大きなステージであろうとも堂々としたもの。羽織をなびかせ軽やかな足取りで歌いながら、すれ違いざまにハイタッチをしたり、2人ずつぐっと近寄って隣り合ったり。<1度決めたら、2度と下を向くな>という決意のフレーズが、これまでに増して力強く響く。
Knight A – 騎士A –
「幕張いくぜ!」と気勢を上げて、「ヤミィ」へ。YouTubeやTikTok、ツイキャスなどを中心に活動する彼らが鋭いラップをたたみかけてあぶり出す“インターネットの闇”は、とんでもなく生々しい。
順番に挨拶をして、「さあ、いきなりですがみなさんのところまで行きますよ!」と告げると、「幽霊東京」「フィクサー」では個別でトロッコに乗り込み、客席中央通路まで移動。6人のことをぐっと近くに感じることができるわけで、オーディエンスが手に持つメンバーカラーを灯したペンライトの揺れも、よりいっそう大きくなる。
Knight A – 騎士A –
ばぁうの「KING」を皮切りに、しゆんが「オートファジー」を、そうまが「ヴァンパイア」を、ゆきむら。が「ヒバナ」を、まひとくん。が「ロケットサイダー」を、てるとくんが「グッバイ宣言」を歌ったソロコーナーで浮き彫りになったのは、それぞれが持つ強烈な個性。この6人が集まればそりゃあ最強のユニットになる、とあらためて思い知らされたりもした。
さらにオーディエンスが高まることになったのは、3人ずつのユニット編成だ。「劣等上等」でトロッコに乗り込んで客席中央通路に並び、「ゴーストルール」ではメンバー同士アイコンタクトしながら、客席にたっぷりの愛を注いだゆきむら。×そうま×しゆん。客席中央通路のトロッコにスタンバイして歌い始めた「シル・ヴ・プレジデント」で驚かせて、「メンタルチェンソー」で「まだまだいくよ!」とスマイル全開で呼びかけたばぁう×てるとくん×まひとくん。。しびれるほどのかっこよさも、悶えるようなかわいさもたまらない。
ゆきむら。
そうま
しゆん
バンド紹介を経て、6人全員がステージ上段にそろったのはいくつものファイヤーボールが派手に噴き上がった「PLAYER」。<ステージのど真ん中>で、6人の気持ちはしっかりとひとつに重なっている。光と影が織り成す儚くも美しいドラマに引き込む「Answer」にしても、ゆきむら。の紡いだ言葉たちにそれぞれが艶をまとわせる「Daydream」にしても。6人の歌声はやっぱり特別な輝きを放つ。
ぐだぐだな仲よしトークも微笑ましくて愛おしくて、オーディエンスを含めた写真撮影時にスタッフが思わず口にした「当たり前のようにここにいる6人がいいです」という言葉にも、ぐっときてしまうではないか。
シティポップな「Night Escape」では、しなやかにダンスしたり、2人ずつ背中合わせになったり。そして、本編ラストを飾ったのは “秘密の夜”に相応しい「トップシークレット」。ライブを重ねるたびに歌とパフォーマンスに磨きをかける6人が本当に眩しくて頼もしい。
ばぁう
てるとくん
まひとくん。
「久々にみんなに会えて嬉しい! 活動が本当に楽しい!」と笑顔を見せたしゆん。
「後悔しないように生きたいし、これからも自分の意志で選択して生きていく」と決意を新たにしたまひとくん。
「Knight A – 騎士A – 騒動3か月くらいあったけど、ありがとう楽しかった。とりあえず、気をつけてお帰りください!(笑)」と吹っ切れた様子のゆきむら。。
「6人で歩いていけることが幸せだし、今日ここに立ってることがすべてです。おまえらがいてくれてるからここに立てた。もっともっとかっこよくなるから!」と宣言したばぁう。
「この3か月いろんな想いがあったけど……来てくれてありがとう。僕は、今が一番楽しい。みんなともっと共有したいしもっと幸せにしたいです」と願ったてるとくん。
「今回の騒動で本当にご迷惑をおかけしちゃいましたが、昨日今日集まっていただいて本当にありがとうございます。みんなを笑顔で引っ張っていきたいし、俺はメンバーが大好きだ。そして、リスナーのみなさんありがとう。これから、活動でお返しします!」と誓ったそうま。
アンコールでは、ひとりずつ今の気持ちを包み隠すことなくオーディエンスに伝え、お互いに茶々やツッコミも入れつつ、しっかりと支え合う姿も見せた6人である。
Knight A – 騎士A –
その上で、それぞれのメンバーカラーを配した扇を手に雅やかに舞いながら、なにがあっても<咲き誇れ><高く飛べ>精神をあらためて示したのは、「決戦エンドレス」だ。険しいでこぼこ道もあれば、時には越えるのを諦めたくなるような山も谷もあるだろうけれど。Knight A – 騎士A – には、何度だって立ち上がる強さがありそうだ。
文=杉江優花 撮影=林晋介、東美樹
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