鬼頭明里、ファンクラブイベント「smile giving day vol.2」イベントレポートが到着
4月2日に東京・立川ステージガーデンで、鬼頭明里ファンクラブイベント「smile giving day vol.2」が行われた。ファンクラブスタートから1周年。ファン=里民とゲームをしたり、カラオケやライブをして、楽しい時間を過ごすこととなった。
大きな拍手で迎えられた鬼頭。椿本プロデューサーとのオープニングトークでは、昨年4月のファンクラブイベントを振り返り、「みんなで運動会をしたい」と言っていた話をする。鬼頭も「このご時世でなければ、今回は運動会だったかもしれない。まだ諦めていません! いつかみんなで運動会やりましょう」と意気込んでみせる。さらに、今後ファンクラブで何をしたいかを聞かれ、「里民のみんなにセットリストを決めてもらって、ファンクラブ限定ライブをしたい!」と言うと、椿本も力強く「やりましょう!」と約束していた。
続くゲームコーナーでは、「あかりんVS里民 鬼頭明里ランキング」を実施。これは里民から集めたアンケートの結果を1位から10位までランキング。それを鬼頭と抽選で選ばれた里民5人が予想しポイントを争うというもの。ちなみに、10位を当てたら10ポイント、1位を当てたら1ポイントと、当てるのが難しい下位のほうが得点が高くなっていくルールだ。
昼の部の対決1本目は「好きな衣装」ランキング。鬼頭が自分が特に好きだった衣装をひたすら選んでいくのに対し、里民は自分が投票した衣装を主に選んでいったのだが、お腹が出ている2nd LIVEの黒衣装が1位になったときに、「お前らっ! やったな!」と鬼頭が里民にツッコんでいたのが面白かった。そんなファンクラブイベントらしい親近感も感じつつ、勝負は鬼頭が僅差で勝利。続く「名古屋(愛知)といえば?」では、1位に「鬼頭明里」、2位に鬼頭が大好きな「寿がきやラーメン」がランクインしていたあたり、さすがはファンクラブランキング。だが2試合目も鬼頭が大勝し、ファンを楽しませるつもりが連勝してしまう結果に。
夜の部の1本目は「好きな楽曲は?」ランキング。ここでは「君の花を祈ろう」が1位に輝いた。鬼頭が大好きなファンによる投票だけに、かえって読みづらい展開も。だが、ここでも確実にポイントを積み上げた鬼頭が圧勝。続く「あかりんの好きなところは?」ランキングでは、自分のことを当てるのが難しかったのか苦戦、やっと里民が勝利した。ただ合計点では鬼頭が勝利し、昼に続き勝ってしまうという自体に。ファン想い(※好きなところ第5位にランクインしていた)だからファンのことを分かっちゃったのかなぁと、嬉しそうにしながら、負けたときにやることになっていた胸キュンセリフを、昼も夜も両方プレゼントし、里民想いなところを感じさせてくれた。
「鬼頭明里の音楽について作家を交えて本気でトークしよう!」のコーナーには、昼の部は伊藤翼(「キミのとなりで」の作曲・編曲担当)、夜の部は鶴﨑輝一(「INNOCENT」と新曲「みちくさ」の作詞・作曲・編曲担当)が登場。
「キミのとなりで」の制作秘話を語っていく伊藤。この曲が大好きな鬼頭も、どこから作っていったのかを聞いていく。これについて「イントロのピアノから順番にサビまで到達したんです。サビから作るときもあるけど、頭からのほうが流れはきれいにいくんです」と解説。さらにこだまさおりの歌詞について、鬼頭は「何でその言葉を思いつくの!っていつも思う」と大絶賛。伊藤も「〈泣いてるみたいだ〉のところは、モヤッとさせにいくメロディにモヤッとする言葉をハメてくれて、3サビ目の〈フライングしたい〉で伏線を回収してくれる。僕が考えてやったことは全部こだまさんに伝わっていた」と、興味深い話を披露してくれた。最後に鬼頭から、「次に私に曲を書いてくれるとしたらどんな曲にしたいですか?」と質問すると、変拍子の曲とか技術的に攻めた曲を作ってみたいと回答。これには鬼頭も難しい曲が歌いたい!とノリノリだった。
鶴崎とは「INNOCENT」の制作秘話や、新曲「みちくさ」について語っていく。「みちくさ」のテーマはイージーリスニングだったそうで、散歩をしながら聴けるようなテンポ感やサウンドがいいなと思い曲作りをしていたとのこと。また鬼頭が初挑戦した歌詞について、実際に歌詞をスクリーンに表示しながらトークしていく。「頑張って走ってきた人が、ちょっとつまずいて動けないとなっているところから、動き出してみようかなと思うような曲になればいいなと思って歌詞を書いたので、自分のペースでいいんだよということを言いたかったんです」と説明する。お風呂でのぼせるまで考えた歌詞だったそうで、お気に入りは、〈結んだくつひも 足跡〉のところだという。
「雰囲気のある詞を書くなぁと思いました。本当に初めて書いたの?と思うくらい、状況の説明をしっかりしていないのに情景が浮かんでくるし、〈結んだくつひも 足跡〉のところも、リズムにハマっていて感動しました」とべた褒め。今回は共作となっているが、鬼頭の歌詞を受け、バトンタッチする形で、主に2コーラス目のサビ以降を鶴崎が手掛けているとのこと。最後は鶴崎に作詞について質問した鬼頭。「テーマになる一言を決めて作詞を取り掛かることを大事にしています」というアドバイスをもらい、このコーナーを締めくくった。
続いては歌のコーナーへ。まずはカラオケから。「前回は皆さんの投票で歌う曲を決めましたが、今回は独断で、私が歌いたいと思った曲を選びました!」と伝え、昼の部では「プラチナ」(坂本真綾)と「お勉強しといてよ」(ずっと真夜中でいいのに。)。夜の部では「Blue Velvet」(工藤静香)と「気まぐれロマンティック」(いきものがかり)を歌って盛り上がる。いろいろな鬼頭の歌声、そしてカラオケの十八番が聴けたのは、里民にとっても嬉しかったのではないだろうか。
そしてラストのライブコーナーで、新曲の「みちくさ」、そのカップリング曲「晴れ待ちノオト」を初披露する。「みちくさ」ではペンライトも緑色になって、癒やしの空間になっていたし、物語性のある「晴れ待ちノオト」も、切ない気持ちで心がぎゅっとなった。
温かい新曲2曲を歌うと、鬼頭の口から「2022年2ndフルアルバム制作決定!」の情報が発表された。内容についてはこれから決めていくとのこと。
ラストは昼の部では「キミのとなりで」、夜の部では「V!vace」を歌って盛り上がる。歌い終わると最後は客席のみんなと目を合わせ、手を振りながら「また会おうね!」と伝え、「smile giving day vol.2」を終えた。