福山雅治、総合プロデューサーを務める「長崎クスノキプロジェクト」が制作協力した ピースブックリレー動画を公開
6月15日、「長崎クスノキプロジェクト」は、核廃絶実現を目指し活動を続けている高校生平和大使と高校生1万人署名活動実行委員会、全国16都道府県と海外の高校生約120人が参加するメッセージ動画、「ピースブックリレー(Produced by 長崎クスノキプロジェクト)」を公開した。
本動画のプロデュース、ディレクションを務めるのは、「長崎クスノキプロジェクト」総合プロデューサーの福山雅治。
原案となったのは、2021年1月に、当時17歳だった第23代高校生平和大使の大澤新之介氏をはじめ、全国16都道府県と海外の高校生らが、「平和活動に関心を寄せる同世代は少なく、堅苦しいイメージを持つ人が多いとして、動画を見て、若い世代に平和活動や核問題を考えるきっかけにしてほしい」という想いから、自主制作された「ピースブックリレー」動画。
同年8月、「平和とは何かを、ひとりひとりがあらためて考えることができる機会を創出したい」という想いで実施された「長崎クスノキプロジェクトミーティング2021」にて、福山雅治と大澤新之介氏、同じく「ピースブックリレー」にも参加している松山咲氏(家族・交流証言者)らが、オンラインを通じて初対談を行った。
対談後、「今回、大澤さんや松山さんのような10代の方々の平和に対する感受性や想像力にとても感動し感心しました。彼らの活動を少しでもサポートしていけることが『長崎クスノキプロジェクト』の役割でもあると感じました」と語った福山。
「さらに多くの人々に高校生達の想いと行動力が伝わるようサポートできれば」という想いから、高校生らが自主制作した「ピースブックリレー」動画の映像を元に、福山が新たに監修し、長崎クスノキプロジェクトと高校生と共同制作する形で、「ピースブックリレー(Produced by 長崎クスノキプロジェクト)」が完成した。
スケッチブックに、条約が禁止する核兵器の使用や製造など7項目のほか、「核問題は自分事」「ここからが新たなスタート。(平和を)訴え続けよう」など、それぞれのメッセージが記され、平和大使と交流のあるハワイ、韓国、ロシアの高校生も参加している。
動画の末には、「ピースブックリレー」参加者の想いが込められた「私たち一人ひとりの力は微力ですが、無力ではない」「戦争のない世界を願います」という、2022年現在のメッセージが記されている。
なお、BGMには、福山の楽曲「クスノキ」「それがすべてさ」「アンモナイトの夢」が使用されている。
総合プロデューサー福山雅治コメント
2021年に高校生たちが自主制作した「ピースブックリレー」。
それは、僕が 2014年に発表した楽曲「クスノキ」にインスパイアされて制作されたと聞きました。
その楽曲クスノキとは、僕の故郷である⻑崎の山王神社に現存する被爆樹木です。
1945年8月9日に投下された原子爆弾で被爆し、それでも今なおその場所に立ち続けているクスノキを題材に、「すべての命が等しく生きられる世界を願う」というテーマで楽曲制作しました。
「クスノキ」からインスパイアされたというその動画を初めて見たとき、高校生である彼ら、彼女ら一人一人が本能的に感じ取っているであろう世界の危機、国家間の争いへの不安や問題意識が表現されていると感じました。
と同時に、国家間だけでは解決出来ない社会問題に対して、平和への願いを訴える10 代の行動力にとても胸が熱くなり、そして痛みも感じました。
高校生たちは日常生活の中で、直接的に戦争の被害を受けていなかったとしても、今世界が抱える危機に対する感受性が反応して「自分たちで行動しなければ」と、平和への願いを形にして、発信し、行動した。
その出発点となる楽曲「クスノキ」を制作した僕が高校生たちにできることは何かないだろうか?と考えました。
そして、高校生たちが制作したメッセージ動画の本質はそのままに、我々が協力することによって、より多くの人にその想いが伝わる作品になるよう、「ピースブックリレー」をプロデュース、ディレクションさせていただきたい、と僕の方からお願いさせていただきました。
「ピースブックリレー」、是非ともご覧になってください。