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渡辺美里、WOWOW「渡辺美里スペシャルライブ パイナップルロマンスのその先へ“雨のバカ~”2022」放送・配信に先立ちライブレポートが到着

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写真:片桐寿憲

渡辺美里が33年前「パイナップル ロマンス」演奏時に豪雨と落雷に見舞われ中断となったライブの続きを披露した「渡辺美里スペシャルライブ パイナップルロマンスのその先へ“雨のバカ~”2022」がWOWOWで6月26日に放送・配信となるが、オンエアに先立ち、ライブレポートが到着した。

1985年デビュー、翌年から20年連続で埼玉・西武球場でのスタジアムライブを成功させるなど、日本の音楽シーンで特にコンサートを魅力的なコンテンツに成長させたパイオニア的存在の渡辺美里。コロナ禍でエンタメ界が苦汁をなめた時期も配信ライブを実施、2020年12月には対策を徹底して有観客で東京・日本武道館を成功させた。現在も精力的にツアーを敢行し続けている。

そんな彼女が1989年7月、4回目の西武球場に臨んだ際に“事件”は起こった。この年は2DAYSだったが、7月26日の「スタジアムライブV4~SUPER Flower bed BALL’89」が13曲目「パイナップルロマンス」演奏時に、豪雨と落雷に見舞われ中断し、続行を断念したのだ。

あれから33年。「パイナップルロマンスのその先へ“雨のバカ~”2022」と題された公演が開催された。デビュー37年というキャリアの中で培ってきたミュージシャンとの絆は美里の宝だが、このライブの見どころはなんといっても歴代のバンドリーダー6名が集結したこと。佐橋佳幸(g)、有賀啓雄(b)、松永俊弥(ds)、斎藤有太(key)、奥野真哉(key)、山本拓夫(sax)。現在の日本の音楽シーンで欠かすことのできない凄腕たちが音を重ねる贅沢。ステージ前半は、西武の中断以降の10曲を完結させて落とし前をつけること。そして後半は、1989年から2022年まで積み重ねてきた至極の楽曲たちを、このグランドバンドマスターでなければ実現できない緻密でスリリングなアレンジ、メドレーで一気に描くセットリストのお披露目だった。前半は「Lovin’ you」「恋したっていいじゃない」など初期の代表曲を、後半は究極のメドレー、「サンキュ」「オーディナリー・ライフ」など、近年に至る名曲を披露してくれた。

ライブ中、美里は語り出した。「思えば1989年はデビューしてたった4年目でした。あれだけ大きな会場でたくさんの人に集まってもらったのに、コンサートを中断、中止しなければいけないって24歳の私は、無我夢中で思い描いてたこととは違うことを叫んでいました。でも30数年経って、こんなステキなお客さんが集まってくれて、こんなステキな仲間が大集合してくれるんだよと、あの頃の私はまったく予想ができなかった。改めて人生の本番はこれからなんだって音で教えてくれた仲間に感謝したいと思います」。

まさに同じ時代を築いてきた盟友のミュージシャンと抜群のコンビネーションで届けられた至福のパフォーマンス。WOWOWでは、5月5日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで行なわれた公演を全曲ノーカットで放送する。長い時を超えて実現した伝説とその先を紡いだステージをじっくりと堪能しよう。

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