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山下達郎、46年ぶりのオールナイトニッポンで感謝と応援のメッセージを贈る

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シンガーソングライターの山下達郎が6月21日、オールナイトニッポン55周年を記念し、46年ぶりに「オールナイトニッポン」パーソナリティを務めた。

1975年、シティ・ポップの先駆け的存在である「シュガー・ベイブ」でデビューした山下達郎は、パシフィック音楽出版(PMP/現:フジパシフィックミュージック)と契約していたため、PMPが系列会社としてニッポン放送本社内にあったことからよく出入りをしており、ニッポン放送との縁も深い。

ソロデビュー直前の1976年に「オールナイトニッポン」2部を担当していた山下達郎。今回、46年ぶりに担当することとなった「山下達郎のオールナイトニッポンGOLD」で、タイトルコールの後、「オールナイトニッポン」のテーマ曲「ビタースウィートサンバ」が流れると、「僕が担当していた2部(深夜3:00〜オンエア)は、テーマ曲が違ったので、ビタースウィートサンバにのせて喋るのは実は2回目です。レギュラー中に一度だけ、1部を担当した時以来」と明るい声で語った。そして、46年前のレギュラー担当当時の想い出を数々語る中、ニッポン放送内の「銀河スタジオ」で、「シュガー・ベイブ」の初めてのデモテープを収録した(1974年4月)こと、それがいわゆる“LFデモ”と呼ばれている4曲で、人気曲「パレード」もその1つであることなどが語られた。

放送翌日となる6月22日に、11年ぶりとなるオリジナルアルバム「SOFTLY」をリリースすることから、番組では、リスナーの11年のエピソードを伺う「あなたのこの11年」と、ふつうのお便り「聞いてよ、達郎さん」の2つのテーマでメールを受け付けた。多くのメールに目を通した山下達郎は、「リスナーの方々が、一生懸命生きている姿が浮かぶ。感慨深いお便りの数々」と語り、1通1通を大切に読み上げ、想いを語った。

また、同テーマでスタッフが街録してきた音声をもとに、「どうやってリフレッシュしていますか?」「楽曲の作り方は?」などの質問や、「孫への想い」や「ペットへの想い」などの声にまっすぐに答えていった。番組中盤では、ニッポン放送旧社屋で想い出深い「レコード室」にも足を運び、放送を届けた。レコードを分類するカード(管理カード)が46年前と変わらないことに関しても喜びながら、レギュラー担当時にオンエアして一番嬉しかった楽曲と語る「Mrs. Bluebird./Eternity’s Children」を選曲した。

そして、ニッポン放送との縁を作った大瀧詠一への想いも語った。49年前の1973年に開催された「はっぴいえんど」ラスト・ライブでコーラスを務めたことから、ずっと縁が続いてきたと語る山下達郎。傑出したボーカル力を誇った大瀧詠一が2013年末に急逝し、「私なりに考えた結果、彼の楽曲をカバーして歌っていくことが、一番の供養になると思う」と語り、2019年9月24日の愛知・名古屋センチュリーホール公演で披露した「君は天然色」(ライブ音源・PAアウト)をオンエアした。

また、番組終盤には、CM明けに「SPARKLE」のライブ音源(2019年6月14日の岩手・岩手県民会館公演よりPAアウト音源)をオンエアするサプライズも。そして、山下達郎自身のこの11年についても語り、オリジナルアルバム「SOFTLY」への想いや制作秘話、世界中の音楽を聴いて“今の空気感を自分の楽曲に取り入れよう”と制作した、今回のアルバムリード曲「LOVE’S ON FIRE」をオンエアした。

番組エンディングでは、これまでの楽曲提供についても触れ、放送日当日に情報発表された、KinKi Kids CDデビュー25周年第2弾楽曲「Amazing Love」(7月27日リリース)をオンエア。KinKi Kids45枚目のシングルとなる「Amazing Love」は、デビュー曲「硝子の少年」や「ジェットコースター・ロマンス」を手掛けた山下達郎が制作。KinKi Kidsのふたりが共同作業でそのメロディーに歌詞を乗せ完成した。

2時間の放送を終え、山下達郎は「(もうすぐ古希を迎える)この年齢になって、オールナイトニッポンに出演させて頂くことになるとは夢にも思いませんでした。ありがたいことです。体に気をつけて頑張っていきたいと思います」と語ったほか、「AMは凄い。偽らざる感想であります。2時間ありがとうございました。なかなか難しい時代ですけれども、みんなで助け合って、励まし合って、いたわりあって、この時代を乗り切って参りましょう。それではまた、いつかニッポン放送でお耳にかかりましょう。ありがとう。山下達郎でした」と、感謝と応援の言葉で締めくくった。