Anly、“いめんしょり” -Imensholy Tour 47-が出身地沖縄にて終演 年内にアルバムリリースが決定
3月から7月にかけて実施された「Anly “いめんしょり”〜Imensholy〜Tour 47 supported by YAMAHA MUSIC JAPAN」が7月9日の沖縄公演をもって終了した。MC内で年内にアルバムがリリースされることも告知された。ここでは9日のツアーファイナルの公演の一部をレポートする。
太陽光がサンサンと照り返す沖縄某所、熱波から逃れるためではなくAnlyのツアーファイナルを見るために沖縄LIVE HOUSE MOD′Sに続々と人が集まってきた。体に熱が残っている中、Anlyの登場とともに上がるのは心の体温だ。1曲目の「Boys Blues」、Anlyが16才の時に同会場で披露した楽曲である。湿気の多い空気に乾いたギターとブルースが体の火照りを自然に冷ましてくれる。2曲目「太陽に笑え」、会場に赴いた人であれば、この土地、この太陽の下でこの曲を聴けることの意味をきっと感じられたと思う。
3曲目「KOMOREBI」、優しいギターに乗せて語られたこの曲は、先月6月にリリースされたばかりの新曲だ。暑い日差しの中で見つけた日陰のような安心感に包まれていく。
続いてゆんたくコーナー(質問コーナー)では会場と生配信を視聴中のリスナーから募集した質問に答えていく。Anlyと会場の呼応によって緊張感が解け、穏やかな雰囲気が漂っていた。
うたあしびーコーナー(即興コーナー)では会場からのお題を受けてその場で即興を披露。「日本一周」や「ピース」などのお題から楽曲をその場で作り会場を沸かせた。
毎公演実施してきた地元のアーティストのカバー企画、沖縄公演では「かりゆし58」の「アンマー」を弾き語りカバーした。Anlyの歌唱力、そして表現力の高さに改めて気づけるそんな1曲になっていた。
公演も折り返しに差し掛かり8曲目「Moonlight」、続けて9曲目「Goodbye My Love」、会場は既に沖縄にいること忘れAnlyの作り出す“静”の世界にいた。
10曲目「カラノココロ」では会場の一体感はピークに、配信上でも盛り上がりを見せた。11曲目の「VOLTAGE」、観客からの心のシンガロングと共にボルテージは上がっていく。
呼吸をひとつ置いて切なげに始まるのは「We’ll Never Die」、深夜から夜明けに向かうように次第に明るくなる構成はAnlyの音楽性そのものであり、自然と前向きな気持ちにさせてくれた。フィナーレにふさわしいスケール感で迎えた最後の楽曲は「大切なものはいつも歌の中にある」、サビの開放感に酔うと同時にライブの終演を予感してしまい切なさも感じてしまった。
アンコールではau沖縄セルラーのCMソングとして放映中の「Alive」を初披露した。アンコール2曲目では「星瞬〜Star Wink〜」、ファンとスタッフへの感謝の言葉と共にツアーの完遂を告げる1曲となった。
また、会場限定で今ツアー初のダブルアンコールが起きた。最後の最後の曲は「笑顔」、笑いと感動があふれ、そしてAnlyと一緒にふるさとに帰ってきたような、そんなライブだった。