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ブライアン・イーノ、17年ぶりのヴォーカル・アルバム「FOREVERANDEVERNOMORE」を10/14リリース

アーティスト

©Cecily Eno

音楽界のレジェンド、ブライアン・イーノの22枚目のアルバム「FOREVERANDEVERNOMORE」が10月14日にリリースされることが発表になった。

ミュージシャン、プロデューサーとして数々の名作を世に送り出しているイーノだが、ヴィジュアル・アートのパイオニアとしても知られており、現在、京都中央信用金庫 旧厚生センターでは、大規模個展「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」が開催中。幅広い世代から好評を博している。

今再びイーノの多岐にわたる活動に大きな注目が集まる中で発表された今作「FOREVERANDEVERNOMORE」は、ウエスト・ロンドンにあるイーノのプライベート・スタジオでレコーディングされた10曲が収録され、2005年のアルバム「Another Day On Earth」以来、イーノ自身がヴォーカルを担当した作品となっている。また、2021年8月に世界遺産であるギリシャのアクロポリスで行われた、11年ぶりのライヴ・パフォーマンスのためにイーノが作曲した「There Were Bells」と「Garden of Stars」のスタジオ録音と、環境問題への取り組みを目的にロンドンのサーペンタイン・ギャラリーで開催中の展示会「BACK TO EARTH」のために制作したオーディオ・インスタレーション作品に含まれる「Making Gardens Out of Silence」が収録されている。なお、今作はドルビーアトモス音源での配信も決定されている。

なお、先行シングル「There Were Bells」の配信がスタート。2021年8月に弟のロジャー・イーノと共にアクロポリスで行ったコンサートの映像を使用したパフォーマンス・ビデオも公開となった。この曲は、現在の気候の非常事態を意識させるもので、このテーマはアルバム全体を通して取り上げられている。コンサート当日のアテネは気温45度にまで昇り、周辺部では山火事も発生した状況に、イーノは「我々はここ、西洋文明の発祥の地にいますが、おそらくその終わりを目撃していると思いました」とコメントを残している。

さらに、今作は長年のコラボレーターであるギタリストのレオ・エイブラハムズ、音楽家兼ソフトウェア・デザイナーのピーター・チルヴァース、ヴォーカリストのクローダ・シモンズ、音楽家のジョン・ホプキンスに加え、弟で音楽家のロジャー・イーノ、娘のセシリー・イーノとダーラ・イーノが参加している。

アルバムのデジタル予約もスタート。同時に、デジタルキャンペーンもスタートした。iTunes でアルバム「FOREVERANDEVERNOMORE」をプレオーダーした方の中から抽選で10名に「BRIAN ENO AMBIENT KYOTO」のチケットがプレゼントされる。

ブライアン・イーノ コメント

皆さんと同じように(どうやら世界のほとんどの政府を除いて)、私は狭まっていく不安定な未来について考え、この音楽は、そのような考え、いえ、”感情”から生まれたものです。このような思いを共有する私たちは、世界が目まぐるしく変化し、その大部分が永遠に消え去ろうとしていることを理解しています…だから、このアルバムのタイトルにしたのです。

このアルバムは、何を信じてどう行動すべきかを伝えるためのプロパガンダではありません。私自身が自分の“感情”を探求している証です。リスナーの皆さんとも、このような経験や探求を共有できればと願っています。

私たちアーティストが、実は“感情の商人”であるという考えを受け入れるまで時間がかかりました。“感情”というものは主観的なのです。数値化したり比較したりするのが難しいので科学的には語られませんが、“感情”は思考の始まりで、なくてはならない存在でもあるのです。“感情”は、脳が意識している以上の広いレンズで、身体全体に影響を及ぼすものです。

アートによって、私たちはその“感情” を知り、気づき、そこから学び、好き嫌いを知り、そこから “感情” を “行動” に変えていけるのです。子どもは遊びを通して学び、大人はアートを通して遊びます。アートは “感情” を持つ空間を与えてくれますが、本を閉じたりギャラリーから出るように、オフスイッチもついています。アートは、楽しいことも辛いことも、“感情” を経験する安全な場所です。その“感情”は、私たちが切望するものであることもあれば、避けたいものでもあります。

地球を救う唯一の希望は、私たちが地球に対して異なる“感情” を抱き始めることだと、私はますます確信しています。生命の驚くべきありえなさに再び魅了され、すでに失ったものに後悔や辱めを感じ、私たちが直面している挑戦と不透明な未来に爽快感を覚えるかもしれません。簡潔に言えば、私たちは自然、文明、そして未来への希望に、再び恋に落ちる必要があるのです。