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大好きなアニソンが更に特別な曲になる場所『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』DAY1レポート

アーティスト

SPICE

(c)Animelo Summer Live 2022

『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』
DAY1 2022.8.26(FRI)さいたまスーパーアリーナ

やっぱり、僕たちの夏はアニサマに行かないと終われない。『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』が8月26日(金)〜28(日)の3日間で開催された。多くの制約の中でも2年越しになんとか開催にこぎつけた昨年から早一年、今年はアリーナ席まで超満員のさいたまスーパーアリーナに今を彩るアニソンアーティストたちが大集結。今回レポートするDAY1には愛美、亜咲花、ASCA、オーイシマサヨシ、大西亜玖璃、斉藤朱夏、鈴木愛理、鈴木このみ、CHiCO with HoneyWorks、月のテンペスト、サニーピース、東山奈央、TRUE、中島由貴、仲村宗悟、Merm4id、RAISE A SUILEN、燐舞曲、m.c.A・T、ましろ&瑠唯 from Morfonica、Ayasaら全21組が出演。全47曲、5時間弱のそのステージの模様をお届けする。


各日5000人までの人数制限を設け、あの広いさいたまスーパーアリーナで開催しつつも、アリーナの半分までしか座席が設けられず、真っ暗闇な後ろ半分を向かい合わせに組まれたステージでなんとか開催された2021年のアニサマから早一年。それでも2年間も開催することが出来なかったアニサマが、ひとまず2021年はちゃんと”開催された”。私はそのことに大きな意義を感じたし、昨年のDAY3で大トリを務めたTRUEも「今日、起こした奇跡は必ず、来年へと繋げましょう!」と叫んでいたことが非常に印象深く記憶に残っていたのだが、まずはその言葉通りに、今年は超満員となったSSAを見れただけで少し感動してしまった。またSPICEでは、今年のアニサマ、3日間通しての全体のレポートを新日本プロレスよりグレート-O-カーン選手に執筆頂くことにもなっている。その様子は後日公開となるので、こちらも併せてチェック頂けたら幸いだ。

今回はライブ前のスペシャルオープニングアクトとして”ホロライブ×カレーメシコラボ”の特別ステージが設けられていた。「会場を黄金で染めてくれ〜!」というアナウンスと共に湊あくあ、大空スバル、兎田ぺこらの3名によるユニット「スパイスラブ」が登場。「皆さーんこんにちはー!」と大空スバルの元気な声から始まり「カレーメシ・イン・ミラクル」を披露した。改めて3人からの挨拶があり、いつもの「こんぺこ、こんぺこ、こんぺこ〜」も飛び出たところでまさかの2曲目に「Shiny Smiling Story」が披露されると会場からは手拍子も起こり、開演に向けてパラパラと散見されていた空席も徐々に埋まっていくのが分かる。

さあ、いよいよここから17年目のアニサマが始まる。冒頭の諸注意など、そんなアニサマと同い年の井上喜久子による場内アナウンス(と「おいおい」のセルフツッコミまでセット)があり、お馴染みの場内BGM(We Will Rock You)が流れ始めると会場のボルテージも高まる。そして夏満開なオープニングのアタック映像が流れ、出演者がひとりずつ紹介されていく。改めて錚々たる面々であることと共に「今日のトリは一体誰なんだろうか?」や「一体どの曲を披露してくれるのかな?」など期待で胸がいっぱいになっていくこの瞬間を迎えると、やっぱりアニサマに来たんだな……!とワクワクが加速していく。

鈴木このみ×オーイシマサヨシ×仲村宗悟 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木このみ×オーイシマサヨシ×仲村宗悟 (c)Animelo Summer Live 2022

記念すべき2022年のアニサマ1曲目を飾ったのは「ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突」主題歌の「Now or Never!」を鈴木このみ×オーイシマサヨシ×仲村宗悟の特別コラボで披露。開口一番「アニサマ、sparkleしてますかー!」と鈴木このみ、オーイシマサヨシ、仲村宗悟が叫びながらステージ下からセリ出てくる。オープンアクトらしいノリやすいロックナンバーは1曲目にピッタリだし、オーイシ×仲村のハモりが気持ちいい。曲を終えて改めて3人から挨拶があり、オーイシの決まり文句「アニソン界のおしゃべりクソ眼鏡こと〜!」が飛び出すと、続く仲村も「男性声優界のおしゃべりクソ裸眼!仲村宗悟です!」とオーイシに乗っかり、和気藹々としたトップバッターで場を和ませていく。決してただ仲良しのアニサマ常連3人組という訳でもなく、ウルトラマンといえばオーイシも「ウルトラマンR/B」で主題歌を担当しているし、仲村もウルトラマンネグロスを演じているという縁がある3人でのコラボステージである。鈴木このみの「今日はアニソン界のヒーローたちがたくさん歌ってくれると思うので、最後までアニサマ楽しんでいってね!」という挨拶と共に、夏のアニソンの祭典の火蓋が切られた。

IDOLY PRIDE feat. オーイシマサヨシ (c)Animelo Summer Live 2022

IDOLY PRIDE feat. オーイシマサヨシ (c)Animelo Summer Live 2022

続いてはTVアニメ「IDOLY PRIDE」からサニーピース、月のテンペストが登場し、ステージを繰り広げていく。「大丈夫、きっとうまくいくから!サニーピース!」の掛け声と共にまずはサニーピースが「SUNNY PEACE HARMONY」を披露。続く月のテンペストからは「月下儚美」と打って変わってクールなナンバーで繋ぎ、そして最後に長瀬琴乃による「song for you」。一体、橘美來はどんな想いを背負ってこの歌を、このステージで披露したのだろうか。その気持ちを考えただけで胸が張り裂けそうになった。「IDOLY PRIDE」チーム、ラストナンバーの「サヨナラから始まる物語」はfeat.オーイシマサヨシとして、作詞作曲の彼がギタリストとして参加。バックで流れるアニメのライブパートと同じフォーメーションでリアルとリンクする演出は、シンプルに感動してしまう。

燐舞曲 (c)Animelo Summer Live 2022

燐舞曲 (c)Animelo Summer Live 2022

つんこの「行くよ!アニサマ!」の声から燐舞曲がアリーナ中央のステージに登場。「BLACK LOTUS」を演奏し、ガラリと空気を燐舞曲ワールドへと変えていく。これができるのが燐舞曲の強みであり、数曲の間で自分たちの色を打ち出す必要のあるアニサマのステージにとっては必須のスキルとも言えるかもしれない。またD4DJはカヴァー楽曲の層の厚さもコンテンツの魅力のひとつだろう。 「燐舞曲、始めます。」 のひと声からTVアニメ「東京喰種トーキョーグール」OPテーマの「unravel」を続けて披露すると、センターステージの強みを活かして前へ後ろへ、縦横無尽に乱れ狂うギターの大塚紗英の姿は、決してバンドリ!では見ることの出来ない彼女の一面だろう。

大西亜玖璃 (c)Animelo Summer Live 2022

大西亜玖璃 (c)Animelo Summer Live 2022

中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

続いて登場した大西亜玖璃は、TVアニメ「精霊幻想記」EDテーマ「Elder flower」と TVアニメ「このヒーラー、めんどくさい」よりOPテーマの「ジェリーフィッシュな君へ」を披露。特に後者では「みなさんどーもーお待たせしましたーカーラちゃんの登場ですよ〜」とカーラ(CV: 大西亜玖璃)と、早着替えを終えて出てきた大西(本人)との1人2役のMCを器用にこなし、なぜかどっちの方が可愛いか?という対決をすることに。曲の最後には画面内のカーラとウインク&ピースのポーズで合わせてキメると、もうどっちも可愛い!優勝!といった感じで、続く中島由貴にバトンタッチ。TVアニメ「可愛いだけじゃない式守さん」EDテーマの「Route BLUE」は、抑揚とキレのある動きがクセになるダンスも曲調と共に特徴的な1曲だ。

Merm4id feat. m.c.A・T (c)Animelo Summer Live 2022

Merm4id feat. m.c.A・T (c)Animelo Summer Live 2022

続いてはアリーナ後方からトロッコでMarm4idの4人がド派手に登場。まずは Merm4id のパーティーアンセムであるところの「Floor Killer」をトロッコ上から披露。拡声器持ってフロアを煽ったりと彼女たちは華やかな演出が本当に映えるし、この曲がかかればたちまちそこがアリーナだろうが、一気にディスコフロアへと様変わりする。メインステージへと到着する頃には、そのままメドレーでカヴァー曲の「Bomb A Head!」へと移行。2番からはサプライズゲストのm.c.A・Tも加わり、5人で上手下手へ走って手を振ると、思わず「最&高〜!」も飛び出す。 「私たちはまだまだ終わらないよ!D4DJの大切な仲間、燐舞曲」と呼び込みがあると再び燐舞曲が登場し、この間TV放映があったばかりの TVアニメ「D4DJ Double Mix」から「FAKE OFF」をライブパート映像をバックに披露した。

仲村宗悟 (c)Animelo Summer Live 2022

仲村宗悟 (c)Animelo Summer Live 2022

「OPで歌わせてもらったのに引き続き、ソロで仲村宗悟です!」と TVアニメ「最遊記RELOAD -ZEROIN-」EDテーマ「流転」を披露した仲村宗悟。暗闇に包まれた海辺で波に揉まれながら撮影されたMVになぞらえて「いや〜、ペンライト圧巻だね。本当に海みたいだ。」と久々に超満員のさいたまスーパーアリーナを前に感動が抑えきれない様子。「私、自分で作詞作曲で色んな曲を書いてるので、気になったらチェックしてください。それでは皆さんお手を拝借!」と拳を上に掲げて「JUMP」を演奏し、ハイジャンプと共に全身を使ってフロアを盛り上げていった。

東山奈央 (c)Animelo Summer Live 2022

東山奈央 (c)Animelo Summer Live 2022

続いてステージに姿を現したのは今年デビュー5周年の東山奈央が「群青インフィニティ」を披露。本人による作詞/作曲のこの曲は、節目のこのライブにはやはり欠かせないだろう。「ウォウォウォ〜!」にあわせての手振りを冒頭で軽くおさらいも入り、みんなで気持ちよくノることが出来た。「アニサマの皆さーん!会えて嬉しいです!…あ、そうだ。今年のアニサマではどうしてもやりたかったことがあったので、お付き合い頂けますか?」と先日、加入条件に満たし、本人からの公認を得て、晴れて17歳教に加入したことを発表し、「東山奈央、17歳です!…おいおい!」と手拍子で客席のツッコミを煽った。「この大舞台、皆さんに会えたことがとにかく嬉しいです。先日、流行病にかかってしまい…ホントに昨日復活ばかりなんですよ!だからこそ余計に元気にここで皆に会えたことに感謝ですし、次の曲は私のデビュー5周年ということも踏まえて、歌詞の中に「ありがとう」がたくさん出る曲を披露したいと思います。感謝の気持ちを届けます。」とTVアニメ「勇者、辞めます」EDテーマの「Glowing」をトロッコに乗ってぐるりと会場を一周し、会場の隅々にまで「ありがとう」を届けにいった。

斉藤朱夏 (c)Animelo Summer Live 2022

斉藤朱夏 (c)Animelo Summer Live 2022

続いては賑やかなダンサーと共に斉藤朱夏が登場し「パパパ」を披露。まるでミュージカルの様なステージを展開していく。色とりどりの本や傘を使ったダンスはまるでMVからそのまま飛び出してきたかのようで可愛らしく、ラストはアニサマバンドを贅沢に使って引っ張りに引っ張り「拳をあげろアニサマー!また遊ぼうなー!」と威勢の良さも遺憾無く発揮した、エネルギッシュなステージとなった。

鈴木愛理 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木愛理 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木愛理×愛美×中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木愛理×愛美×中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

昨年に続き2度目のアニサマ登場の鈴木愛理は°C-ute時代の楽曲であり TVアニメ「きらりん☆レボリューション」第2期EDテーマの「大きな愛でもてなして」を披露。「当時はまだ10代だったんですけど、実は昔からアニメには携わらせて頂くことも多くて……。今日はようやく°C-uteの皆んなの想いを背負ってアニサマに立つことができました!」とファン泣かせのMCから「ソロ曲も歌っちゃって良いですかー!」と「ハートはお手上げ」へと続いた。ハートをあしらったピンクでラブリーなドレスから一転、シックな黒のドレスへ早着替えするも、いま自分を抜いてるカメラを即座に捕まえてウインクを投げかけたりと、トップアイドルの立ち振る舞いは未だに健在。 極め付けは愛美、中島由貴を迎えてのTVアニメ「しゅごキャラ!!どきっ」3rd EDテーマ「MY BOY」だ。ベースの中島、ギターの愛美がステージ中央からせり上がり、Buono!さながらのスリーピース構成でのカバーもニクい。「あいみー!ゆっきー!」と呼びかけ、3人背中合わせでのギターソロパートもアツい演出となった。

RAISE A SUILEN feat. ましろ&瑠唯 from Morfonica (c)Animelo Summer Live 2022

RAISE A SUILEN feat. ましろ&瑠唯 from Morfonica (c)Animelo Summer Live 2022

DAY1の前半戦、トリを務めるのはRAISE A SUILENだ。つい先ほどまでのパフォーマンスに負けず劣らずの夏芽のドラムソロから「DRIVE US CRAZY」に突入する。ドラムソロでタメにタメて、REYCHELLの「ウォー!」というハイトーンで気持ちが一気に高ぶる。勇ましい雄叫び1つでガラリと空気が変わる。バンドリ!という枠を超えた夏の大型フェスへの出演など、確実に大舞台での経験値が活きてることをヒシヒシと感じる。まるで讃美歌のようなコーラスはもはや神々しさすら感じられる。RASの2曲目は「Repaint」。大胆な転調があったりと初見ではややノリにくい難しさがあるこの楽曲をここで持ってくるのは攻めすぎ!と思いつつも喜んでる自分がいる。ここまで2曲終えたタイミングで「楽しんでますか?スパークルしてますか!」と挨拶を挟み、「実はスペシャルなゲストお呼びしてます!ましろ&瑠唯 from Morfonica!」と同じバンドリ!からリアルバンド後発組のモニカの2人を招聘。ここからはツインボーカル&バイオリン構成で「UNSTOPPABLE」を披露。Ayasaや進藤あまねを含めた全員でツーステ踏んでるのはレアな光景だった。
 

 

CHiCO with HoneyWorks×亜咲花 (c)Animelo Summer Live 2022

CHiCO with HoneyWorks×亜咲花 (c)Animelo Summer Live 2022

20分間の休憩を挟んで後半戦がスタート。 CHiCO with HoneyWorksは今季ソング「ヒミツ恋ゴコロ」から初出演のアニサマを噛み締めていく。「アニサマ楽しんでますか!はじめまして CHiCO with HoneyWorksです!アニサマ初出演ということで、袖からカッコつけてセンターステージへと歩いてきたものの心臓バクバクでした!」とやはり緊張は隠せなかった様子。それでも「夏のたった3日しかないイベントを、青春を駆け抜けていきましょう!」と素敵なコメントも残し「続いては我々のデビュー曲を…」と「世界は恋に落ちている」を紹介すると待ってました!と言わんばかりの拍手に包まれる。2曲を終えCHiCOからは「2014年デビューなんですが、デビュー前の2013年にはチケット買って普通にアニサマ来てました!その辺りで見てたんです〜!」と客席に向けて手を振る。ちょうどこの8月に8周年を迎え、演技の良い並びでアニサマに出られたことに感謝し、メンバー紹介へ。1人ずつアニサマへの特別な想いを語っていた所だったが、最後に「エモーい!」と叫びながら亜咲花がサプライズ登場した。彼女もデビュー前からチコハニのファンで、初めて買ったCDアルバムが彼女らの1stアルバム「世界は i に満ちている」というエピソードも披露すると、メンバーから「エモーい!」返しを受ける。そんな亜咲花とのコラボレーションで披露したのは、TVアニメ「銀魂 ゚」第2クールOPテーマ「プライド革命」。「皆さん私たちと一緒に戦ってくれますか!爆上がりしてくれますか!」と目一杯に煽り、ラスサビの掛け合いでは、お互い向き合って高め合っていく姿に後半戦1組目からして、会場のボルテージも上がる。

愛美 (c)Animelo Summer Live 2022

愛美 (c)Animelo Summer Live 2022

続いて登場した愛美は「カザニア」「LIGHTS」の2曲を披露。 「なんと、ソロでのアニサマは初出演ということで、普段一緒にやってるバンドリ!やD4DJのみんな出てきてくれないかな〜なんて」と素直に緊張を漏らす。「私とアニサマの歴史は結構古くて、実は1番最初はアニサマダンサーとしてステージに立たせてもらったことからスタートしていて、その後けやき広場のステージにも立ち「いつかこの目の前にあるSSAのメインステージに立つぞ!」と思ってから10年を経て、ようやく立つことが出来ました!」とその想いの深さを語ってくれた。

フードを奥深に被って、怪しげな雰囲気で東山奈央が再び登場し「de messiah」を披露。先程とは打って変わってダークなオーラを纏い、得意のキレのあるダンスパフォーマンスを魅せる。タットやロッキンなど様々なスタイルを用いるダンスのスキルに加え、激しく動き回りつつブレスが短い英詩の歌詞を歌いながらのもはや声優離れしたパフォーマンスは脱帽するしかない。

ASCA×鈴木このみ (c)Animelo Summer Live 2022

ASCA×鈴木このみ (c)Animelo Summer Live 2022

ASCA (c)Animelo Summer Live 2022

ASCA (c)Animelo Summer Live 2022

東山の流れを受け、続くASCAもダークなイメージの自身の世界観でアリーナを染め上げていく。「CHAIN」「君が見た夢の物語」と「二曲お届けしました、楽しんで頂けましたか?次の曲は10年来の親友と歌いたいと思います!」と紹介を受け、白の衣装に身を包んだ鈴木このみが登場。オーディション番組で出会い、共にファイナリストとして残り、同い年でもある。その時に交わした「いつか一緒のステージで歌おうね」という約束を、 TVアニメ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」より「僕たちの行方」のカヴァーで10年越しに叶えた。

亜咲花 (c)Animelo Summer Live 2022

亜咲花 (c)Animelo Summer Live 2022

続いて登場した亜咲花は、TVアニメ「サマータイムレンダ」2nd OPテーマの「夏夢ノイジー」をまずは披露。ダイナミックなバトルシーンが増える2期の映像がたっぷり使われ、またそこに亜咲花の力強い歌声がユニゾンしたパワフルな登場となった。2曲目の「Ready Set Go!!」では声量のあるロングトーンと弾ける笑顔で会場を包んでいく。「今年も無事にアニサマ開催できて嬉しく思います。17回目、セブンティーンということで青春がテーマ。私が17才の時、けやき広場のステージに立たせて頂いてから、今回で5回目のアニサマ。3曲も歌わせて頂けるようになりました。」と、人に歴史ありを思わせるエピソードをしつつ、「アニサマ好きからしたらやっぱりセットリストの考察が捗りますよね!私が後半の3曲枠に入ると思ってた人居ました?」とアニサマオタクな一面もちゃんと覗かせるのが彼女らしい。最後には映画「ゆるキャン△」より「Sun Is Coming Up」をキッチリ歌い上げていく姿にもアニソンシンガーとしてのレベルアップを感じずにはいられなかった。

オーイシマサヨシ×鈴木愛理 (c)Animelo Summer Live 2022

オーイシマサヨシ×鈴木愛理 (c)Animelo Summer Live 2022

オーイシマサヨシ (c)Animelo Summer Live 2022

オーイシマサヨシ (c)Animelo Summer Live 2022

続いては「オーイシマサヨシのゆるラジ!」なるラジオ番組風の語りからオーイシマサヨシ・オン・ステージが幕を開ける。「えー、ここでお便りをひとつ。気になる人に告白したのですが、なかなか勇気が出ません。そんな僕にぴったりの曲をお願いできますか」と言った恋愛相談のお便りを読み上げると、浴衣姿のオーイシマサヨシがステージ上にせりあがり「君じゃなきゃダメみたい」の、あのファンキーなイントロを弾き出す。「アニサマじゃなきゃダメみたい!」のフレーズも飛び出した所で、同じく浴衣姿の鈴木愛理が登場。

TRUE (c)Animelo Summer Live 2022

TRUE (c)Animelo Summer Live 2022

オーイシマサヨシxTRUE (c)Animelo Summer Live 2022

オーイシマサヨシxTRUE (c)Animelo Summer Live 2022

「さっき姿見みて思ったんやけどアコギとギター、完全にギター侍やん。」と会場の笑いを誘いつつ、「愛理ちゃんとはMCとして一緒に番組やってるけど、デュエットしたことないよね。せっかく今回はスパークル、青春、そして浴衣を着ているわけだし、夏っぽい曲を。」とカヴァーしたのは「打上花火」。完全に余談だが、-O-カーン選手は目頭を押さえていた。 -O-カーン様、分かります。鈴木愛理がハケた直後に「エモーい!」と叫びながらTRUEが登場。「オーイシのOとTRUEでOxTRUE(オクトゥルー)だ!」と「UNION」をカヴァー。爽やかで軽快なギターとピアノソロを経て、ラスサビの「侵略されてるぞ!」で2人とも大きくジャンプ!会場を染めるペンライトもグリッドマンイメージの赤や青からオレンジに変わり、ラストスパートへ会場とひとつになっていく。

TRUE feat. Ayasa (c)Animelo Summer Live 2022

TRUE feat. Ayasa (c)Animelo Summer Live 2022

「改めまして皆さんこんばんは、TRUEです!」と1人ステージに残ったTRUEは「音楽を通じてたくさんの幸せにエンカウントしてください!」と曲フリからの「Happy encount 」を披露。ステージ後方からせり上がってきたAyasaもそこへ加わり、まさに曲フリ通りの様々な楽器の賑やかな音色と多幸感ある楽曲にAyasaのバイオリンが華を添えた。

2021年のDAY3の大トリは彼女だった訳なのだが「昨年からこのステージにまた立てることを楽しみにしてました。やっぱり無条件に楽しいですよね。私たちアーティストはこうやってステージに立たせて頂けて初めて輝くことができます。」「そして、伝えたいことはまだまだあるけど、全てはこの先の楽曲に込めます。ブチがってもいいですか?燃えたぎっていきましょう!」と「飛竜の騎士」を2番飛ばしで披露。「ぶち上がってくぜアニサマー!」の叫び声に呼応して、炎の柱が燃え盛る。「こんなもんじゃねーだろアニサマ!まだまだいくぜ!!!」と「Divine Spell」も2番飛ばしだ。落ちサビで膝から崩れ落ち、まさに全身全霊で歌い上げる。そして最後には「UNISONIA」。間髪入れずに聞こえてきたイントロでブチ上がりすぎて、大きな声が出そうになるのをグッと堪える。いつからか一部のファンの間で「三種の神器」と呼ばれるようになっていた、TRUEの中でも強めの楽曲が全て一同に披露されてしまった。こんなことをされて、よくみんな暴れたりせずに大人しく我慢できたよなと改めて振り返っても思う。

鈴木このみ (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木このみ (c)Animelo Summer Live 2022

 残すアーティストはあと1人。この日のトリを務めるのは鈴木このみだ。ドラムソロの演奏から、黒のドレスへ着替えた彼女が階段上からせりあがってきた。「アニサマ、行くよ!」気合い十分の表情を覗かせつつ「Theater of Life」を披露。中央のステージで黒装束の人物が砂時計をひっくり返すと「命の灯火」へ。2曲を終えて「ふぅ」と息をひとつ。込み上げてくる気持ちを整えて、鈴木このみは語り出した。「15歳でアニサマデビューして、10年連続出演、そして今日初めてトリを務めさせて頂いてます。正直大トリを任せてもらえるなんて全然思ってなくて、でもしっかり果たしたいと思います。今までの集大成ではなく、みんなともっと輝ける未来へ行けるようにこの曲で一緒にライブをしましょう。ありったけで歌います。」

鈴木このみ (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木このみ (c)Animelo Summer Live 2022

聞こえてきた「This game」イントロのピアノソロの間、会場中からのピシッと芯の食ったクラップの音がシンと張り詰めたさいたまスーパーアリーナの中をこだまする。宣言通り、ひと息で出せる限りの声で、これまでに聞いたことの無いくらい力一杯ありったけの「This game」を聞かせてくれた。そして「DAYS of DASH」のイントロが聞こえてきた時に、思わず膝から崩れ落ちてしまった。今年でデビュー10周年の彼女が、”青春”がテーマのアニサマで、初日の大トリを初めて務めるにあたって、これほどまでにピッタリな曲はない。「迷いながら涙を飲み込んだ 不器用だね 夢も遠回り」。10年を掛けてようやくアニサマの大トリを務められるほどのアニソンシンガーへとなれた。緊張やプレッシャーも大きくのしかかるこの大舞台だが、1番終わりに笑顔の「最高!」がこぼれる。永遠など知らないけれど、きらきら光る太陽が照らす場所をずっと進もう!と彼女が歌ってくれるから、もっと輝ける未来へ行ける気がする。彼女の歌声にはそんな未来へと引っ張っていってくれるような力強さと優しさが確かに存在した。

そして最後には本日の出演者が全員出てきて、最後の曲「Sparkle」へ。

改めて17年という時の長さについて考えてしまった。昔のアニサマが良かったという意見もあるだろう。そういう部分もあるかもしれない。けど確かにひとつ言えることとして、今も昔も変わらず、アニサマにはアニソンの"今"がある。アニサマは常にアニソンの最前線を張っている。これだけは間違いないと思う。「アニソンってやっぱ最高だ。」アニサマはそんな当たり前のことを痛いほど再認識させてくれるお祭りなのだ。

アニサマへ行ったことがないという人の中には、いつもセトリを見て「うわ、すげぇ〜。楽しそう〜」と思ったことがある人も多いのではないだろうか?そんな人は是非一度行ってみてほしい。その通り、楽しいのだ。以前は行ってたけど、最近は行ってないな〜って人も安心してほしい。最近のアニメをあまり追えてなくても十分楽しめるようにアニサマは出来ている。

アーティストにとって、アニサマが特別なステージであり続けるのは、間違いなくそこに集まってくれる観客がいるから。そんな我々にとって、アニサマが特別なステージである理由。それはアニサマが新しいアニソンに出会える場所である事と、そして何より大好きなアニソンが”もっと特別な存在”になる場所だから、ではないだろうか?。自分にとって元々大好きなアニメ作品の、大好きなアニソンだったのだが、「DAYS of DASH」に対する思い入れが今はハンパじゃなく高まってしまっている。

好きなアーティストが多すぎて、どの日に行こうか決められないという人もいるかもしれない。金土日と3日間を全通するのには、金銭面的にも、時間の問題的にも難しいかもしれない。けれど、一度難しく考えるのはやめて、もっと簡単に捉えてみてほしい。きっと本命のアーティストが少なかったとしても、そこまで思い入れがなかった曲が流れたとしても、アニサマという舞台には「やっぱり楽しい」と思わせてくれる仕掛けがたくさんある。実際に今年のアニサマは自分にとって予想外の部分での”楽しさ”に溢れていて少し驚いた。何日目だとか難しく考えずに自分の都合が1番いい日だけフラッと行ってみるのだって全然アリだとさえ思えた。登山家がそこに山があるから山を登るように、アニソン好きにも理由なんて要らないのかもしれない。そこでアニサマがやっているなら、アニサマへ行ってみてもいいんじゃない?と私は思う。

文・レポート=前田勇介

■『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』DAY1 PHOTO GALLERY
次のページにてレポート内では掲載しきれなかったライブ写真を掲載!

 

 

『Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-』DAY1 PHOTO GALLERY

オーイシマサヨシ×鈴木愛理 (c)Animelo Summer Live 2022

オーイシマサヨシ×鈴木愛理 (c)Animelo Summer Live 2022

東山奈央 (c)Animelo Summer Live 2022

東山奈央 (c)Animelo Summer Live 2022

東山奈央 (c)Animelo Summer Live 2022

東山奈央 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木愛理×愛美×中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

鈴木愛理×愛美×中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

中島由貴 (c)Animelo Summer Live 2022

Merm4id feat. m.c.A・T (c)Animelo Summer Live 2022

Merm4id feat. m.c.A・T (c)Animelo Summer Live 2022

大西亜玖璃 (c)Animelo Summer Live 2022

大西亜玖璃 (c)Animelo Summer Live 2022

TRUE feat. Ayasa (c)Animelo Summer Live 2022

TRUE feat. Ayasa (c)Animelo Summer Live 2022

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