Cody・Lee(李)『RUSH BALL 2022』ライブレポートーー耳に残るメロディと情感溢れるパフォーマンスに魅力が凝縮

Cody･Lee(李) 撮影＝田浦ボン

『RUSH BALL 2022』Cody･Lee(李)

リハから心地よく観客を揺らしていたのは、今年5月に『心拍数とラヴレター、それと優しさ』でメジャーデビューした注目の5人組、Cody･Lee(李)だ。全国7都市でのワンマンツアーも全公演完売し、今夏は各地の大型ロックフェスティバルに多数出演するなど活躍を見せている。SEとともに赤い照明の中、高橋響（Vo.Gt）、尾崎リノ（Vo.Gt）、力毅（Gt）、ニシマケイ（Ba）、原汰輝（Dr）が、ゆっくりと姿を現すと「愛してますっ!」からライブがスタート。キラキラとした音のシャワーを夜空に降らせると、尾崎リノがタンバリンを片手にウィスパーヴォイスでゆるりと楽曲を彩っていく。

Cody･Lee(李)

涼しい夜風がそよぐ会場に、リラックスムードなサウンドが最高に心地よい。これぞ野外ライブの醍醐味。オーディエンスは腕を左右に振り、それぞれのぺースで音に身をまかせていた。交互に歌うスタイルの男女ツインボーカルと、どこか中毒性のあるメロディとリズムでひきこみ、彼らの色をより濃く鮮やかにしていった中盤。MVが世界中で話題となった「我愛你」では、高橋響と力毅の重なる軽快なギターリフが最高にライブ映えしていた。

Cody･Lee(李)

ギターを背中に担いだソロも淡々とやってのける高橋響だったが、ラスト曲前には「きょう歌っていいんだっけ？　いける？　せーの！」とぼそっとつぶやき、突如シャウト！　Cody･Lee(李)の楽曲の中でもスピード感が際立つ「When I was cityboy」をぶちかまし、最後はとびきりエモーショナルに。両手を突き上げるオーディエンスを見て、「『RUSH BALL』最高！　次はあっちで会いましょう！」と宣言。そんな日もそう遠くないと思わせる、抜群のポップセンスとインパクトを見せつけたライブだった。

取材・文＝岡田あさみ　撮影＝田浦ボン

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