2022 MTV Video Music Awardsにてテイラー・スウィフトが最優秀ビデオ賞を含む最多3冠を達成
MTVは、日本時間8月29日にニュージャージー州のプルデンシャル・センターにて開催した「2022 MTV Video Music Awards(VMA)」の受賞内容を発表した。
VMAは年間の最も優れたミュージックビデオやアーティストを決定する全米最大級の音楽授賞式で、39回目の開催となる今年は、ニュージャージー州のプルデンシャル・センターを会場に豪華アーティストが観客を前に煌びやかなパフォーマンスや受賞の喜びを語ったほか、サプライズゲストが登場し、現地は大いに盛り上がった。
オープニングを飾ったのは4冠を達成したジャック・ハーロウ。ステージでは、ヒット曲「First Class」を披露中に、アヴリル・ラヴィーンなどと戯れる場面も。さらに、サプライズゲストとしてファーギーが登場し、First Classのサンプリングしたことで再ヒットしている彼女のヒット曲「Glamorous」を披露するなどVMAらしい演出でイベントがスタートした。
最優秀ビデオ賞とロングフォーム・ビデオ賞、そして最優秀監督賞の最多3部門を受賞したテイラー・スウィフトは全身ビジューで覆ったミラーボールのような衣装の身にまとい、「私たちは、ファンの皆さんがこの曲に注いでくれた愛にふさわしいものを作ろうと、全身全霊を込めてこの曲を作りました。この受賞は、私たちが正しいことをした証明となるもので、この美しい賞をいただけたことに感謝をしています。みんな愛しているよ!」と喜びを爆発させた。
ビデオ・ヴァンガード・アワード賞を受賞したニッキー・ミナージュは、ピンクとパープルの衣装と巨大なリボンで登場し、「Moment 4 Life」と「Super Bass」を含む、彼女の最も有名な曲を12曲も披露。また、授賞式では、ジェイ・Z、フォクシー・ブラウン、リル・ウェイン など、彼女のフローに影響を与えた伝説的なMCたちの名前とキャリアを通じて活動を支えてくれた、エミネム、ビヨンセ、カニエ・ウェスト、リアーナ、ブリトニー・スピアーズ、マドンナなどの名前をあげ、感謝の意を表した。さらに、マイケル・ジャクソンとホイットニー・ヒューストンの死去を振り返りながら、感謝の言葉を述べ続けた。「ホイットニー・ヒューストンやマイケル・ジャクソンがここにいてくれたらと思います。彼らが何を意味し、何を経験してきたのか、人々が理解してくれたらと思います。人々がメンタルヘルスを真剣に受け止めてくれたらと思います」とコメントしている。
グローバル・アイコン・アワードと最優秀ロック・ビデオ賞を受賞したレッド・ホット・チリ・ペッパーズは、新曲「Black Summer」とセットリストの定番曲「Can’t Stop」を熱唱。パフォーマンスで派手な演出はせず、比類なき音楽性を前面に押し出した。また、ドラマーのチャド・スミスは、今年初めに50歳で亡くなったフー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスにこの賞を捧げた。「私はこれをテイラーと彼の家族に捧げます。私は彼らを愛していますし、毎日彼を恋しく思っています」とコメントした。
「About Damn Time」でビデオ・フォー・グッド賞を勝ち取ったリゾは、「あなたの一票がすべてを意味します。私にとって、それはこの国に変化をもたらすことを同様の意味です。好きなアーティストに投票するときは、私たちの活動を抑圧している法律の一部を変えるために、選挙の投票へ行くことを忘れないで。私を応援してくれて、愛してくれて、本当にありがとう」と社会的メッセージと共に感謝を伝えた。
今回もKPOPアーティストの活躍は目立ち、最優秀メタバース・パフォーマンス賞を受賞したBLACKPINKはK-POPのガールズグループとして初めて、MTV VMAのステージにてパフォーマンスを披露。黒一色の衣装に身を包み、バックダンサーを従え、ピンクのスモークの中から登場。最新シングル「Pink Venom」を披露し、曲の歌詞と同様にパンチの効いたセクシーな振り付けを巧みにこなすなど、センセーショナルなスタイルでVMAデビューを飾った。また、BLACKPINKのメンバーのLISA が女性初のK-POPアーティストとして最優秀K-POP・ビデオ賞の受賞を果たした。
MTVでは、このイベントの模様を9月3日21:30より放送する(再放送あり)。
受賞作品
グローバル・アイコン賞/GLOBAL ICON AWARD
- レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
ビデオ・ヴァンガード賞/VIDEO VANGUARD AWARD
- ニッキー・ミナージュ
最優秀ビデオ賞/VIDEO OF THE YEAR
- テイラー・スウィフト –「All Too Well(10 Minute Version)(Taylor’s Version)」
最優秀アーティスト賞/ARTIST OF THE YEAR
- バッド・バニー
最優秀楽曲賞/SONG OF THE YEAR
- ビリー・アイリッシュ –「Happier Than Ever」
最優秀新人アーティスト賞/BEST NEW ARTIST
- ダヴ・キャメロン
最優秀MTV PUSHパフォーマンス賞/PUSH PERFORMANCE OF THE YEAR
- SEVENTEEN –「Rock With You」
最優秀コラボレーション賞/BEST COLLABORATION
- リル・ナズ・X, ジャック・ハーロウ –「INDUSTRY BABY」
最優秀ポップ・ビデオ賞/BEST POP
- ハリー・スタイルズ–「As It Was」
最優秀ヒップホップ・ビデオ賞/BEST HIP-HOP
- ニッキー・ミナージュft. リル・ベイビー –「Do We Have a Problem?」
最優秀ロック・ビデオ賞/BEST ROCK
- レッド・ホット・チリ・ペッパーズ –「Black Summer」
最優秀オルタナティブ・ビデオ賞/BEST ALTERNATIVE
- マネスキン–「I WANNA BE YOUR SLAVE」
最優秀ラテン・ビデオ賞/BEST LATIN
- アニッタ –「Envolver」
最優秀R&B・ビデオ賞/BEST R&B
- ザ・ウィークエンド –「Out Of Time」
最優秀K-POP・ビデオ賞/BEST K-POP
- LISA –「LALISA」
ビデオ・フォー・グッド賞/VIDEO FOR GOOD
- リゾ–「About Damn Time」
最優秀メタバース・パフォーマンス賞/BEST METAVERSE PERFORMANCE
- BLACKPINK The Virtual | PUBG
最優秀ロングフォーム・ビデオ賞/BEST LONGFORM VIDEO
- テイラー・スウィフト –「All Too Well(10 Minute Version)(Taylor’s Version)」
最優秀撮影賞/BEST CINEMATOGRAPHY
- ハリー・スタイルズ–「As It Was」
最優秀監督賞/BEST DIRECTION
- テイラー・スウィフト –「All Too Well(10 Minute Version)(Taylor’s Version)」
最優秀アートディレクション賞/BEST ART DIRECTION
- リル・ナズ・X, ジャック・ハーロウ –「INDUSTRY BABY」
最優秀視覚効果賞/BEST VISUAL EFFECTS
- リル・ナズ・X, ジャック・ハーロウ –「INDUSTRY BABY」
最優秀振付賞/BEST CHOREOGRAPHY
- ドージャ・キャット–「Woman」
最優秀編集賞/BEST EDITING
- ロザリア–「SAOKO」
最優秀アルバム賞/BEST ALBUM
- ハリー・スタイルズ– Harry’s House
グローバル・アイコン・アワード/GLOBAL ICON AWARD
- ニッキー・ミナージュ
ビデオ・ヴァンガード・アワード/VIDEO VANGUARD AWARD
- レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
最優秀グループ賞/BEST GROUP
- BTS
ソング・オブ・サマー/SONG OF SUMMER
- ジャック・ハーロウ -「First Class」