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『MAWA LOOP EXTRA 2022』でアイドル14組がみせたガチンコライブ、ほぼMCなしで熱いパフォーマンスの数々を振り返りレポート

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#ババババンビ

#ババババンビ 写真=オフィシャル提供(真島 洸)

『MAWA LOOP EXTRA 2022』2022.7.23(SAT)@大阪・なんばHatch

7月23日(土)に大阪・なんばHatchで開催されたアイドルイベント『MAWA LOOP EXTRA 2022』。複数のライブハウスを行き来する従来のサーキット型ではなく、この日は同一会場で14組のアイドルが登場する形でひらかれた同イベント。

今回、全組を鑑賞して浮かんだキーワードは「ストロングスタイル」である。アイドルのイベントといえば、曲と曲のあいまのMCコーナーで、グループやメンバーについての自己紹介にくわえて「最近起きた出来事」などを軽くトークするのが定番。良くも悪くもユルさがあり、それがまた「アイドル的」である。

ただこの日の14組は、オープニングアクトのyosugalaが持ち時間20分、以降の組は30分のライブ時間があったが、ほとんどMCをおこなわなかった。約8時間のイベントのなかで、体感的に9割8分は「音楽」が鳴っていた印象だ。自分たちの気持ちや伝えたいことはすべて曲に託すような、熱い夏にふさわしいガチンコなライブ感があった。

yosugala

yosugala

yosugala

トップバッターは、PassCodeの所属事務所「we-B studios」とuijinを手がけた事務所「sakebi」の共同プロジェクトから誕生した、yosugala。デビューからまだ1か月だが、端正なライブで『MAWA LOOP EXTRA 2022』の開幕を堂々とつとめあげた。

「僕のわがまま」はさまざまな物事を自分の胸のなかにしまいこむような振付が印象的で、「canvas」は自分たちのこれからの運命について歌い上げるなど、ドラマ性とメロウさたっぷりのパフォーマンス。セットリストをすべて歌い終えて「以上、yosugalaでした!」と締めの挨拶。歌以外で発したMCはこの一言だけ。アイドルとしての「決意表明」をぶつけた一気呵成の20分間となった。

FRUITS ZIPPER

FRUITS ZIPPER

FRUITS ZIPPER

FRUITS ZIPPERは、どの角度から見ても、どの瞬間を切り取っても可愛らしさとフレッシュさが溢れ出る、抜群のアイドル性を持ったグループだった。

「大阪、おおきに。初めましての大阪。楽しんでいくで!」と関西弁での挨拶からスタート。1曲目「完璧主義で☆」の間奏での準備運動風の振付から、パフォーマンスがぐんぐんと加速。「早速ですが、会場の空気をかきまわす準備できていますか」とのMCをはさんで、2曲目「ふれふるサマー!」になだれ込んだ。同曲ではメンバーとファンがタオルをぶん回し、さらにメンバーはリンボーダンス風の振付などで大はしゃぎ。

「わたしの一番かわいいところ」では、本来の歌詞<わたしもそれに気づいた!>を<うち、気づいてもーた>と関西弁に変換してキュートに歌えば、「緊急事態発生!」と警告から曲がはじまる「RADIO GALAXY」では目まぐるしく変わる曲調にあわせて、7人も変幻自在に振る舞った。

大阪初ライブとあって初見の人も多かったようだが、ライブ終了後「めっちゃ良かった」との声が会場で聞こえてきたほど。大好評のステージだったのではないか。

キングサリ

キングサリ

キングサリ

FRUITS ZIPPERが変幻自在であれば、キングサリは真っ向勝負。豪速球連発の30分間だった。

衣装からは、各自の個性を強烈に感じさせる。だがパフォーマンスは、ひとかたまり。1曲目「spell」はギターソロをがっちりと聴かせ、ドラム音も強調的な正統派のロック曲。そんな楽曲にのって、メンバーは持っているエネルギーを躊躇なく観客にぶつけていく。「キャラメリボーン」も、歌詞の可愛らしさとは裏腹にアグレッシブさと艶やかさがいりまじった。メンバーが膝をついて身体を揺らす振付などが魅惑的だ。

つづいて「でかい会場なので、遊ぶのにぴったり。キングサリと夏、始めましょう」というMCから、疾走感溢れる夏曲「誘惑サマーマジック」へ。ハードさを軸にしつつも、一辺倒にはならない。その衣装のように、いろんな要素を身にまとっていることが感じられた。特に「警察犬」は象徴的だった。コミカルな歌詞とヘヴィな重低音のアンバランスさに驚かされた。

ラストはロック曲「Life hack キラーチューン」。<生きろ>と連呼する同曲。コロナ禍でシビアな社会状況のなか、この曲が訴えるものは心に強く響く。それをアイドルが歌うことで、未来への希望をより感じさせるものになる。

メンバーは最後のMCで「ライブは生ものだった」と、その場でしか味わえない興奮を口にした。

誰もシラナイ。

誰もシラナイ。

誰もシラナイ。

圧巻の統率性でその場を支配したのが、誰もシラナイ。だ。「シラナイ」なんてそっぽを向いていると、胸ぐらを掴まれて目をひんむかされるようなサウンドとパフォーマンス。「シラナイ」では済まされない。

「ハナイチモンメ」は、誰もが知る昭和初期より流行した民謡を変容させ、あらゆる時代の空気を取り込んだ世界観となっており、良い意味で歪さが醸し出された曲。凶暴性を備えたサウンドに押し負けない、メンバー5人のボーカルの調合が見事だった。

「掴メ」は、なんばHatchのような大きな会場であればあるほどスケール感が広がっていく、奥深さのあるバンドサウンド曲。「マゼンタ」も会場をヒートアップさせるのにはもってこいで、場内の雰囲気はさながらロックフェスに。また同曲は振付のフォーメーションも印象深かった。大きく伸縮する動きがあり、特に広がったときはグループとしての威圧感が生み出された。これは、なんばHatchの広いステージだからこそ表現できるもの。

全編にわたって気持ちをぶつけるパフォーマンス。技術以上に気持ちで歌い上げたステージだった。

Quubi

Quubi

Quubi

村上華花を体調不良で欠き、3人でのパフォーマンスとなったQuubi。万全ではなくても、30分のステージのなかで物語性を感じさせるライブを披露した。

「最高のなんばHatch、いきましょう」。その言葉で幕を開けたステージ。曲のなかにいろんなアクセントが紛れていて思わず聴きこんでしまう「Legendary」、メンバーがまっすぐ並んで腕をうごめかせる振付など妙味が盛りだくさんのミクスチャーロックテイスト曲「Ragnarok」など、緩急をつけたステージングで観入らせていく。

歌詞が押し寄せてくるような歌いっぷりの「G.O.A.T」は、熱さとクールさの両面があった。感情をどんどん上げていき、曲中盤ではそのアゲたテンションをうまくキープさせ、しかし時には意図的にペースを落としたように思える瞬間もあり、展開面での細かいギアチェンジがすばらしかった。一方「Still Walking」はメンバー全員のジャンプ姿が純粋に愛らしく、彼女たちの思いおもいのポージングに虜になってしまった。

Quubiのメンバーは、感情の描き方がとてもうまい。この日のステージに立った3人は最後「また4人のときのQuubiを観に来てください」と“完全体”のライブを観て欲しいと願った。

PRSMIN

PRSMIN

PRSMIN

「私たちはいま、最高に楽しいです! 大好きな『MAWA LOOP』。もっと盛り上げます」。そう叫んだのは、PRSMINだ。

<最高の景色を掴み取るんだ>と歌って手を伸ばす1曲目「トリガーリフレイン」。迫力ある5人のハイトーンなボーカルからは、今回の『MAWA LOOP』でナンバーワンを勝ちとろうという意気込みを感じさせる。

この日のPRSMINのライブの良さは、まずパフォーマンスが一糸乱れぬように見えたところ。「given」のダンスのまとまりがすばらしく、シルバーの衣装がよりきらびやかに見えた。また、広い視野でステージに臨んでいた姿も脳裏に焼き付いた。「PRSLIVE」では「2階席のみんな!」と手を振るなどしていたが、前述した一糸乱れぬ様子から、手を振るなどのアドリブも振付のなかに備わっているかのようだった。「zone」のフォーメーションでは、メンバーがステージを前後に使って大きく動きまわった。その縦の運動によって、ライブが非常に立体的に映った。

「今日は楽しい時間をありがとう」というラストのMCのあと、歌ったのは「platina」。<そうやって僕らずっと手を繋ごう>という歌詞に合わせて観客を指差しながら歌う光景は、メンバーとファンが気持ちを共有しあっているみたいで美しさがあった。<君とまた明日逢えますように 君とまたここで逢えますように>と手を振り、一体感たっぷりでステージを終えた。

HO6LA

HO6LA

HO6LA

9月12日をもってグループを解散することを発表したばかりのHO6LA。しかし、湿っぽさはひとつもない。都会的かつ近未来的なEDMサウンドで身も心も踊らせた。長丁場のイベントでちょうど疲れで腰が重くなるタイミングにHO6LAの出番をもってくるのは、ある意味で罪だ。楽曲を聴けば、自然と身体が反応してしまうからだ。

メンバーそれぞれが耳元で囁きあうような仕草など、一つひとつの動作に目を奪われる「超猛ダダダッシュ」。「いよーぉ」という歌舞伎の掛け声からはじまる和風ダンスミュージック「BEAT」。和洋のテイストを入り混じらせた「踊れる曲」に、客席は完全にダンスフロア化。

ほかのグループとの特異性は、多くの楽曲でダンスを際立たせたスタイルをとっている部分。観客を「踊らせること」に特化しているのだ。ダンスミュージックを武器としたアイドルグループの現在点としては、最高峰に位置していると言えるだろう。

締めは、楽曲のなかに尺八風の音色も忍ばせている「Boooost!!」。フロアが狂喜乱舞するなど、徹頭徹尾、観客を沸かせた。

QUEENS

QUEENS

QUEENS

「QUEENS、最強じゃないですか」。メンバーはステージ上でそう問いかけた。その言葉が示すように、客席の「拳振り上げ率」はこの日ナンバーワン。しかし「それでも足りない」と言いたげな7人。どれだけ盛り上がっても、最強ゆえに物足りない。そんなハングリーさがあった。

ハードなサウンドを武器ししている上に、7人という大人数のため、圧倒されるものが大きい。各曲のボーカルパートはまさに「めくるめく」ように、次々と歌い継いでいくスタイル。歌声とダンスがとどまる瞬間が一切ない。

特にロックとラップをおりまぜたミクスチャー曲「shooout!!」は、NANAMI、MAHOのボーカルの掛け合いが抜群。「mediQ」でもふたりが牽引するなど、存在感を放った。一方で「ボーイミーツガール」は7人全員のソロパートがハイライトのひとつ。この曲のソロパートでも、一人ひとり、歌い終わるとクルッと回転して次のメンバーにバトンタッチ。ボーカルチェンジしていく展開が華麗だった。

MAHOは「なんばHatchでライブができること、すごく貴重なんです。そんな経験をさせてくれてありがとう。大好きな、大好きな大阪で皆さんとライブができて嬉しかった」と喜びを噛み締め、「最強」のパフォーマンスを終えた。

Malcolm Mask McLaren

Malcolm Mask McLaren

Malcolm Mask McLaren

ロックフェスでは転換時、バンド自らがステージに出てきて客前で音合わせをするのが定番だ。観客もそれを観て、ますますテンションが上がる。Malcolm Mask McLarenでも、それに近い光景があった。メンバーは出てこなかったが、客前で「音のチェック」がおこなわれたのだ。アイドルのライブは本来であれば開演前に音合わせをする。転換時にそれをおこなうのは異例のこと。そこで鳴り響いた音は、端的に言えば「なんばHatchが破裂しそうな爆音」である。「この音でいくから心づもりをしてくださいね」と宣戦布告しているみたいだった。

1曲目は「Will」。ここまでの出演者たちとは明らかに違う音量、音圧だ。こちら側の「音感覚」が狂った。そんな音の分厚さに負けないのが、メンバーのボーカル。まったく埋もれない。爆音のなかで笑顔を浮かべるメンバーの姿は狂気的でもあった。

ワイルドなサウンドとは良い意味で不釣り合いな歌詞の特徴的。「Bordeaux」の「今日という日が君との未来だったの」、「Never Ever End」の「未来は僕たち次第」など、希望に満ちた内容が胸に刺さってくる。「Summer Memories」もロマンチックな歌の内容。メンバー同士で向かい合って指を差し合うなど、微笑ましい様子が見られる場面も。

爆音で臓器まで揺らし続けた全7曲。強烈な音圧を浴び続け、ライブ後は体が動かなくなるような感覚に陥った。

NightOwl

NightOwl

NightOwl

「大阪にNightOwlあり」。4人は『MAWA LOOP EXTRA 2022』でそんなライブを繰り広げた。NightOwlは地元・大阪の期待を背負って、この日一番の絶対的信頼感でステージに迎えられた。

たとえば、1曲目「ロンリー・ナイトパレード」のフリコピ率の高さ。それだけNightOwlの楽曲の浸透度が高く、多くの人に受け入れられているということ。タイトルは「ロンリー」だが、決して孤独には感じない。「雨を降らせ」と歌うメンバーにあわせて、会場全体が腕を左下から右上へあげるなど壮観さがあった。NightOwlのライブは、その場にいるみんなで築き上げられているのだ。

「夜想歌」は、折原伊桜の艶っぽいボーカルが堪能できた。そのタイトル通り「夜」のムードが漂う同曲。日本でこの日、この場所で唯一「17時台が深夜に変わった」のではないだろうか。なんばHatchはすっかり、NightOwlで染まった。それでも折原は「なんばHatch、そんなもんですか。もっともっと踊ってくださいよ」と挑発。「今日は配信もあるけど、観ている人に(ライブ現場は)めちゃめちゃ楽しそうって思わせたいから」とさらなる熱気を放って、「La La Lullaby」「Feel Alive」を演奏。

その後も折原は「4人だけでライブしにきたんじゃなくて、あなたとライブをしにきました」とMCでも観客を引きこんで、「All Night Long」「Dear,Night」などを披露。NightOwlの世界にどっぷり浸らせる全7曲となった。

真っ白なキャンバス

真っ白なキャンバス

真っ白なキャンバス

真っ白なその衣装は、さながら真夏に降る雪。そんな可憐な見た目とは裏腹に、鋭利なサウンドと振付で観る者を魅了したのが真っ白なキャンバスだ。

見どころは振付とフォーメーション。1曲目「Whatever happens, happens.」は、円形のフォーメーションによる動きが、万華鏡の模様や雪の結晶にも見えるほど綺麗だった。一方、ボーカルは熱と想いがたっぷり込められていた。「常識なんて関係ない」「やりたいことはたくさんある」「邪魔はさせない」と意思の強さを押し出し、「私は突き進む」と歌い上げた。

つづく「オーバーセンシティブ」も、V字型のフォーメーションからはじまり、先頭が動くと、2列目、3列目も呼応してアクションを起こす。動きが激しくなるにつれて曲のスピード感もあがっていく。腕の動きなども大きく、見栄えが良い。また7人の歌声の折り重なり方にもうっとりさせられる。歌声について「透明感がある」とよくたとえられるが、真っ白なキャンバスの歌を聴くと、透明感にもいろんな種類があることが分かる。透明だけど、色を感じさせる。そんな不思議な感触を得た。

「踊るでー!」の声とともに、「SHOUT」「ポイポイパッ」なども披露した真っ白なキャンバス。「大阪ありがとう。大阪でライブができて楽しかったです」と充実の表情を浮かべた。

Devil ANTHEM.

Devil ANTHEM.

Devil ANTHEM.

Malcolm Mask McLarenと同事務所ということもあって、Devil ANTHEM.も爆音を鳴り響かせた。ダンスミュージック特有のキック音の強さがある分、「下から突き上げてくる感じ」が凄まじい。Malcolm Mask McLarenが爆音で場を支配する雰囲気ならば、Devil ANTHEM.は爆音が空間と溶け合っていく感じだ。

2曲目「Fever」でグループの伝家の宝刀、緑色のLEDが仕込まれた手袋が登場。レーザー光線が会場内を躍りはじめると観客のギアも一段上がった。「Dark”s”side」では、絶妙なタイミングで楽曲の音の一部を抜いたりし、その間に起こる観客の拍手が音楽とうまく融合。「OMONPAKARU」は、「慮(おもんぱか)る」という単語を連呼することでゲシュタルトが崩壊しそうになる。いずれも、一筋縄ではいかないユニークなダンスミュージックだ。

一方で憂いを感じさせる「SS」、自分の生きる意味や弱さについてメッセージを投げかける「①②③④⑤⑥」などじっくり聴かせる曲もあり、Devil ANTHEM.の多彩さがうかがえた。

9月25日には東京でツアーの追加夏公演を開催するというDevil ANTHEM.。「私たち口だけじゃないんで」と、同公演にかける強い気持ちを宣言してステージを終えた。

Kolokol

Kolokol

Kolokol

大阪のライブアイドルの代表格。そう呼ぶにふさわしいライブをみせた、Kolokol。激しい曲調のグループが続くなか、Kolokolは良い意味でトーンが違った。

1曲目「DeeperDeeper」は、歌、ダンスのまとまりや品の良さを感じさせる。なにより「音楽」として非常に上質である。と言っても、刺激が薄いわけではない。たとえば次の「千年樹物語」の振付は、遠目で見ても指先の形までこだわっていることがよく分かった。ノックするような仕草など細かい動きも多く、じっくりと目で追いたくなる。同曲は、コアな音楽通もうならせるはず。表現全般において刺激が満載だ。

3曲目「forgive」は、4人のボーカルに見惚れた。真嶋このみの声の伸び、高橋あきほの人を引き寄せる力、佳乃きのの個性的な声、藤本さきの心のこもった歌い方。自分たちの持っている技術や力を最大限に発揮している印象だ。奇抜さはない。しかしそれがKolokolの一番の強みではないか。実力があるからこそ、てらう必要がないのだ。だからこそ、純粋に歌のメッセージがこちらまで伝わってくる。

「Story Line」でも、勢いに身をまかせるのではなく、地に足をつけながら自分たちらしい世界観を表現。テンションの高さのなかに、しっかりと優しさも流れている。そのパフォーマンスは、私たちを包み込んでくれるようであった。「一緒に踊って、最後まで楽しんで帰ってください」と藤本が声をかけて披露された「Bonfire」もとても前向きな内容でじんわりと心の奥底に浸透する。

Kolokolの完成度の高さをしっかり証明したパフォーマンスだった。

#ババババンビ

#ババババンビ

#ババババンビ

ここまでの13組は、MCをほとんどおこなわず、ほぼ音楽勝負のストロングスタイルでステージに挑んできた。さて、馬鹿騒ぎ日本一を目指すにぎやかさが特徴の#ババババンビはどう出るのか。そんな興味をいだきながら鑑賞した7人のライブ。メンバーの名前を読み上げていくおなじみのSEにのせて、「『MAWA LOOP』のトリ、いけますか!」と勢いよく開演した。

#ババババンビのライブの1発目といえば、やはり「ばばばばんびずむ〜!!」。良い意味でいつもと変わらないスタートダッシュだ。つづいて、客席のサイリウムがまばゆく光った「なんたって冒険中(SHORT)」。メンバーがぐるぐるとステージを駆け回るところでは、観客もそれに合わせて身体を回転。さらに「ティーンエイジャー・シンドローム」では、腕を掲げて手首を折り曲げ、左右に振るダンスを全員で一緒に楽しんだ。

あいまのMCでのメンバー紹介では、吉沢朱音が「今日の合言葉は、せーの、たこ焼き丸飲み」と大阪にならったボケを口にして、メンバーから「またなにか言ってる」と呆れ笑いをされるなど、ここまではよく知られている#ババババンビらしさが全開となった。

#ババババンビ

#ババババンビ

そういったお祭り騒ぎから一転、中盤からは観る者の感情に訴えかける展開となった。「Clover」では近藤沙瑛子の魂のこもった歌唱パートからスタート、続く「私心伝心」では<腕に拭った青で 色づき始める 「わたし」のストーリー>と成長物語を口ずさんだ。そのあいだにはバンビ流ラップが炸裂する「カノン(SHORT)」もあったが、このブロックの演奏では、こみ上げる想いを素直にぶつけるようなステージングとなり、にぎやかさだけではない面を見せた。この日の『MAWA LOOP EXTRA 2022』の真剣勝負感にマッチしたパフォーマンスだった。

ラストスパートは「恋のキャンディ(SHORT)」「とぅまっそ」の2曲。岸みゆの「バカ騒ぎしていきましょう!」のMCに背中を押されるように、長丁場のイベントに参加した観客も出し切らんとばかりにハシャぎまくった。曲終了後の挨拶時、岸は息が絶えだえに。それだけスタミナを使い切ったということなのだろう。湊みおの「『MAWA LOOP』、一緒に盛り上がってくれてありがとう」の感謝とともに、MAWALOOPの幕は閉じた。

取材・文=田辺ユウキ 写真=オフィシャル提供(真島 洸)

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yosugala

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FRUITS ZIPPER

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キングサリ

キングサリ

誰もシラナイ。

誰もシラナイ。

Quubi

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PRSMIN

PRSMIN

HO6LA

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QUEENS

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Malcolm Mask McLaren

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NightOwl

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真っ白なキャンバス

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Devil ANTHEM.

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Kolokol

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#ババババンビ

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