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『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』初となるディビジョン単独ライブ ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”公演DAY2オフィシャルレポート

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『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』初となるディビジョン単独ライブ『Rep LIVE』がスタート、その皮切りとなるヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”のライブが開催された。本ライブDAY2のオフィシャルレポートが到着したため引用する。


ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 8th LIVE CONNECT THE LINE to MAD TRIGGER CREW』DAY2 2022.9.4(SUN)片柳アリーナ

音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク –Division Rap Battle-」。声優陣が演じるキャラクターが、ラップを通してバトルを繰り広げるというストーリーを中心軸とし、楽曲やアニメ、コミック、ステージ、ゲームアプリなど、様々なアプローチにその歩を進めるこのプロジェクト。今年9月2日に開始から5周年を迎え、これまでの道のりを映像として集約した「Hypnosis Microphone 5th Anniversary Archive Festival」を配信するなど、新たなカルチャーを生み出したコンテンツとしての存在感を確かなものにしている。またライブにおいても大阪城ホールやぴあアリーナMMを満員にし、コロナ禍においてはいち早く配信ライブに着手するなど、ライブとしても大きな注目を集めてきた。そして9月3日から2023年1月まで全国各地で行われる「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-8th LIVE 《CONNECT THE LINE》」は、初のディビジョン別ライブとして開催。3人ずつのキャラクターを擁する、イケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョン、ナゴヤ・ディビジョン、オオサカ・ディビジョンという6ディビジョンごとに、ワンマン形式でのライブを2DAYSずつ展開する。

その皮切りとして、9月3日、4日に東京は片柳アリーナにて、ヨコハマ・ディビジョン“MAD TRIGGER CREW”(以下M.T.Cと表記)がライブを行った。DAY2の会場では、ヒプマイライブでDJを手掛けるDJ U-ICHI(HOME MADE家族)制作の、M.T.Cの楽曲で構成されたメガミックス形式のリミックスが流れ、観客の期待を高めていく。

そしてDJ U-ICHIのヒプマイ楽曲でのDJプレイ、ヒプマイの専属ダンスチーム「ディビジョン・ダンス・バトル」のショーケースに続き、「Survival of the Illest +」のイントロが流れると、そのリズムに合わせて手拍子する観客に導かれるように、碧棺左馬刻役の浅沼晋太郎、入間銃兎役の駒田航、毒島メイソン理鶯役の神尾晋一郎の登場。客席からは大きな拍手が巻き起こる。そのままメドレー形式で「ヒプノシスマイク –Glory or Dust-」「Hang out!」を披露。原曲ではヒプマイメンバーの総勢18名で歌われる曲が、M.T.Cのパートだけが歌われることによって、「この日がM.T.Cのライブである」ということを強く意識させる構成でライブはスタートした。

この日はハンドガンの柄があしらわれたアロハ姿の浅沼、カラフルなシャツにベストを合わせた駒田、フライトジャケットにハーフパンツというカジュアルな神尾というスタイルで、DAY1とは装いも新たに登場。そして海風が香るようなメロウな「Yokohama Walker」を披露し、観客の持つリングライトによってM.T.Cのチームカラーである青色に染められた会場が、波のように揺れる光景も印象的だ。

「二日目になりました。会場やライヴュ(ライブビューイング)では声は出せないけれども、リングライトやハンズアップに思いを込めて振って頂ければ嬉しいです(浅沼)」「青が広がっているこの景色は最高です。今日は全部のスピーカーをぶっ壊すような気持ちで盛り上がりましょう(駒田)」「体力を残すことは考えないで下さい。初っ端からこちらはフルスロットルです。全力でテンション上げて遊びましょう(神尾)」というMCに続いて、M.T.Cメンバーがそれぞれメインを取る楽曲パートに展開。入間銃兎のトレードマークであるタバコ(舞台用の疑似タバコ)を吸いながら披露された駒田の歌う「ベイサイド・スモーキンブルース」、横浜のヒップホップを象徴するG-FUNKサウンドと、毒島メイソン理鶯の元軍人というキャラクターから連想される勇壮なマーチを合わせた神尾の歌う「What’s My Name?」、そして碧棺左馬刻のバイオレンスなキャラクター造形に伴ったタフな歌詞と、ディビジョンの絆が組み合わせられた浅沼の「G anthem of Y-CITY」と、ヒプマイの最初期に作られた楽曲の披露は、ヒプマイの歴史の積み重ねを感じさせられる。

この日のゲストは「G anthem of Y-CITY」のリリックを手掛けたラッパーのサイプレス上野を擁する、サイプレス上野とロベルト吉野、通称サ上とロ吉。ロベルト吉野のDJプレイに続いて、「それではお邪魔いたします」という言葉で登場したサ上は「PRINCE OF YOKOHAMA 2016」を披露し、「横浜のラッパー」であることをオーディエンスにアピール。そして浅沼がサ上考案の「上」のハンドサインを掲げながら登場。「Uptown Anthem feat. 碧棺左馬刻(from「ヒプノシスマイク –Division Rap Battle- 」をコラボでパフォーマンスし、オーディエンスも「上サイン」を上げる。そのまま「おもしろおかしく」でゲストライブは終了した。

再び登場したM.T.CとのMCでは、「『Uptown Anthem』が初披露できてうれしい。でも、向かい合って歌うのは緊張しました」と話す浅沼に対して、サ上も「ドキドキしてしまった」と返しお互いに笑い合い、ロ吉も縁の深いDJ U-ICHIとDJブースで肩を並べるなど、ヒプマイとサ上とロ吉の絆の強さを感じさせる。そのまま浅沼が「いつもは強面だけど、この曲だけは笑顔になってしまう」と話す「SUMMIT OF DIVISIONS (8th Live ver.)」にも、ロ吉はスクラッチで、サ上もフリースタイルで参加し、カラフルなゲストライブとなった。

続くMCでは、浅沼が「明日は駒田航の33周年!」と呼びかけ、神尾の提案で、駒田が客席に息を吹きかけると、ライトをオーディエンスが倒し、明かりが消えていく演出を行い、会場の一体感は最高潮に。そしてラテンな「Scarface」、DAY1のゲストだったICE BAHN作詞の「HUNTING CHARM」で更にその熱気は高まっていく。

最後のMCではメインの6ディビジョンだけではなく、舞台版などに登場するディビジョンの名前を上げながら「バチバチするのは俺らだけでいいから、みんなはめっちゃ楽しい笑顔を見せてくれたら嬉しい。おもしろおかしく楽しんで欲しい」とサ上とロ吉の曲名を折り込みながら客席に呼びかける浅沼。駒田も「1人でも欠けたら成り立たないのがディビジョンという関係だと思います。ライブをやるたびに奴(入間銃兎)の呼吸が掴めてきたと思うし、自分もM.T.Cを引き受けたい。そして全部のディビジョンで円陣となってヒプマイを進めていきたい」と話し、神尾は「次がもしあったら絶対左馬刻を玉座に連れて行く!」と、これからのヒプマイに対して力強く語った。それ対して、浅沼は手に胸をあて「ふざけた仲間です」とリリックの一節を用いつつ愛情を受けとめ、友情の深さを感じさせた。

そしてライブは「ヒプノシスマイク –Division Battle Anthem- +」など、ヒプマイを象徴する楽曲のメドレーから、6月15日発売のヒプマイ2ndアルバム『CROSS A LINE』収録のリード曲「CROSS A LINE」に展開。その熱も冷めやらぬまま、M.T.Cメンバーが指で銃の形を作り、それがオーディエンスを撃ち抜くというパフォーマンスでライブは終了。名残惜しそうに観客とコミュニケーションを取りながらステージを降りるM.T.Cの姿に、この日のライブの充実を感じさせられた。

Text by: 高木"JET"晋一郎 Photo by: 粂井健太

■次のページにてレポート内では掲載しきれなかったライブ写真を掲載!

 

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