ルー・リード&ジョン・ケイル、21年ぶりに共演したライヴ記録映画『ソングス・フォー・ドレラ 4Kレストア版』10/28より公開
アンディ・ウォーホルとルー・リードの化学反応から生まれた、伝説的な元祖アングラロックの旗手、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。その両雄、ルー・リードとジョン・ケイルが、1968年の決別以来21年ぶりに共演した無観客ライヴの記録映画『ソングス・フォー・ドレラ 4Kレストア版』が、ルー・リードの命日の翌日に当たる10月28日より東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開される。
「ソングス・フォー・ドレラ」は彼らにとって圧倒的なメンターであり愛憎ともなう友人ウォーホル追悼のために行ったもので、ウォーホルの死後3年近く経てからのことだった。
ウォーホル、リード、ケイル三者の悔恨と情愛が極限で交錯したライヴパフォーマンスは唯一無二。シンプルなカメラワークで記録したのは、「エデンより彼方に」と「キャロル」でアカデミー賞撮影賞ノミネートの名匠エドワード・ラックマン。ウォーホルに対する問いかけまたはウォーホル自身が語る設定の、リードとケイルが共同で書き下ろした15 曲。2人は歌を交換する形で神話的なウォーホルの生涯にオマージュを捧げる。
長い間失われたと考えられていたオリジナルネガだが、ラックマン監督がトッド・ヘインズ監督『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド』(2021)の撮影を進める過程で発見。オリジナル16 mmネガから4Kで復元したのが本作。
今回の日本公開では、全15曲を日本語歌詞字幕付き。アンディ・ウォーホルの人物と生涯を、生い立ち「スモールタウン」、社交「オープン・ハウス」、美術界「スタイル・イット・テイクス」、仕事の仕方「ワーク」、映画への憧憬「スターライト」、コンプレックス「フェイセズ・アンド・ネームズ」、ポップアートの真髄「イメージス」、ヴァレリー・ソラナスの殺人未遂「アイ・ビリーヴ」、愛情「ノーバディ・バット・ユー」、ファクトリーの仲間「ア・ドリーム」、追憶「フォーエヴァー・チェンジド」といった15曲で痛切に謳い上げている。