Creepy Nutsのオールナイトニッポン、「THE LIVE 2022」イベントレポート到着
Creepy Nuts(R-指定、DJ松永)がパーソナリティを務める「Creepy Nutsのオールナイトニッポン」シリーズ5周年、オールナイトニッポン55周年を記念したイベント「Creepy Nutsのオールナイトニッポン『THE LIVE 2022』〜オレらのRoots はあくまでラジオだとは言っ・て・お・き・たい ぜ!〜」が10月2日、東京・東京国際フォーラム・ホールAで開催。トークありライブあり、そして松永念願のコーナーありの盛りだくさんの内容で、東京国際フォーラムに集まった5000人、全国99館の映画館でライブビューイングで鑑賞した1万人、合計1万5000人以上のリスナーを熱狂させて幕を閉じた。
東京国際フォーラム・ホールAと全国47都道府県の映画館のライブビューイングで鑑賞する合計1万5000人を超えるリスナーたちが今か今かと待ちわびる中、スクリーンに映し出されたのは、1月18日のニッポン放送会議室。プロデューサーがCreepy Nutsの2人に4月からのオールナイトニッポン1部昇格を告げ、2人が「マジですか?」「やばいっすね」と口々にする貴重なシーンに、リスナーのイベントへの期待は否が応でも高まる。
そして、オープニングを煽るBGMが途切れ会場が暗転すると、スクリーンにはなぜか映画『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km東京ビッグシティマラソン』(2008年公開)の再生画面が映し出され、会場が一気に笑いに包まれると、そのまま映画がスタート。2〜3分ほど普通に映画が上映される事態に会場が軽くざわつく中、「あかんやん!」とR-指定が影ナレでツッコミ。R-指定が「皆さん失礼いたしました。では、気を取り直して始めさせていただきます」の言葉で2人一緒に元気よくタイトルコール。イベントがスタートした。
ステージに登場した2人は、まず会場や映画館に集まった多くのリスナーに感謝を伝えた。さらに、なぜ「相棒」を流すことになったのかなどを話し、さっそくリスナーの笑いを誘っていた。オープニングトークの後は、この日最初のコーナー「大江戸シーラン」へ。エド・シーランの代わりに、「Shape of You」のポンポンポンの部分の歌詞をリスナーと一緒に考えてあげようというコーナーだ。「昆布 おかか 昆布 山菜おこわ 夜中3時のコンビニおにぎり」「バイトの休憩室で 盛り上がらないで ほしい」といった投稿に、2人は「わかる!」と大いに納得。特に松永はバイトの休憩室に対してただならぬ思いを持っているようで「もう仲が出来上がっている中に入るのすごい嫌!」と声を上げた。
さらに、マッチングアプリのラジオ好きコミュニティで知り合った人と一緒にこのイベントに来ていることや、今年、結婚することを報告する投稿も。2人が「おめでとう!」と言うと、リスナーも拍手でお祝い。深夜ラジオらしいギリギリな投稿が続いている中での心温まる報告だったため、松永は「ここでイベント終わった方が良くない?」とコメントしていた。
続いては、会場に集まったリスナーとの対決コーナー。松永の「ポキ禁してきましたか〜?」という掛け声で始まった「指ポキ選手権」は、首以外の部分で一番大きく音が鳴らせた人を競う。チャンスは1回…2人もこの“一発”にかける思いが凄まじく、失敗してあまり音が鳴らなかったR-指定が「もう1回だけ!」と懇願するも、松永は「ダメ!」とルールを徹底する。手を挙げたリスナーも一発に込めるのだが、マイクに服が触れてしまって失敗が続出。当てた4人中1人しか鳴らなかったのだが、かなり良い音が鳴ったことから、2人は「天才ポキ男優」と絶賛。見事にその“男優”が優勝を勝ち取り、Creepy Nutsサイン入りグッズがプレゼントされた。
続いてもリスナーとの対決企画「地下DMC」。DMCとは、松永が2019年にチャンピオンに輝いた「DMC WORLD DJ CHAMPIONSHIP」のこと。今回はリスナー参加型、何でもありの“地下”バージョンとして、松永vsリスナーのDJ対決が行われることに。エントリーNo1の松永は、会場で生プレイを披露。見事なターンテーブルさばきを見せつけ、チャンピオンとしての実力を存分に知らしめた。しかし、リスナーから寄せられた音源も傑作揃いで、R-指定は「今年の地下はすごいぞ!」と驚きの表情を浮かべる。優勝者は、リスナーの拍手の大きさで決定するが、Official髭男dismの「ミックスナッツ」を大胆にアレンジしたリスナーが勝利し、松永は「あんなん勝てんやん…」とガックリ肩を落としていた。
リスナー参加コーナーが続いたが、次は番組でお馴染み「GAL OF THE DEAD」。ゾンビになったギャルが何を言っているかをリスナーに送ってもらうのだが、この日はイベントだけの特別演出として、ステージや客席にギャルゾンビが出現。ギャルゾンビが彷徨う狂気的な空間で、「好きな人がフードコートでおぼん持ちながらキョロキョロしているの見るとちょっと冷める〜」「自分性格悪いんでって言えば何言っても許されると思ったら大間違いなんだよ〜」といった投稿が紹介され、会場は笑いに包まれた。
最後の対決コーナーは、リスナーとではなくR-指定と松永が対決。以前、番組で「水谷豊が、紅茶を高い所から入れる紅茶ギャグで現場を和ます」というニュースを取り上げたことを挙げ、「紅茶ギャグ対決」と題して左手にカップ、右手にポットを持ってどれだけ離して紅茶を入れることができるのか、その距離を競う。思った以上にR-指定が高い位置から紅茶を注げたり、松永が奇妙なポットの持ち方をしたりと盛り上がる中、どこからともなく「そんなつまらない企画、おやめない!」と叱咤の声が聞こえてくる。どこかで聞いた声だと思ったら、まさかの「相棒」杉下右京役・水谷豊本人がVTRに登場。Creepy Nutsの印象を語る様子が映し出され、2人は「ありがたいです!」と恐縮しきり。さらに、スタッフの無茶ぶりで水谷に紅茶を高くから注いでもらったり、亀山薫役・寺脇康文がひょっこり映り込んだり贅沢なVTRに、「相棒」の大ファンである松永は感無量の表情。何度も「やばい…」と呟き、「相棒season21は10月12日・水曜日21:00からテレビ朝日系でスタートです!」としっかりアピールしていた。
あまりの豪華な内容に、次のLIVEパートで「相棒より盛り上げれんのかな?」と不安そうな声を上げるR-指定だったが、「俺たちが天才であることをお見せしましょう!」という声で1曲目「かつて天才だった俺たちへ」へ突入。さらに「パッと咲いて散った灰に」「堕天」と疾走感ある楽曲を立て続けに披露し、R-指定の力強い歌声、松永の華麗なDJにリスナーたちは手を上下左右に振って盛り上がる。
声を上げずとも熱狂ぶりを見せつけるリスナーたちに、R-指定は感謝。そんなリスナーたちのために、今年9月にリリースしたばかりのアルバムの中から「友人A」を披露。そのほか「Bad Orangez」や「のびしろ」での揃った手拍子で会場が一体感に包まれ、最後の「よふかしのうた」ではリスナーのボルテージを最高潮に上げていた。
相棒あり、コーナーあり、ライブありといった盛りだくさんのイベントは、ここでエンディングに。やはり松永は水谷からの紅茶ギャグが印象に残ったようで「「水谷さんのVTR、嬉しかったな〜」」と感想を語り、R-指定は「これからも「Creepy Nutsのオールナイトニッポン」そして「オールナイトニッポン」自体も楽しんでください!」とメッセージ。そして「ここまでのお相手は、Creepy NutsのR-指定と」「俺」というお馴染みの挨拶で、イベントの幕を下ろした。