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『ヒプノシスマイク』麻天狼と一緒に過ごす休日  シンジュク・ディビジョンソロ公演初日オフィシャルレポートが到着(写真28点)

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撮影=粂井健太

『ヒプノシスマイク』のディビジョンごとのソロ公演『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-8th LIVE 《CONNECT THE LINE》』第三弾となるシンジュク・ディビジョン“麻天狼”のソロ公演が、11月12日(土)・13日(日)の2日間にわたって、東京都・片柳アリーナにて開催された。

『ヒプノシスマイク』は、声優陣のパフォーマンスする楽曲を中心に、コミカライズやアニメ化、ステージなどが展開する音楽原作キャラクターラッププロジェクト。イケブクロ・ディビジョン、ヨコハマ・ディビジョン、シブヤ・ディビジョン、シンジュク・ディビジョン、ナゴヤ・ディビジョン、オオサカ・ディビジョンという架空の6区画(ディビジョン)が、ラップを通してバトルを展開している。ここでは、到着したシンジュク・ディビジョン“麻天狼”のソロ公演初日のレポートを紹介する。

撮影=粂井健太

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晴天に恵まれたこの日、瞬く間に満員になったアリーナには、BGMとしてヒプマイ楽曲が流れ、それに合わせて、オーディエンスの振る麻天狼のディビジョンカラーであるグレーのライトが揺れる会場。そしてヒプマイライブのバックDJとして欠かせない存在であるDJ U-ICHI(HOME MADE家族)のDJプレイに続き、ヒプマイの専属ダンスチームであるディビジョン・ダンス・バトルが登場し、更に会場の熱気と期待を高める。

撮影=粂井健太

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そしてステージ中央には神宮寺寂雷を演じる速水奨、伊弉冉一二三を演じる木島隆一、観音坂独歩を演じる伊東健人が登場。ライブはヒプマイのメインアクト18人が本来は歌う「Survival of the Illest +」や「Hang out!」といった楽曲の、麻天狼パートだけをパフォームする形で展開し、この日が麻天狼のワンマン公演であることを、会場のオーディエンスに加え、ライブビューイングやABEMAでの配信視聴者へ強く印象付けた。

撮影=粂井健太

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木島の「みなさん!今日の休日は楽しんでいますか?僕らも皆さんと一緒に休日を楽しんじゃおうかな」という言葉に続いて披露されたのは、この日のゲストアクトであるSANABAGUN.の岩間俊樹と大林亮三が制作を手掛けた「パピヨン」。リゾートやホリデーをイメージさせる柔らかなメロディと緩やかなリズムに合わせ、ディビジョン・ダンス・バトルもビーチボールや釣り竿を持ちダンスに参加。3人の振り付けに合わせて、オーディエンスもゆったりと左右に手を振り、穏やかな空気感が会場を包んでいく。伊東の「このまま楽しい二日間になりますように!」という曲終わりでの言葉に続いて、速水も「みなさん、このまま最後まで着いてきてください!」と観客に呼びかけ、会場からは大きな拍手が上がる。

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一転してシリアスなムードの「TOMOSHIBI」では、背景のスクリーンに映し出されたシビアな歌詞と、その言葉をリスナーに刻み込むようにじっくりとラップする3人の姿が印象に残った。「始まった瞬間にこの光景を見て泣きそうになっちゃって。麻天狼を応援してくださっている皆さんとお会いして、麻天狼は強いんだぞと思わせてもらえるような時間にしたい」と木島の気合の入った言葉に続いて、速水は「もうこの場所を出たら、その先は花園神社と伊勢丹ですから」と、会場のある蒲田をシンジュク(新宿)に見立てたMCを展開。伊東も「蒲田は羽つき餃子の発祥の街なんですよね?」と、なぜか餃子の話を始めるなど、ヒプマイのキャラクターに縛られない、ゆるっとしたMCで会場を楽しませた。

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しかし、そのゆるさから一転、楽曲に入るとGADOROが作詞を手掛けた、言葉と韻が敷き詰められた曲世界が印象的な神宮寺寂雷「迷宮壁」、ブラック企業に務めるストレスフルなサラリーマンというキャラクターの観音坂独歩らしい、メランコリックな展開で進む「チグジリア」というハードな楽曲が披露され、観客は息を飲む。しかし元祖チャラ男芸人である藤森慎吾が作詞を手掛けた、ホストというキャラクターの伊弉冉一二三が歌うド派手な「シャンパンゴールド」で会場の空気は一気にホストクラブへ。そういった落差の妙こそが、麻天狼の持ち味だと感じさせられた。

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シンジュク楽曲で構成されたDJ U-ICHIのDJミックスに続いて登場したのは、この日のゲストである、8人組ヒップホップバンドSANABAGUN.。「BLOOM」「KING」と、バンド隊によるジャジーな音像と、ラップとヴォーカルが絡み合う有機的なサウンドで、一気にリスナーの心をつかむ。そして「俺らがレペゼンゆとり教育。平成生まれのヒップホップチーム。SANABAGUN.だ味わえ!」という彼らの定番フレーズに続いて、ディスコティックな「FLASH」を披露し、駆け抜けるようにライブを展開した。

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「ありがとうございました!めちゃくちゃ格好いい!」と興奮した様子で再びステージに戻った麻天狼チームと、SANABAGUN.の高岩遼と岩間俊樹とのトークでは「過去に伊東がSANABAGUN.の路上ライブを見てCDを買っていた」というエピソードも飛び出し、「こうやってステージで会えるのは光栄です」と伊東もその感動を伝える。一方で「みなさん平成生まれなんですね、どうみても平安生まれに見えます」という速水の小ボケに苦笑するSANABAGUN.と、受け流す麻天狼の温度差には思わず笑わされた。そしてSANABAGUN.のボーカルチームを迎えた「SUMMIT OF DIVISIONS」でゲストパートは和気あいあいと終了した。

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そして「チルな時間で皆さんと楽しみたいと思います」というキザなセリフで決める木島のセリフに続いて「シンクロ・シティ」が披露され、会場には再び柔らかな空気が広がっていく。

「シンジュク麻天狼のためにこうやって集まってくださって本当にありがとうございます」という速水の言葉に続き、木島は「これからも麻天狼をよろしくお願いします」、伊東も「皆さんの応援のお陰で、ディビジョンごとのライブが成り立って、人気を集めているのは嬉しいです」とこのライブへの想いを言葉にする。そのままライブはシンジュク・ディビジョンパートのみが歌われる「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem+-」や「Hoodstar+」をメドレーで展開。会場は大きな一体感に包まれた。

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「明日も楽しんでね」という速水のまとめで大団円を迎えたDay1。ヒプマイ楽曲のクオリティの高さと、声優陣の声を使う職業人としてのスキルの高さ、そしてあまりにも自由なMCという、驚異のバランスがDay2でも感じられるのか、その期待を否応なく高めるライブは、こうして幕を閉じた。

※原文ママ

文=高木"JET"晋一郎 撮影=粂井健太

 

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