YOSHIKI
11月5日未明にバイク事故で急逝したYOSHI(本名:佐々木嘉純)さん(享年 19)の告別式が14日(月)執り行われた。葬儀会場では、遺族の強い希望で、YOSHIさんのボーカルが入った、YOSHIKI作詞作曲の楽曲が繰り返し流されていた。
取材に応じたYOSHIさんの母親は、
「YOSHIはYOSHIKIさんのことが大好きで大好きで、これからYOSHIKIさんとは長い付き合いになるんだって、とても喜んでいました。YOSHIというアーティストが、この世の中に伝えたかったことを皆さまと共に引き継いでいければと思っております」と語った。
YOSHIさんの歌唱は1コーラスだけで曲が未完成のままになっていることについても、
「YOSHIがバンドメンバーと実現を夢見た“世界に通用するバンド”、 そして“曲の完成”をYOSHIKIさんと新たなボーカリストと一緒に形にしていただき、そこに魂としてYOSHIを参加させてください。ずっとこのプロジェクトを応援したいと思います」と想いを寄せた。
そして、遺族の強い想いを受けてスタッフ間で協議を重ね、「バンドの継続」「YOSHIさんが歌っている未完成楽曲の完成」、そしてこれらを形にするために「新しいボーカリストを迎えての前進」をYOSHIKI 本人に提案。YOSHIさんのためにも、継続する道を選び、ボーカリストを募集するためのオーディションを開催する決断に至ったという。
ボーカリストオーディションの詳細は後日公式サイト、公式SNSで発表される。
YOSHIさんは、YOSHIKIがプロデューサーを務めるオーディション番組『YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X』でバンドのボーカルに決定し、年内デビューを目指して国内合宿、さらにはLAでの武者修行も終え、これから本格的なレコーディングに入る直前だった。YOSHIKI も「みんなスターだと思う。ダイヤモンドの原石。もう輝き始めている。一緒に磨こう」と手ごたえを十分に感じていた矢先、突然の訃報。
YOSHIKI は取材に応じ、YOSHI さんについて、
「先々週、一緒にLAで話したのが最後だった。『YOSHIKI さん、俺絶対に世界とる』というYOSHIくんに『世界とれるよ、とろうね』という会話をした。YOSHIくんはすごくロック。ボーカリストとしての才能もあって、自信があって、純粋な心があって、ファッションセンスも含めて素晴らしいアーティストだった」と涙ながらに語った。