ナオト・インティライミ
8作目のオリジナルアルバム『虹色∞オクターブ』をリリースしたばかりのナオト・インティライミが、12月3・4日の2日間、神奈川・ぴあアリーナMMで単独ライブ『ナオト・インティライミ@ぴあアリーナMMティライミワールド カーニバル2022~絶対に見逃せないLIVEがそこにある~』を開催した。
ライブでは、YouTuberばんばんざいとコラボした「ありったけのLove Song(feat.ばんばんざい)」が12月21日(水)0:00より配信リリースされること、さらに2023年夏に行われる全国ツアー『ナオト・インティライミ LIVE TOUR 2023 SUMMER』(全11公演)開催も発表された。また、来年1月から6月まで、新曲を6連続で配信リリースすることも明らかになった。
以下、オフィシャルライブレポートをお届けする。
派手なオープニングSEと“音ゲー”風の映像に合わせ、観客が手や足を鳴らして盛り上がった後、ナオトとバンドメンバーが登場。ファンキーなダンスチューン「メガロポリス・ラプソディ―」からライブはスタートした。男性ダンサーとともに華やかなステージが繰り広げられ、冒頭から心地いい一体感を生み出す。アルバム『虹色∞オクターブ』収録曲「Rule」では、80年代的なシンセサウンドとともに、ポップな空間を演出した。
ナオト・インティライミ
「ついにこの日がやってきたよ! じつに6年ぶりのアリーナ公演! みんなの心の中の歓声、聞こえてるからね」。そんな挨拶から始まった最初のMCの話題はもちろん、W杯。「スペイン戦、見た? 1位で決勝トーナメント進出。もしベスト8に入ったら史上初だよ。みんなで応援していこうね!」「そのためにも、今日の“インティスタジアム”から盛り上がっていかないと!」という言葉に、客席から大きな拍手が送られた。
ナオト・インティライミ
ナオト・インティライミ
セットリストは、いろいろな時期の楽曲で構成。特に印象的だったのはやはり、ニューアルバムの収録曲だった。レゲトンとR&Bを融合したトラック、“何歳になってもチャレンジできる”と呼びかけるような歌が響き合う「何度だってLalala」、ナオトにとって初めてのクリスマスソング「Sunny Christmas」。アルバム「虹色∞オクターブ」の魅力をダイレクトに実感できたことも、今回のアリーナライブの収穫だった。
ナオト・インティライミ
また、歴代のシングル曲を続けて披露するコーナーも。「LIFE」「Brave」「いつかきっと」「未来へ」、そして、生声のアカペラからはじまった「今のキミを忘れない」。深いメッセージとたたえた楽曲にじっくりと耳を傾けるオーディエンスの姿も心に残った。
ナオト・インティライミ
凄腕メンバーたちによるインスト、ダンサーのパフォーマンスを挟み、アルバム「虹色∞オクターブ」の1曲目に収められた「ピンチ」からライブは後半へ。「おまかせピーターパン」では、“センターステージに置かれたサッカーゴールにナオトがPKを決める”という彼らしい演出も。そして本編ラストは、ピアノの弾き語りからはじまった「タカラモノ〜この声がなくなるまで〜」。大切な人を想う気持ち、いつまでも歌うという決意が真っ直ぐに伝わり、アリーナ全体を大きな感動で包み込んだ。
ナオト・インティライミ
アンコールはまさにお祭り騒ぎ。ラテンのビートを軸にした「The World is ours!」では、バンドメンバー、ダンサーとともに花道とセンターステージでダンサブルなパフォーマンスを披露。観客もウェーブで参加し、解放的なムードが広がる。最後は「カーニバる↑?」。ナオトはトロッコに乗り込み、アリーナを1周。約30名のパフォーマーと一緒に祝祭的な空間を作り上げ、ライブはエンディングを迎えた。
ナオト・インティライミ
約6年ぶりのアリーナ公演で、その魅力を存分に発揮したナオト・インティライミ。リスナーに笑顔とパワーを与えるナオトの存在は、来年以降、さらなる飛躍を果たすことになりそうだ。
撮影=森好弘
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