世武裕子、フランス映画祭2022横浜でピアノ生演奏披露「映画を愛する人たちと、短いけれど豊かな時間を共有したい」
フェスティバル・ミューズに石田ゆり子を迎え、フランスからも多くのゲストが来日した「フランス映画祭」が12月1日から4日にかけて開催された。フランスで映画音楽を学ぶなど、同国に縁もあるシンガーソングライターで映画音楽作曲家の世武裕子が、ピアノ演奏で映画祭を彩った。
12月1日に神奈川・横浜みなとみらいホールにて開催されたオープニング・セレモニーは、世武裕子によるピアノ生演奏で幕を明けた。この日は、数多あるフランス映画の名曲より「軽蔑」「アメリ」「ぼくの伯父さん」などの映画音楽をピアノで披露。また、世武裕子が在仏中に師事していた、巨匠作曲家ガブリエル・ヤレドが手掛けた「愛人/ラマン」の楽曲なども演奏し、華やかな映画祭をより一層盛り上げた。また、この日はシンガーソングライターとして発表している世武裕子の楽曲「みらいのこども」もピアノ弾き語りで披露。間奏に「ロシュフォールの恋人たち」のフレーズをアレンジして入れ込むなど、この日限りの特別な演奏で、会場の観客を魅了した。
世武裕子コメント
フランスで映画音楽を学んだ私にとって、日本でのフランス映画祭30周年記念オープニング・セレモニーで演奏させていただけたことは、とても感慨深く、また一映画ファンとして、大変嬉しく思います。
今年は、学生時代から多くの作品を観てきたフランス人監督や俳優の訃報を聞く事も多く、時代の移り変わりを実感する年になりました。今生きている私たちが、芸術や表現の素晴らしさを未来に繋げていかなければ。そんな気持ちをより一層強く持っています。
映画を愛する人たちと、短いけれど豊かな時間を共有したい。また、自分も歌を歌い、曲を書き、ピアノを弾く者として明るい未来を期待したい。そんな気持ちで、自分の歌と、これまでのフランス映画の中の名曲たちをメドレーにして、映画祭用プログラムとさせて頂きました。