左から宮﨑菜々、安藤玲菜、石川恵理加、大音奏依、荒井芽依 撮影:荒川潤
昨年11月から行われたBANDAI SPIRITS主催のオーディション「PLAMO GIRLS PROJECT」によって選ばれたメンバー5人によって結成されたアイドルグループであるLINKL PLANET。BANDAI SPIRITSのプラモデル公式PRアンバサダーとして、プラモデル普及活動を行いながら、テレビ東京系ドラマ『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』への出演や自身のYoutubeの更新、今年7月からは毎月一曲のハイペースで新曲をリリースしている。11月30日には新曲「SIGNAL」をリリースし、12月27日には初のワンマンライブ『LINKL PLANET 1st LIVE ツクッテクミタテテ』を控えた彼女たちに、メディアとしては初のインタビューを行った。
ただのインタビューでは面白くない…ということで、今回はなんと5人それぞれがプラモデルを作りながらのインタビュー、インタビュー終了までに全員が組み終わらなければ記事出稿は無し……という企画となっている。アイドルとしての自分たちに何処か戸惑いながらも、懸命に夢に向かう彼女たち5人の言葉に耳を傾けてもらいたい。
――SPICE初登場のLINKL PLANETのみなさんです! 今日はインタビューが終わる時間までにBANDAI SPIRITSのプラモデル『30 MINUTES MISSIONS』をそれぞれ完成させて頂く、という企画になります。インタビュー終了までに全員が完成しなければ掲載はなくなる……というものなので(笑)、頑張って答えながら組んで頂ければ。
5人:頑張ります!(すぐに箱を開けて作り出す5人)
――みなさんはBANDAI SPIRITSのプラモデル公式PRアンバサダーとのことですが、どういった経緯でLINKL PLANETに所属することになったのかをお聞かせ下さい。
荒井:私はお父さんが元々プラモデルが好きで、一緒に作ったりしていたんです。そうしたらめっちゃいいオーディションを発見しまして(笑)。参加したら、ありがたく受かることができました!
安藤:私もお父さんが元々プラモデルとか模型とかが好きで作っていて、その影響で一緒に作っていたのがきっかけです。今回ホビーサイトを見ていた時にオーディションがあって「これ私も模型が好きだし、なにか貢献できることがあるんじゃないか?」と思って受けたら合格させていただきました。
石川:もともとはTGC(TOKYO GIRLS COLLECTION)のオーディションを受けていて最終まで行ったんですけど、その時に誘われてこっちも受けてみようと思ったんです。お兄ちゃんもプラモ作っていたので、お母さんと相談して、落ちてもいいか! っていう気持ちで受けたら合格させていただいて、凄く嬉しかったです。
大音:私も(石川)恵理加と一緒で、TGCオーディションのファイナリストからスカウトしていただいて、このプラモガールズプロジェクトの最終審査に応募しました。私の場合はプラモデルに全く触れてなくて、お兄ちゃんが少しだけ小さい頃に作っていた、っていうぐらい。私は何も知らない状態で。でも知らないからこそ、プラモデルのことを少しでも知りたいと思ったし、活動の幅を広げたかったので、受けたら合格させて頂きました。
宮﨑:私はお父さんが『ガンダム』が大好きな人で、自分自身もアニメとかが好きだったので、これは受けてみたい! って感じての応募ですね。私は元々地元広島でアイドルをやっていたんですけど、またアイドルやってみたいって思っていた時にこのオーディションを見つけて。「もう一回できるかも!」って思って、めっちゃオーディション頑張りました(笑)。
――なるほど。それぞれ色んな理由から集まった5人なんですね。元々プラモデルを作ったことがあった人が……。
大音:芽依と(荒井)玲菜の二人ですね。
――では初めてガンプラを作った3人に聞きたいんですが、プラモ作りはどうですか? 楽しい?
3人:楽しいです!
――プラモを作る魅力ってどのへんでしょうか。
石川恵理加
石川:プラモを知ってからは、暇な時間は全部プラモを作る時間になりました。やることない! って時間がなくなったし、作っている時間が楽しいんですよね。
大音:1番初めに作ったプラモデルが、RG(リアルグレード)のダブルオーライザー[トランザムクリア]なんですけど。
――最初からRG! しかもガンダムベース限定モデル! そこそこ難易度高いところから始めたんですね。
大音奏依
大音:そうなんですよ。初めてガンダムベースに行って、一目惚れしたものを作ってみようと思ったのがそのRGで。何もわかってない状態で、説明書を見ながら作ったんですけど、完成した時の達成感が凄くて。それを体験しちゃったので、最近でもずっとプラモ作るようになっていますね(笑)。
宮﨑:私は元々不器用なんですよ。細かいのも苦手だし、だから興味はあったけど、ちょっと不安もあったんです。オーディションの時にプラモデルをいただいたんですけど、それが30分ちょっとで出来上がって、私でもできるんだ! と。プラモを作ったことない同世代の子達にも、この魅力を広めたいなって思いました。
宮﨑菜々
――では経験者の2人にも話を聞きましょう。改めてお仕事としてプラモを作るっていうのは、自分の中で意識が変わった部分とかあったりしますか。
荒井:私は元々モノづくりが好きっていうのもあって参加したんですけど、素組みが1番好きなんです。でも今プラモデルマスターを目指すという目標で、塗装を初めてすることになって。技術的なスキルアップも求められるようになったので、作り方から変わりました。
荒井芽依
安藤:私はお父さんが元々プラモを作る人だったので、プラモデルやガンプラの事をたくさん聞くようになりました。仕事でやっているわけだから、作る数も増えたし。川口名人にプラモデルのスキルとかを色々教わるようになって、スキルも上がったし勉強したこともたくさんあります。
――ちなみに皆さん制作の進行はいかがでしょうか……。お話されてない方は黙々と組んでらっしゃいますが。ここからはアイドルとしての側面の話もお聞きしたいと思っています。1stシングルの「ツクッテクミタテテ」がテレビ東京系ドラマ『量産型リコ ‐プラモ女子の人生組み立て記‐』の主題歌になりましたが、そこからハイペースで楽曲をリリースされていますよね。
宮﨑:1カ月に一曲ずつ出させていただいています!
――新曲「SIGNAL」もリリース日が決定しました。ということはレコーディングもかなり頻繁に行われているって事ですよね?
宮﨑:そうですね。月に1回はレコーディングをしています。
――プラモ作りにレコーディングと忙しい毎日を過ごされているわけですが、アイドルとしての成長を感じられる部分ってあったりするんでしょうか。
宮﨑:最初、私の中では「アイドルってこういうものじゃないかな?」思っていた部分もあったんですけど、TGCが終わった後、みんなの意識が全然違っていて。みんな凄いアイドルって感じになりましたね。
大音:私は元々歌に自信が無くて、その状態で「ツクッテクミタテテ」を歌うってなって、不安が大きかったんですけど、ボイストレーニングを重ねていくごとに自信が自分についてきて。今回「SIGNAL」が私のセンター曲になって、すごく嬉しいんです。ボイストレーニングを重ねてきてよかったなって。
安藤玲菜
安藤:私はダンスや歌がほぼ初心者の状態で。最初何が何だかわからないし、振りもみんなよりも覚えるのが遅くて、1人で泣いたりしてたんですけど、レッスンを重ねているうちに、踊ったり歌ったりすることが楽しくなるようになってきて。今はもう笑顔で、お客さんに気持ちが伝わるように歌ったり踊ったりすることができています。最初は私がアイドルやってていいのかな? と思っていた部分もあるんですけど、今は心から楽しんでアイドルできてます!
宮﨑:泣いたりしてたもんね(笑)。
石川:私は正直、小さな頃からずっと「アイドルなんてやりたくない」と思っていたんです。
――そうなんですか?
石川:そうなんです。将来チャンスがあっても絶対やりたくないって言っていたんですけど、今経験して、いいなって思い始めているんです。
――では別のアイドルグループの経験者である宮﨑さんに聞いてみたいんですけど、アイドルの魅力ってどんな部分でしょうか?
宮﨑:モデルさんとか女優さんとかって応援していても、実際に会える機会ってほんとに少ないと思うんです。だけどアイドルってファンの方々と直接会える機会が、絶対他の職業より多いんで、そこはすごく魅力的だと思いますね。
――すごくリアリティーある意見ですね(笑)。ちなみに皆さん憧れのアイドルとかいたりするんですか?
大音:私はK-PopのTWICEさんが憧れです。全てが好きです! 音楽も衣装もスタイリングとか全部だし。技術面も凄くてかっこいいです。
――荒井さん黙々と作っていますが、どうですか(笑)。
荒井:はっ……! えっと(笑)、私は元々そんなに女性アイドルに興味がなかったんですけど、最初にハマったアイドルは多分BTSさんですね。あれぐらい行けたらすごいなって。
――BTSまで行ったら社会現象起きちゃいますからね。
荒井:社会現象になれるかなぁ……私達(笑)。
安藤:私は≠MEさんと、乃木坂46さん……最近めっちゃハマっているのは高嶺のなでしこさんですね。私、可愛い子が大好きなんですけど、その子達のミュージックビデオとかを見て参考にしています。
宮﨑:握手会に行くほど元々AKB48さんが好きで。初期メンだったらなんでも語れるぐらい大好きです! 今だったらFRUITS ZIPPERさんのパフォーマンス見て、ポーズや表情とかめっちゃ勉強しています。
――やっぱり皆さん参考になる部分探して見るんですね。
宮﨑菜々
宮﨑:ポーズとかって自分の中で結構固定されちゃうんですよ。だけど色々見て、表情とか研究すると、本当勉強になりますね。
――楽曲ももちろん聴かせてもらったんですけど、結構フューチャーポップのテイストというか、都会感があるおしゃれな楽曲が多いですよね。自身の楽曲に対する印象ってどういうものでしょうか。
宮﨑:「ザ・アイドル」って感じじゃないなって思います。アーティスト的というか、全部おしゃれな感じですよね。恋愛系の曲とかじゃないというか……全部プラモデルの曲なんですけど(笑)。
大音:共感を得てもらえる楽曲かなと思います。プラモファンが、私たちの楽曲を聴きながら作ってもらえたら、気分良く作ってもらえるんじゃないかな。
石川:プラモ関係なく、寝る前とか聴いて欲しいですね。落ち着く楽曲が多いので、リラックスしてもらえるかも。
荒井:いわゆるアイドル! って感じではないのは、自分的にはアイドルに慣れてないから気楽ではあります。凄い大人っぽいけど、たまに子供っぽいし、っていうのが良い意味で変な感じがします。
安藤:元気付けられる曲が多いなって思っています。私もよく落ち込む時があるんですけど、そんな時に聴くとめちゃめちゃ元気が出ますね。
――新曲「SIGNAL」はどんな曲になってるんでしょうか?
宮﨑:圧倒的に過去一番“アイドル”の曲だと思います。
石川恵理加
石川:確かに! 今までと全然違って、今回は奏依ちゃんがセンターの曲なんです。奏依ちゃんも普段から元気ですごくワチャワチャしてるから(笑)。すごい合ってるなって思ったし、振り付けも簡単で、みんなが真似しやすい感じになっています。
大音:明るい曲でとにかく歌いやすかったです。センターなので今まで以上に真剣に頑張って、その分凄い愛着があるし。ダンスに1箇所ブレイクがあるんですけど、そこがすごく一番好きなので、注目して欲しいですね。
荒井:自分の声質的に一番出しやすい歌だと思います。元気が出る感じを意識して歌ったんですけど、この曲が一番、自分の声をアピールできる曲なのかなって思いました。
宮﨑:みんなが言うように元気な曲だけど、結構テンポは遅めなんです。だから絶対ファンの方とか覚えやすいと思うんですよね。みんなが楽しく応援してくれる、私達の定番になる曲なんじゃないかなと思います。
安藤:今まで出ていた曲の中で、一番楽しく踊れるんじゃないかな。振りが自分の中で一番早く入りましたし、踊っていて楽しかったです。
――12月27日に控えているワンマンライブもありますが、ライブを意識した楽曲なのかなっていう印象もありました。
宮﨑:サビで煽りみたいな部分もあるんです。だからライブはみんなで楽しめる曲になるんじゃないかなって。
――では、その12月27日の初のワンマンライブ、『LINKL PLANET 1st LIVE ツクッテクミタテテ』のお話を。ワンマンライブを開催すると聞いた時どうでした?
宮﨑:初めてだからこそ、今はやっぱりお客さんに楽しんでもらうものにしたいって思いが強いです。私達も楽しみたいし、ファンの方たちも楽しんでもらえるような。たぶんプラモデルに関するコーナーもあるんじゃないかな……? だから絶対新しいものになると思うんです。プラモデル好きから入って来てくれた人も楽しませたいです。
――みなさん、こういうのやってみたいとかあります?
大音:ソロコーナーとか欲しいです!
――みんなやっぱりソロは欲しい?
石川:きっとみんな欲しいです(笑)。
――なるほど。ファンの方が楽しみにしてもらえるような仕掛けがありそうですね。逆に不安はあったりします?
安藤玲菜
安藤:お客さん楽しませられるのかが不安かな。ダンスもライブまでにちゃんと覚えられるかも心配だし、歌も心配だし、心配なことがありすぎてどうしようって感じです(笑)。だけど年末だからこそ、1年の中で一番楽しかったと思える日にしたいです。
荒井:良いこと言うなぁ……(笑)。なんか活動を初めてからワンマンまでの期間が本当に早いと思っていて。焦っているのもありますし、でも嬉しいのもあって、感情ぐちゃぐちゃです。やばい、どうしようみたいな(笑)。
――では、そんな不安を払拭するためにも…自分たちの推しポイントを最後にアピールしてください。
宮﨑:みんなの仲の良さは絶対負けない気がします。
安藤:絶対伝わるよねライブで。
石川:1回もケンカしたことない。
大音:無いね!
――全然喧嘩なし?
宮﨑:無いですね。みんなガツガツ系じゃなくてみんな穏やかな性格なので。
荒井:喧嘩が嫌いな人が多い。
安藤:平和主義なんです。
大音:2対3とかに分かれたりもしないよね。基本一緒。
石川:分かれるとしても、今日はこのペア! みたいに自然に分かれますね、揉めることない。
宮﨑:これは本当にアピールポイントだと思ってます。
――では、いよいよインタビューも終盤です。最後に記事を読んでいるみなさんに1人ずつコメントいただければなと思います。プラモもほぼ組み上がってきておりますが……一番進みが良さそうな人から行きましょう。
石川:これからまた2期生も増えるんですけど、まだどんな子が入ってくるかとかわからない不安もあるんですけど……私達の仲の良さは絶対変わらないし、プラモもどんどんみんなに広めていくように頑張りたいし、楽曲とかダンスもどんどんレベルアップするので! 見守ってくれると嬉しいです。
安藤:これからプラモデルを好きな方にも、まだ好きじゃない方にも、リンプラのことをたくさん知ってもらいたいです。勿論プラモデルの魅力を伝えるアンバサダーとしてもっと頑張るので、プラモデルの魅力も知っていただきたいし、作ってもらえたら! 私の明るさでみんなを笑顔にしたいです!
宮﨑:まずはファンの方へ。いつも応援してくれてありがとうございます。集大成を12月27日のワンマンライブで見せられるように練習頑張ります! 始めましての方には、ぜひ好きなキャラクターやロボットから入っていって、どんどんプラモデルを好きになってもらえると嬉しいです。これからも頑張ります!
荒井芽依
荒井:オーディションから始めて、配信を観てくださる方が増えて、応援してくださる方も増えて……めちゃめちゃ嬉しいです。こんな荒井を応援してくれてありがとうございます。これからはアイドルとしての荒井だったり、プラモアンバサダーとしての荒井の成長を見届けていただけると嬉しいです。
大音:まずファンの方には、私達を見つけてくれてありがとう! っていうのをすごく伝えたいです。これから色々経験していく中で、色んな困難にみんなぶつかることがあると思うんですけど、精一杯頑張っていくので応援して欲しいです。これからファンになってくれるかもしれない人には、私達はたくさんの魅力が詰まったグループだと思っています。明るさにしろ、面白さにしろ、私生活でもすごく仲が良くて、楽しいグループなので私達の魅力をたくさんの人に知って欲しいのと、プラモデルを広めていくこの活動を通して、プラモデルのこともリンブラのことも、たくさん知ってもらえたら嬉しいなと思います。
――あと少しでラスト大音さんが完成なんですけど、このままではインタビューが没になってしまうので、ちょっとだけ質問を足します(笑)。大音さんその間に完成させて! みなさんで協力してもらっていいですよ!
石川:私これやるよ!(手伝い出す)
――では追加で……叶えたい夢はありますか?
宮﨑:ミュージックステーションに出たいです!
安藤:紅白出てみたいです!
石川:個人的には、朝ドラのヒロインをやってみたいですね……。本当に個人的な夢なんですけど。
荒井:私はお笑い番組に出たいですね。だから松岡茉優さんみたいにお笑い番組のMCとかやってみたい。オールマイティーで活動したいんです。もちろんアイドルとして色んな所でライブもしてみたいし、声優とかもやってみたいし、舞台俳優もしたいし、ドラマも出たい(笑)。
――最後、頑張っていますが…大音さん、頑張りながら夢を! 語って下さい!
大音奏依
大音:私は新木優子さんみたいに、モデルと女優を両立して活躍できる人になりたいです。雑誌の専属モデルになるのと、あとTGCに出たくてでオーディションを受けたのもあるので、TGCのランウェイを歩く事が目標ですね……完成! できましたー!
――おめでとうございます! インタビューは以上になります!
5人:やったー!
大音:ありがとうございます! これからも頑張ります!!
無事インタビュー中に完成したプラモがこちら!
インタビュー・文=加東岳史 撮影=荒川潤
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