2022.12.4(Sun)『Re:ステージ! PRISM☆LIVE!! 4th STAGE~Reboot~』@川口総合文化センター・リリアメインホール
女子中学生アイドルを描き、小説、ゲーム、アニメなどをまたいだメディアミックス作品として人気の「Re:ステージ!」プロジェクトが12月4日(日)に埼玉・川口総合文化センター・リリアメインホールにてライブイベント〈Re:ステージ! PRISM☆LIVE!! 4th STAGE~Reboot~〉を開催。「Re:ステージ!」のライブ開催は、6月に2日間にわたって行われた「Re:ステージ! 稀星学園文化祭 ~LIVE STAGE~」の「高尾校編」「本校編」以来となるが、生バンド、全ユニットが集合してのライブは2019年11月の3rd STAGE以来約3年ぶり。第1部、第2部、ガラッと変わるセットリストでリメンバーズ(ファンの総称)を大興奮させた、本公演の第一部のライブレポートをお届けする。
リメンバーズ待望の開催となるライブイベント〈Re:ステージ! PRISM☆LIVE!! 4th STAGE~Reboot~〉は、KiRaReの牧野天音(式宮舞菜役)、鬼頭明里(月坂紗由役)、田澤茉純(市杵島瑞葉役)、立花芽恵夢(柊かえ役)、岩橋由佳(本城香澄役)、空見ゆき(長谷川みい役)、オルタンシアの小澤亜李(伊津村紫役)、嶺内ともみ(伊津村陽花役)、ステラマリスの高橋ミナミ(式宮碧音役)、諏訪彩花(一条瑠夏役)、田中あいみ(岬珊瑚役)、トロワアンジュの日岡なつみ(白鳥天葉役)、阿部里果(帆風奏役)、長妻樹里(緋村那岐咲役)、テトラルキアの山田奈都美(坂東美久龍役)、佐藤実季(西館ハク役)、高柳知葉(南風野朱莉役)、西田望見(城北玄刃役)の総勢18名が出演。年内で声優業を廃業する嶺内にとって、この日の公演が「Re:ステージ!」のラストステージとなった。
本公演の特長は、Fusion Wallという特殊な幕を用いた映像効果でLEDと組み合わさった立体的なVJ演出。キャストがまるで映像の中にいるような演出でリメンバーズの目を楽しませた。MCなし、一部の曲はショートバージョンで披露されたが、スペシャルユニット曲はしっかり聴かせるという、「全員がそろったライブ」の醍醐味を感じるセットリストでリメンバーズの心をギュッと掴んだ。6月の「Re:ステージ! 稀星学園“高尾校”文化祭~LIVE STAGE~」では会場のルールでジャンプが禁止となっていたが、“本校編”に続き、この日のライブではリメンバーズによる熱い思いのこもったジャンプ姿があちこちで見られたのも印象的だった。
1曲目は「私たち、四季を遊ぶんです!!」。開幕はいきなり唯一の全ユニット集合楽曲を初披露。リメンバーズのボルテージは一気に急上昇した。
オルタンシア
テトラルキア
そして2曲目はオルタンシアの最新楽曲で『Reステージ! プリズムステップ』のコンセプトミニアルバム「Reboot」にも収録されている「雨音のファンファーレ」を初披露。テトラルキアの「Ambitious Pieces」、トロワアンジュの「Lumiere」、ステラマリス「Clematis -クレマチス-」、KiRaReの「Ideal/Idol」と怒涛の持ち曲披露で会場を盛り上げる。続く「ペアユニットコーナー」では、3週連続配信リリース企画、稀星学園本校組のペアユニット楽曲である珊瑚&奏の「Glass Wings」、瑠夏&那岐咲の「Artemis」が初披露。その間に挟まるかたちでKiRaReの舞菜&紗由によるおなじみの「GROWING!!」も披露され、リメンバーズと一心同体で会場を盛り上げた。
続いてはみんなの投票で選ばれた2人による一夜限りのスペシャルステージのコーナー。当日まで誰が歌うかはお楽しみの中、選ばれたのは陽花&玄刃のペア。生バンドならではのRockアレンジで歌い上げる「ミライKeyノート」は原曲とは違った印象でとても新鮮だった。さらに香澄、瑠夏、美久龍による「Sin City」。本楽曲は6月の「Re:ステージ!稀星学園文化祭~LIVE STAGE~」の“本校編”でも披露されたが、生バンドバックでのパフォーマンスは今回が初。6月の文化祭参加のリメンバーズからも「ブチ上がる!」という声が漏れ聞こえていた。
KiRaRe
ステラマリス
トロワアンジュ
スペシャルコーナー後は、各ユニットの持ち曲で走り抜ける。KiRaReの「367Days」「ハッピータイフーン」、ステラマリスの「Like the Sun, Like the Moon」「Secret Dream」、トロワアンジュの「銀河の雫」「Cresc.Heart」、テトラルキアの「境界線」「カナリア」が披露され、リメンバーズのボルテージが最高潮の中、オルタンシアのキラーチューン「Purple Rays」で本編は幕を閉じた。
そしてアンコールではKiRaReが登場し「Don't think,スマイル!!」を届け、最後は出演者全員でKiRaReの「冒険トラベラー」を歌って締めくくるという高密度なライブとなった。
お知らせのコーナーでは、2023年6月10日のライブ開催決定も発表。“ほぼロック”の日に開催される本公演の詳細も待ち遠しい。来年も「Re:ステージ!」からまだまだ目が離せなそうだ。
取材・文=タナカシノブ