マルシア、ブラジルへの思いを胸に3年ぶりのコンサート開催 母へ届ける歌を披露
歌手/女優のマルシアが12月7日、コンサート「愛する歌とともに」を千葉・千葉県文化会館で開催。コロナ禍前2019年以来3年ぶりのコンサートとなった。
歌謡曲、ポップス、ラテン、ミュージカルナンバーまで幅広いジャンルを披露。自身の生い立ちのトークを交えながら繰り広げられるセットリストは、さまざまな世界への旅となった。
1曲目は「見上げてごらん夜の星を」からスタート。気持ちを込めて披露し、ファンの心を惹きつけた。その後、幼少期の思い出メドレーへ。子供の頃に初めて歌った日本の歌「しゃぼん玉」、ブラジルでの歌唱大会で優勝し、猪俣公章先生にスカウトされて日本へきたきっかけになった「青い珊瑚礁」、内弟子時代に猪俣先生に学べと言われたテレサ・テンさんの歌「時の流れに身をまかせ」「つぐない」などをトークを交えて披露。そしてデビュー曲「ふりむけばヨコハマ」へ。日本へ行く空港で祖父から「成功するまで帰ってくるな」と言われた言葉を、今も胸に留めているというマルシアの熱のある歌声に、会場のお客様は熱い拍手を送った。
後半戦ではブラジルの楽曲からスタート。ボサノヴァの楽曲「Mas・Que・Nada(マシュ・ケ・ナーダ)」では、マルシアの迫力ある歌声に客席から割れんばかりの拍手が沸き起こった。そして現在開催されているワールドカップにも触れ、残念ながら先日敗れた日本代表の選手に賞賛を、そして故郷ブラジル代表には勝ち進んで欲しいとエールを送った。
トークでは満席の客席を相手にツッコんだりと巧みなトークで終始笑いに包まれた。飾らない明るいキャラクターが魅力的で、お客さんとの距離はさらに縮まり、その後のミュージカルコーナーへ。自身が出演したミュージカル「レ・ミゼラブル」の楽曲「夢やぶれて」を披露。会場が一気にミュージカルの世界に引き込まれ、女優マルシアの魅力も存分に披露。
そして、アンコールでは、もともと予定していた楽曲に変え「人生一路」を披露。先月まで母親の介護でブラジルに帰国していたマルシア。初めての介護で、辛かったこともあったがいつも母親に寄り添っていたというマルシアは、毎日ベッドで一緒に歌っていたという曲「人生一路」を、「会場の皆さんの健康を祈り、ブラジルにいる母のために歌います」と涙を流しながら歌い切った。その他「津軽海峡・冬景色」「My favorite things」を含む計21曲を披露し、熱い空気に包まれながら幕を下ろした。
セットリスト
- 見上げてごらん夜の星を
- GAME IS OVER
- 恋の季節
- しゃぼん玉
- 津軽海峡・冬景色
- 青い珊瑚礁
- 愛人
- つぐない
- 時の流れに身をまかせ
- ふりむけばヨコハマ
- 人生一路
- ブラジル
- イパネマの娘
- Ague de beber
- Mas・Que・Nada
- 夢やぶれて
- Cabaret
- My favorite things
- 君をのせて
アンコール
- Amor…Saudade
- 人生一路
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