前列左から:西葉瑞希、関根優那、堀内まり菜、浅井七海 後列左から:青山瑠里、三田美吹、星守紗凪、杏ジュリア、小山璃奈、佐藤美波 (C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
2022年12月10日(土)新国立劇場 中劇場にてラブライブ!シリーズ初の完全新作ミュージカル『スクールアイドルミュージカル』が初日を迎えた。
このたび初日に先駆けて取材会に登壇したキャスト10名のコメントとオフィシャル写真、公式レポートが到着した。
■椿 ルリカ役 堀内まり菜
私が演じる椿 ルリカちゃんは、楽しいとか、ワクワクすることに対して、一途でまっすぐな性格をしています。今回のお話の中では、滝桜女学院の(滝沢)アンズちゃんが転校してくるのですが、ルリカちゃんが強い衝撃を受けるシーンがあります。このシーンは演じていても一番パワーが高ぶる瞬間なので、ぜひルリカちゃんの爆発するエネルギーを感じてもらえたら嬉しいです。
(椿)マドカ理事長役の蒼乃(夕妃)さんは、芝居の稽古の中でも自分じゃ気づけなかったことやお芝居で大事なことをたくさん教えてくださって、舞台袖でも優しく見守ってくださっているし、(滝沢)キョウカ理事長役の岡村(さやか)さんも舞台の裏でペンライトを振って応援してくださっているので、たくさん支えていただいてるなと思っています。
ルリカがアイドル部をつくりたい!とマドカ理事長に告白するシーンが本当に素敵なので、そのシーンはぜひ見逃さずに観ていただきたいです。
一人一人がワクワクしながら作品に愛をもって稽古に臨んでいて、毎日進化を目指して頑張ってきました。ここには幸せがたくさん詰まった舞台があります。楽しみにしてくださっている方も、まだ迷っている方も、観に来ていただいた方を後悔させない作品をお見せできると心の底から思っていますので、一人でも多くの方にこのキラキラが届いたら嬉しいなと思っています。
■皇 ユズハ役 浅井七海
皇 ユズハちゃんは(椿)ルリカちゃんの幼馴染で、本当に真面目という感じの子なんですけど、運動音痴っていう意外な一面があって、ところどころ「どうした!?ユズハちゃん!?」というポイントがあります。そういうところがユズハちゃんの可愛いところだと思っています。
私たち(椿咲花のキャスト)は普段舞台をやっているという感じのメンバーではないので、滝桜のみんなのお稽古を初めて見た時に、差がすごすぎて恐れ慄いてました。でもそのおかげで、学校ごとに温度差が出ないように頑張ろうと思えました。
■北条ユキノ役 杏 ジュリア
私が演じる北条ユキノちゃんは本当にルリカちゃんのことが大好きで、ルリカちゃんが何かやると言い出したら、「私もついていきます!」って言ってしまう子です。学力は学年1位ですごく頭のいい子なんですが、ルリカちゃんとの掛け合いのところは先まで頭を回転させられていない感じがして可愛いです。ルリカちゃんとアイドル部をやりますと頑張っているシーンがあるんですが、「どうした~?」というシーンがあり見どころかなと思います。稽古の始まったばかりのころ、みんな人見知りなので笑うシーンでも笑いが起きず、“笑いを伝染させよう”というワークショップをやったのですが、(佐藤)美波ちゃんは最後まで笑わせられなくてすごく難しかったです。でも稽古が進むにつれて関係も深まってきて自然と笑えるようになりました。
■天草ヒカル役 小山璃奈
天草ヒカルちゃんはバスケ部に所属している活発な女の子です。性格はサバサバしていてツッコミ担当なので素早くあらゆるツッコミをボケの(三笠)マーヤちゃんとしていて、そこが見どころです。メンバーの中で結構趣味が似ている子が多くて焼き芋やチーズとか休憩中にお芋を食べていたり、みんな人見知りでなじむのに時間がかかったんですが、なじんだらみんな勢いがすごくて楽屋がうるさいくらい賑やかでした。毎回稽古も楽しく、初日を迎えられたのでこのチームで良かったなと思います。
■三笠マーヤ役 佐藤美波
すごく可愛い子で、アニメやアイドルが大好きでお勉強ができない天然なところがある元気な女の子です。後半に進むにつれて三笠マーヤ革命を起こしていくんです!(天草)ヒカルちゃんとのボケとツッコミの関係性やいっぱいあるんですけど、たまにいいことを言うところとか・・・とにかく全部です!!ぜひ応援していただけたら嬉しいです。私は音符が読めなかったり、振り覚えがあまり良くないのですが、みんながフォローしてくれて救われました。みんな優しくていいメンバーです。
■滝沢アンズ役 関根優那
私が演じる滝桜女学院の理事長の娘の滝沢アンズちゃんは、アイドル部のセンターを務めていまして、昔から歌ったり踊ったりすることが大好きな女の子です。今回のお話の中では、私が椿咲花女子高校に転校して、みんなとどう関わって物語が進んでいくのかが注目ポイントです。
私は唯一2校の中に入っていける役なので、稽古場でもそれぞれの雰囲気を体感できたと思います。
滝桜はとにかく元気で、常に誰かがノンストップで話しているイメージで、椿咲花のみんなはおしとやかな校風でもあるんですがそれぞれ個性が強くて、みんな天然でツッコミ役がいないな・・・という印象です(笑)。
(滝沢)キョウカ理事長を演じる(岡村)さやかさんは、お芝居はもちろんですがとにかくパワフルな歌声と表現力が本当に素晴らしくて、 歌詞がダイレクトに心に伝わってくる歌声を毎回生で聴けて感動しています。
ステージ上でもすごく大きな存在ですし、包み込んでくれる温かさもありますし、勉強になることもたくさんあるので、私たちもそのパワーに負けないように表現しなければいけないなと思っています。
この『スクールアイドルミュージカル』は、ラブライブ!シリーズ初のミュージカル作品となっていまして、2校の理事長である娘が出会うことでどう変化が生まれていって、どうみんなが成長していくかというところが見どころです。
もちろんミュージカルなので、たくさん歌ったり踊ったりしているところも見どころになっていると思います。
一人一人が全力でこの作品に挑んでいて、皆さんに喜んでいただけるか、そして、この『スクールアイドルミュージカル』をもっともっと好きになっていただけるかを考えながらたくさん練習してきたので、ぜひその姿を生で体感していただきたいなと思います。
■若槻ミスズ役 西葉瑞希
若槻ミスズちゃんは滝桜女学院のアイドル部の部長ということで、みんなをまとめている感じの子なんですけど、センターの(滝沢)アンズとは違った面でアイドル部に対して思うところがありながら活動している子です。そういう部分があるからこそ、高校生らしさも感じていただけるのかなと思います。
お稽古では(滝桜女学院は)ストイックな校風ということもあり、序盤は(滝桜女学院キャスト間で)厳しめの雰囲気が出すぎていました。なので話し合いを重ね、スクールアイドルがテーマということでキラキラ感を忘れないように演じました。
■来栖トア役 星守紗凪
私が演じる来栖トアは、この(滝桜の)5人の中では唯一の1年生で、ストイックなメンバーの中に入っていても思ったことをちゃんと発言する性格です。アンズ先輩に憧れてこの学校に来ました。アンズ先輩の心の動きや先輩たちの気持ちを受け、とにかく元気にアイドル活動をしている女の子です。仲間でもありライバルというところが見どころです。2年生と1年生で違いはあるけど、限られた舞台上での演じる時間以外でもそれぞれ過ごしている時間やメンバーについて客観的に役者同士で稽古場や帰り道で話して役柄とのシンクロ率を積み上げられたなと思います。
■鈴賀レナ役 三田美吹
鈴賀レナちゃんは、すごく寡黙な子で一つ一つの台詞が大事な言葉を話すのでキーポイントになる女の子です。ただすごく笑い上戸でダジャレが好きということと少し抜けている部分があるんですが、ダンスだけは誰にも負けないという気持ちを持っています。2校の色がそれぞれあるのはもちろん、理事長同士のやりとりや対立がすごく面白いポイントになっている思うので、ぜひ劇場で観ていただきたいです。私自身は初舞台なので、色々不安な部分があり、ほかのメンバーがフォローしてくれたり、たくさんアドバイスをもらって無事レナちゃんを演じられていると思います。
■晴風サヤカ役 青山瑠里
晴風サヤカちゃんは(滝沢)アンズちゃんと(鈴賀)レナちゃんのクラスメイトです。結構プライドが高くてセンターの座を狙っています。自分勝手で思ったことをすぐ言ってしまったり、みんながビックリする発言をしがちだったり、集団行動が苦手だったりするのですが、一人の時間が多いからこそサヤカちゃんと見つめ合う時間があって、実は仲間をとても思っている子だと思います。サヤカちゃんは海外のオーラを放っていて大きなオーラや大胆な振る舞いが見どころだったりします。真剣な稽古中にサヤカちゃんの癖が出てしまい、みんなを笑わせてしまったりして迷惑をかけてしまいましたが、稽古のいい思い出です。
公式レポート
「みんなで叶える物語」をキーワードに、オールメディア展開するラブライブ!シリーズ初の完全新作ミュージカル『スクールアイドルミュージカル』が、2022年12月10日(土)に東京・新国立劇場 中劇場にて開幕。本作は、これまでのラブライブ!シリーズ作品のミュージカル化ではなく、新たに書き下ろされたオリジナルストーリーや楽曲と共に繰り広げられる、10人の少女たちと叶える青春学園ミュージカル。初日公演より、第一幕の模様を中心にレポートする。
自分のやりたいこととは――夢を目指す中で悩む少女
物語の舞台となるのは、関西に位置する二つの伝統校。芸能コース選抜アイドル部の活躍でブランド化に成功した大阪・滝桜(タキザクラ)女学院と、全国レベルの学力と伝統を誇る名門進学校、兵庫・椿咲花(ツバキサクハナ)女子高校。
滝桜女学院の理事長の娘にして、芸能コース・アイドル部のセンターを務める滝沢アンズは、小さい頃から歌って踊ることが好き。しかしアイドル部で好きなことをやっているはずなのに、親や仲間たち、まわりのプレッシャーに押しつぶされそうになっていた。
(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
序盤から、華やかな歌とダンスをみせる滝桜のアイドル部のメンバーたち。
キレよく動くアイドル部の部長・若槻ミスズを演じる西葉瑞希。1年生の来栖トアを演じる星守紗凪は、弾けるような笑顔でパフォーマンスをみせ、ダンスへの想いを持つ鈴賀レナを演じる三田美吹は、丁寧にステップを踏み歌う。
(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
向上心の塊のような晴風サヤカを演じる青山瑠里は、歌もダンスもダイナミックだ。そんな中でセンターに立つのは、アンズを演じる関根優那。プレッシャーからいまいち冴えないアンズを、ミスズが気にする様子もみられた。
(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
心に芽生えた夢――二人の少女の出会いに動き出す物語
その一方、椿咲花女子高校の理事長の娘・椿 ルリカは、滝桜女学院芸能コースのアイドル部で活躍するアンズの存在を知り、憧れるように……。これまでママを助けるという「パパとの約束」を守るため、学年1位の成績をキープしてきたが、アイドルに夢中になるあまり成績を落としてしまう。
椿咲花の学内での模様が描かれるシーンでは、ルリカたち5人の仲良しぶりがわかるやりとりがほほえましい。ルリカの幼馴染・皇 ユズハを演じる浅井七海は、お嬢様らしさを醸しながらも、運動が苦手という個性を引き出すようなコミカルな動きを端々でみせていた。
(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
ルリカたちの後輩・北条ユキノを演じる杏 ジュリアは、ピュアな愛らしさが光る。みんなのツッコミ役の天草ヒカルを演じる小山璃奈は、ポニーテールを揺らしながらきびきびと動く。天然でマイペースな三笠マーヤを演じる佐藤美波は、ムードメーカーなこの役らしく、独特な存在感を放っていた。そして物語を切り開いていく椿ルリカを演じる堀内まり菜は、場面、場面で変化する感情を歌や芝居で見事に表現していた。
(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
(C)プロジェクトラブライブ!スクールアイドルミュージカル
また蒼乃夕妃が演じるルリカの母で椿咲花女子高校の理事長・椿 マドカと、岡村さやかが演じる理事長・滝沢キョウカの、人間味あふれるやりとりも楽しい。
カーテンコールではペンライト使用OKのライブパートも!
初めてやりたいことを見つけたルリカと、やりたいことがわからなくなったアンズが出会うことによって物語は大きく動き出す。第二幕では、まわりを巻き込んで突き進んでいくルリカたち、そしてルリカと出会ったことで変わっていくアンズの行方に注目してほしい。
また公演の最後には、テーマソング「未完成ドリーム!」などが楽しめるライブパートも。ペンライトでの応援も可能となっているので、ルールを守りつつみんなで盛りあがって楽しもう。
公演は12月10日(土)から12月15日(木)まで、東京・新国立劇場 中劇場にて上演。2023年1月25日(水)から1月29日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて上演。チケット情報など詳細は、『スクールアイドルミュージカル』公式サイトまで。
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