広告・取材掲載

広告・取材掲載

『人気実力者の共演~パリで発掘された1906年製スタインウェイとともに~』1/19浜離宮朝日ホールで開催

アーティスト

SPICE

『人気実力者の共演~パリで発掘された1906年製スタインウェイとともに~』

『人気実力者の共演~パリで発掘された1906年製スタインウェイとともに~』

2023年1月19日(木)浜離宮朝日ホールにて、人気実力者たちによる室内楽コンサート『人気実力者の共演~パリで発掘された1906年製スタインウェイとともに~』が開催される。

出演メンバーはいずれも日本を代表するアーティストで、川久保賜紀(ヴァイオリン)、中恵菜(ヴィオラ)、辻本玲(チェロ)、阪田知樹(ピアノ)という豪華な顔合わせが実現する。

(左から)川久保賜紀(C)Yuji Hori、中恵菜(C)Yusuke Kinoshita、辻本玲(C)KING RECORDS 、阪田知樹(C)HIDEKI NAMAI

(左から)川久保賜紀(C)Yuji Hori、中恵菜(C)Yusuke Kinoshita、辻本玲(C)KING RECORDS 、阪田知樹(C)HIDEKI NAMAI

コンサートの前半は、弦楽三重奏プログラムで、弦楽三重奏は、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ1本ずつの編成で演奏される室内楽で、ヴァイオリンがもう1本追加される弦楽四重奏に比べると、作品数は多くない。しかし、よりクリアな弦楽器のハーモニーと響きを味わえるという弦楽三重奏ならではの特徴を持っており、その魅力を存分に堪能できる2曲を届ける。

1曲目に演奏するには、シューベルトの《弦楽三重奏曲第1番》。この曲は第1楽章と第2楽章の主要部までしか完成しておらず、二つの楽章を合わせても10分程度の曲だが、シューベルトの明るく美しく、そして愛らしい旋律に溢れた名曲だ。コンサートで取り上げられることが少ない曲でもあり、生演奏を聴く貴重な機会となる。

2曲目は、ベートーヴェンの《弦楽三重奏のためのセレナーデ》。ベートーヴェンが若い頃に書かれた曲で、曲の冒頭の「行進曲」が最後に戻ってきてフィナーレで再登場する、という非常に特徴的な構成を持っている。全体を通して若きベートーヴェンの瑞々しく伸びやかな曲想を感じられる曲だ。

後半は弦楽三重奏にピアノが加わり、ブラームスの傑作《ピアノ四重奏曲第1番》を演奏する。ブラームスの若々しい勢いと、そして苦悩を感じられる作品で、全楽章を通して聴きどころ満載の名曲だが、特に有名なのが第4楽章。ブラームス自身が「ジプシー風のロンド」と名付けた楽章で、情熱的な旋律は聴く人の心を捉えて離さない力強さに満ちている。嵐のように熱狂的なフィナーレは圧巻だ。

このピアノ四重奏曲の演奏の注目ポイントは、使用されるピアノ《1906年製 ハンブルク・スタインウェイ D-274》。

約120年前に作られたこのピアノは、二度の大戦を乗り越え、パリで限りなくオリジナルに近い状態で見つかり、奇跡的に殆どのパーツを交換することなく再生されている。

特に、外装に用いられた最上級のローズウッド材は、現在は枯渇や環境変化等でほぼ調達困難であり、脚やペダル部分、譜面台に施された華麗な装飾とともに大変貴重だ。

2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール第1位を受賞した実力者・阪田知樹がこの歴史的なピアノで奏でる多彩な音色と深い響き、そして川久保賜紀、中恵菜、辻本玲による至高の弦とのハーモニーを堪能したい。

関連タグ

関連タグはありません