「ないしょダンス」
2022年9月14日に、俳優の滝藤賢一が映画初主演を務める『ひみつのなっちゃん。』(2023年1月6日(金)愛知・岐阜先行公開・13日(金)新宿ピカデリー他、全国公開)の主題歌を書き下ろしたことが発表され、昨年の秋ツアーでもいち早くライブで届けられて来た「ないしょダンス」。2023年1月11日に今作の配信リリースが決定した。
脚本と監督を務めた田中和次朗とプロデューサーの中野剛からオファーを受けた渋谷は台本を受け取り、即座に本作を作り上げたのだと語る。
©2023「ひみつのなっちゃん。」製作委員会
岐阜県・郡上八幡の町を舞台に、大切な友人・“なっちゃん”の死をきっかけに集まった3人のドラァッグクイーン(滝藤賢一、渡部秀、前野朋哉)が、“なっちゃん”がオネエであることを知らない家族のために、“普通のおじさん”として葬式に参列する。
“普通ではない臆病な彼女たち”が隠し事のない優しさに触れ、少しずつ前向きになっていく姿を描く、ハートフルなヒューマン・コメディは、とても軽快に、そしてあたたかかく、そっと背中を押してくれる。
大切なメッセージが、あたたかくもコミカルに描かれている今作に、渋谷は軽快なロックンロールのリズムと、熱力の高いバンドサウンドを当て嵌めたいと思い立ったのだという。
映画の予告映像と重なって流れる力強い楽曲と、自らも“「お前は普通じゃない」”“変わり者扱いされていつも一人ぼっち” (歌詞引用)だと感じているのであろう渋谷のリアルな葛藤が聴き手の胸を打つ今作は、渋谷のほとばしるボーカル力と歌詞に託された、誰もが一度は感じたことがある“普通って何なんだろ?”という疑問が、聴き手の胸を強くノックする。自分自身に重なる想いが多かったというところから生まれた歌詞はとても日常的であることから、きっと大きな共感があるに違いない。
文=武市尚子
©2023「ひみつのなっちゃん。」製作委員会
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