岡村美波/井上玲音/真山りか/白沢かなえ
2023年2月19日(日)に大阪城ホールで開催される『52OSAKA~Girls Castle~』。開局から52年目となるFM大阪が、Juice=Juice、私立恵比寿中学、BEYOOOOONDS、22/7という今いちばん輝いてるアイドルを迎えてお届けするアイドルフェスとなっている。そんなビッグイベントを前に、Juice=Juiceから井上玲音、私立恵比寿中学から真山りか、BEYOOOOONDSから岡村美波、22/7から白沢かなえという豪華メンバーでの対談企画を実施。普段なかなか聞く事が出来ないお互いのグループのことを、当日のMCを務める小早川秀樹をインタビュアーに存分に語っていただいた。
――今日はせっかく4組のグループの代表の方々が一堂に会してくださっておりますので、この場を借りて他のアイドルの方に聞いてみたいことがあれば、ざっくばらんにぶつけていただきたいと思うのですが、皆さんいかがですか?
真山りか:エビ中(私立恵比寿中学)は2021年に9人体制になって、今はそこからさらに増えて10人体制という形になりまして。もともとメンバーが6人の時は、楽屋でも一つの話題で盛り上がるみたいなのが普通だったんですけど、今は人数が増えたからなのかそれぞれが楽しんでるみたいな空気に変わってて、皆さんは楽屋でどんなふうに過ごされてるのかなって聞きたいです。
井上玲音:Juice=Juiceだと江端妃咲ちゃんというメンバーがすごいお喋りなんですよ。ねぇねぇ聞いてみたいに始まって同期で話をしているんですけど、どう思います?とかだんだん先輩とかも巻き込んでいくスタイルが多いかなと思います。内容はくだらないものばっかりなんですけど(笑)。
真山:そういうところは一緒かもしれない、恐らくもっとレベル低いですけど、本当に小学生レベルの下ネタとか(笑)。でも、先輩からってなかなか話しかけられなくないですか?
井上:私はめっちゃ話しかけちゃいます。元々めちゃくちゃ人見知りで、先輩後輩に限らず人に話しかけるのが苦手だったんですけど、最近ちょっと克服してきました。だいたい先輩が後輩をいじるみたいなノリが定番になってて、今グループ内が話しかけやすい雰囲気っていうのもあるんですけど、
真山:一番下とは11歳離れているので、ジェネレーションギャップが……(笑)。中学・高校生のメンバーはずっと楽屋でTikTokを撮ってたりとかするから、私は全然詳しくないので、彼女は何をしてるんだろう?みたいな(笑)、動物園に来たお客さんの気持ちみたいな新鮮な目で見てますね。
白沢かなえ:私達も結構別々の話題で盛り上がってることが多いですね。ナナニジは先輩メンバーが結構おとなしい感じで、後輩メンバーが明るいんですよ。なので結構後輩メンバーから話しかけてくれて盛り上がったりします。あとは、西條和ちゃんっていうすごくおとなしい子がいるんですが、その子は逆に大体楽屋にいなくて探検とかしてるみたいなんです。
真山:必ずグループにはそういう子1人はいますよね! うちは小林歌穂が大体楽屋にいないです(笑)。
井上:うちは松永里愛ちゃんがMVの時にもいないことがあって、マネージャーさんが必死になって探してみたいな感じで、あるあるなのかもしれないですが、その時はびっくりしちゃいました(笑)。
真山:BEYOOOOONDSさんはないんですか?
岡村美波:私のところは結構みんな楽屋にいますね。BEYOOOOONDSって本当に仲が良くて、同じ話題で話していることが多かったりもしますし、舞台だったり楽曲中の寸劇に似た言葉を誰かが発したら、急にみんなその役柄になってコントみたいなことが始まります。カメラも別にないのに、みんな面白いなぁと思って見てます。
井上玲音(Juice=Juice)
――楽屋だけとってもそれぞれ寝過ごし方が違うもんなんですね。逆に岡村さんからこの場を借りてちょっと聞いてみたいなっていうことはないですか?
岡村:私はBEYOOOOONDSの中で結構年下メンバーなんですけど、お姉さんメンバーに美容に詳しい子が結構いて、メンバーの中でこのコスメが良いよとか、今こういうメイクが流行ってるんだってっていうのを共有し合ったりしてるんですけど、皆さんメンバー間でこういう情報共有をして楽しんでるとかはありますか?
白沢:うちはコスメとかは人それぞれかもしれないですけど、たまに同じものを持ってる子がいると、これ良いよね!みたいに盛り上がったりとかはありますね。あとは私もTikTokにすごく疎いので、詳しい後輩メンバーが一緒に撮りましょうとか言って教えてくれたりはします。
真山:エビ中だと、最近韓国アイドルがやってるストーンとかキラキラを付けたりするのが大ブームになって、ライブのときにみんなでつけたりとか。後輩ちゃんたちは耳につけてピアスふうにしたりとか、そういうふうにして何かみんなで同じものを楽しんでますね。リップとかも、うちの美容番長の星名美怜が発信でメイクさんに渡って、そこからみんなが真似するみたいなのもあって、よく星名がブームを作ってくれてます。
井上:Juice=Juiceもみんな美容に関しては興味があるので、新しく買ったものを見せ合って盛り上がったりもするんですけど。情報というと、うちのメンバーに工藤由愛というタコが見るのも食べるのも育てるのも大好きという一風変わった子がおりまして、聞いてもいないのにキラキラした目で話してくれるから、マニアでもないのにグループみんなタコ情報は結構詳しいです(笑)。
――そこはみんなちゃんと聞いてあげるんですね、優しい!
全員:(笑)。
白沢:それで言うとナナニジもちょっと違うタイプの変わりものがいて、麻丘真央ちゃんっていう子が、テンションが上がっちゃうと「ピピピピ!」とか唐突に知らない言葉を話し出すくせがあって、それをみんなで不思議だなって思って見てます。
――うん、思ったより知らない言葉でしたね。今回のステージではトークパートもあったりするので、絡むのが不安になりました(笑)。なかなかこうやってステージ以外で皆さんが衣装で揃ってお話するという機会が少ないとは思うのですが、改めてお互いの衣装を見てみていかがですか?
真山:エビ中って学校がコンセプトなので、基本的に布が多いんですよ。なので、Juice=Juiceさんの衣装はエビ中にはない色使いとか、セクシーな感じの衣装が多いので、一度着てみたいなって思います。
井上:嬉しいですね、今日の衣装はそんなに露出度が高いわけではないんですけど、ステージ衣装として統一感が凄いし、スパンコールがいっぱいで可愛いんです。私たちはメンバーごとに形が違ったりというのはあるんですけど、皆さんがやられてるメンバーカラーの衣装とかは着てみたいなって思います。
――白沢さんは他のグループみたいな衣装を着てみたいとか、楽曲を歌ってみたいと思う事はありますか?
白沢:ナナニジは結構グレーとか青とか、寒色のおとなしい感じの衣装が多いので、エビ中さんみたいなピンクでキラキラした凄い明るい感じの衣装は一度着てみたいなって思います。あとは、私たちにはない部分でBEYOOOOONDSさんみたいな明るくて元気な曲も歌いたいなって思ったりはします。
岡村:BEYOOOOONDSは全員で衣装が統一されることが本当に少なくて、今回の私が着てる衣装も私服っぽい雰囲気があって、一般的にアイドルさんをイメージする衣装とは違うものを着ることが多いので、皆さんのアイドルっぽいひらひらしたスカートとかそういうのを見ると本当に可愛いなと思いますし、私達もいつか着てみたいなとは思います。
真山りか(私立恵比寿中学)
――それぞれ個性が強め皆さんですが、各グループがこれまでに体制変更含め色々なことを経験されたと思います。グループにとってターニングポイントとなった瞬間というのがあれば、是非うかがってみたいです。
白沢:ナナニジは一昨年、メンバーの卒業が続いた時期があって、一時期6人になってしまったんですよね。そこからしばらくひと桁の人数でライブをしてたので、なんか寂しいなってちょっと思いながらの時期があって、その後に今度は新メンバーが8人やってきてにぎやかになって。この1年間はちょっと寂しい思いも、明るい前向きな気持ちにもなれたので、グループとしてのターニングポイントだったなって思っています。
岡村:BEYOOOOONDSはデビューしてから、1stライブハウスツアーが中止になってしまったり、思うように活動できない期間はもどかしい気持ちもあった中で、2022年の春に初めてホールツアーを開催することができて、その中でデビュー当時からずっとメンバーみんなの目標だった日本武道館という大きなステージにも立たせていただけたんです。私達がデビューした時から積み上げてきた一つの完成系見せられたって達成感がすごくあったんですけど、だからこそまた新しいBEYOOOOONDS見せていかなければならないって、みんなでまた心を一つにできた大事な舞台がターニングポイントだったんじゃないかなと思っています。
真山:正直何回もありすぎてちょっと難しいんですけど、すごくプラスなターニングポイントだったなって思うのは、『MUSiCフェス』っていう自分達主催の音楽フェスを開催出来たことです。やっぱりアイドルが主催のフェスってそうないと思いますし、その時は楽曲提供してくださった方を中心にお呼びしたんですけど、今振り返ってみると先輩方ばっかりなのに、おもてなしを上手にできなかったなって、もっとできたんじゃないかっていうふうに思ってるので、これは是非またやりたいです。出来なかった分、考える力みたいなものが生まれたなって思うんです。フェスに出演させて頂く事はありますが、主催してこそ初めて気づくものって結構あるはずなので。
井上:グループ的には今がターニングポイントだなって思ってて、Juice=Juiceのデビュー時のオリジナルメンバー5人の内4人が卒業されて、今リーダーをやられている植村あかりさんが1人でダンスの細かい部分を教えてくださっているんですが、その存在に追いつきたい後輩もリハーサルですごい苦戦していたり、涙を流してるところを見てきたので、自分も先輩として何をどうしてあげたら良いのかすごく考えますし、自分も含めてパフォーマンスとかに関しては頑張る時期だと思っています。
岡村美波/井上玲音/真山りか/白沢かなえ
――Juice=Juiceでいうと2023年2月が10周年で結成月になるということで。さらにはリーダー植村さんの地元大阪でも非常に大きなステージでのイベントになりますが、その辺はグループとしてどうでした?
井上:印象に残っているのは、大阪城ホール立てるよっていうのをマネージャーさんから聞いた時に、植村さんが一つの夢が叶ったって言っていて、大阪城ホールに立てるのってすごいことというのはわかってたんですけど、それを一つの夢として今までずっとアイドル活動をされてきた植村さんの気持ちを考えるとなんか2倍嬉しくて、みんなで喜んでました。
――そんな風に思ってくれたら植村さんも嬉しいでしょうね。秋元康さんプロデュースのグループでいうと、先輩方も大阪城ホールはたくさん立たれておりますが、ナナニジさんとしては城ホールのステージはいかがですか?
白沢:雲の上のような場所だったので、そこに立てるのが嬉しいっていう気持ちと、ここまで来るのに時間がかかったなっていうちょっと悔しい気持ちもありつつ、2月はすごく楽しみにしています。新メンバー8名が加わり、新体制になってもうすぐ1年が経つので、グループとしてのまとまりもどんどんできあがってきていて、それをステージにぶつけられたらなって思います。
岡村美波(BEYOOOOONDS)
――なるほど、それは楽しみですね。私立恵比寿中学2022年の12月から新体制でのお披露目ライブもあっての2月となりますが、新体制でのこれからに向けての思いというのはいかがですか?
真山:エビ中は先輩メンバーが5人、一昨年加入した新人の子も含めて後輩メンバーが5人っていう新しい形になるので、今はまだちょっと未知数なのも正直なところなんです。でも、若さ故のがむしゃらさってきっと伝わると思うし、逆に先輩メンバーは大人だからこそ見せられる表現力で、良いバランスが取れるんじゃないかって思ってます。あとは、エビ中として今まで一貫していたものって、全力でそのステージに向かう全力感だと思うんです。なので私達もがむしゃらに食らいついて、他3チームに負けないようにエビ中として魅力をお見せできたら良いなって思いますし、他の皆さんのステージは純粋に楽しみたいです。アイドル好きのメンバーもいるので、その子達もきっとテンション上がって良い相乗効果をステージで見せられるはずなので。
――ちなみにJuice=Juiceの入江里咲さんがエビ中さん大好きということなんですけど、真山さん知っておられました?
真山:うかがっております!(笑)
井上:本当ですか?喜びます!(笑)
――そして岡村さんは地元大阪でのライブということで、聞くところによると城ホールを目標にしていたんですよね?
岡村:そうなんですデビュー当時からいつかBEYOOOOONDSで大阪城ホールに立ちたいと言わせていただいていたので、夢がかなって本当に嬉しいなっていう気持ちと、まだ想像でしかないのですがとても広いので、12人のパワーを一つにして一番遠い席のお客さんにまでしっかりエネルギーを伝えられるように、私達の強みと魅力をたくさんの皆さんに知ってもらえるように頑張りたいとは思います。
白沢かなえ(22/7)
――そんな皆さんにとって、改めてライブとはどういったものなのかを聞かせていただけますか?
井上:私は生きて来た21年の中でライブが一番好きで、生きがいと言っても過言ではないです。私達が頑張った分だけ拍手とかでレスポンスを返してくれますし、映像とかでは伝わらないあのライブ空間だけのものってあるじゃないですか? そういうパワーのやり取りがすごく好きで、ツアーをやっていると毎週末のライブが楽しみで仕方ないです。
岡村:BEYOOOOONDSもライブをとっても大事にしていて、ライブでしか伝わらないことってやっぱりあるなと思いますし、ファンの皆さんも一緒にライブを作ってほしいっていう気持ちが大きくて。皆さんでカスタネットを叩く楽曲があったりとか、手拍子を皆さんで一緒にやってもらったりとか、あとはライブだからこそっていう何が起こるか分からない空気感がとっても大好きだし、終わった後にまたBEYOOOOONDSに会いに行きたいと思ってもらえるようなライブができていたら良いなと、いつも思っています。
白沢:ナナニジは曲中にセリフが入ってる楽曲が多くて、ファンの方からは、ライブの度に、今回はどういうふうにセリフを言うんだろうと楽しみにしてくださってるのが私達も伝わってくるので、メンバーも今日はこんな感じにセリフを言おうと決めて臨んでいます。「ヒヤシンス」という全員にセリフがある曲があるんですけど、それがセトリの最初の方に来ていたら、みんな笑顔で表現する感じになるんですけど、最後の方に来ていたら、感情爆発みたいな感じになるので、そういうのも含めライブ当日のその時にならないとわからないっていう面白さがありますね。
真山:今聞いてても皆さんにとってもライブはすごく大切な場所なんだなと思いましたけど、エビ中にとってもやっぱライブって特別な場所ですよね。楽しいだけじゃない、苦しい瞬間もきっとあると思うんですけど、私はライブって愛を伝える場所だなって思ってるので。私達も歌っていて皆さんにファンの皆さんに愛を伝えますし、ファンの皆さんからもそれ以上の愛が返ってきて、距離ってそれぞれあると思うんですけどそれは必ず伝わるんですよね。それが私達のパワーになってもっと愛を込めて歌いたいとか、常にアップグレードしていける場所だなと感じているので。本当ライブはそれぞれが楽しむ場所だなって思っているので、ステージの向き合い方の違いも含めて楽しんでもらえたら嬉しいです。でも、今回やらせていただく大阪城ホールっていう大きい場所は、アイドルとしてはすごく憧れの場所だと思うんです。だから、その責任とかも含めてただのお祭りじゃないぞっていうのをエビ中のライブステージ含め、その数時間で感じてもらえたら良いなと思います。
――それでは最後に皆さん、当日に向けての意気込みを聞かせてください。
岡村:BEYOOOOONDSはみんな歌も上手で本当に可愛くて魅力たっぷりのメンバーがたくさんいると思うので、私達らしく楽しんでステージを作り上げれたら良いなと思っています。
白沢:ナナニジにも色々な魅力を持った子が揃っているので、誰か1人推しを見つけていただきたいなっていう気持ちで私達も頑張りますし、それぞれ担当するキャラクターがいるので、キャラクターの方にも意識を向けてもらえるよう、印象に残るライブを頑張りたいと思います。
井上:みいみちゃんも言ってたように夢を叶えるメンバーもいますし、ライブが好きで歌うのもダンスも大好きで、メンバー全員でこの日をずっと楽しみにしてます。会場にきてもらったみんなに元気になってもらいたいなって思いながら頑張りますので、そのパフォーマンスをしてる私達の一番輝いてる姿を見ていただきたいと思います。
真山:今までのエビ中を応援してくれてた皆さん、これまでエビ中に触れてこなかった皆さん、全ての皆さんにエビ中ってこんなに面白いグループなんだって感じてもらえたら嬉しいですし、幅広い楽曲の中でどれか1曲でもお気に入りの曲を見つけてもらって、そこからもちろんエビ中もですし、アイドルって良いなって思ってもらえるようなライブにしたいなって思います。
――それでは2023年2月19日大阪城ホール『52OSAKA~Girls Castle~』楽しみにしております。本日はありがとうございました!
全員:ありがとうございました!
インタビュー:小早川秀樹 撮影=菊池貴裕
岡村美波/井上玲音/真山りか/白沢かなえ