大滝詠一、最新作「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK」「NIAGARA ONDO BOOK」の収録曲解禁 鈴木慶一とデュエットした完全未発表の新曲も
大滝詠一が、コンポーザー&プロデューサー“大瀧詠一”名義で生前に多数のアーティストに提供したコミックソングやリズミカルな楽曲を中心に、珠玉の名曲をコンパイルした前代未聞の“カップリングCD”「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK」と「NIAGARA ONDO BOOK」が3月21日にリリースされる。更に、Disc-1はアナログレコードとして4月26日に発売される。
ノベルティ・ソングとは、コミックソングやリズムが特徴的なユーモラスな魅力を持つ楽曲を意味する呼称で、今作は大滝詠一という偉大なアーティストが持つ多彩な魅力と才能を堪能することができる多数の名曲が、2枚組CDに収録される。
「大滝詠一 NOVELTY SONG BOOK」と題されたDisc-1は、大滝本人が歌唱した11曲の音源を収録。本邦初公開となる新曲や、名曲のセルフカバーなどをコンパイルした、コンセプチュアルなオリジナル・アルバムとなっている。全曲が未発表音源で、1980年代に一世を風靡したお笑いバラエティ番組「オレたちひょうきん族」から生まれた「うなずきマーチ」や、テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディング主題歌「針切じいさんのロケン・ロール」のセルフカバー、ファン待望のティン・パン・アレイをバックに小林旭へ楽曲提供の準備をしたが、企画が実らなかった「ホルモン小唄~元気でチャチャチャ」などが収録される。
そして、完全未発表の新曲「ゆうがたフレンド(USEFUL SONG)」も収録されることが決定した。本作は2005年暮れに大滝が書き下ろした最後の作品で、今まで日の目を見ることがなかった幻の音源。今回、新たに大滝と親交の深いムーンライダーズの鈴木慶一が特別ゲストでボーカル参加している。鈴木慶一は1972年に発表された大滝詠一の1stアルバム「大瀧詠一1st」でもボーカリストとして共演しており、大滝と鈴木による伝説のユニット、冗談ぢゃねーやーずが50年ぶりに復活とあいなった。
Disc-2は「NIAGARA ONDO BOOK」という作品集で、コンポーザー“大瀧詠一”として多数のアーティストに提供したレア音源を収録。一度聴いたら忘れられない異色の歌謡曲を特集したNHK総合の特別番組「1オクターブ上の音楽会」でも紹介された金沢明子の「イエロー・サブマリン音頭(特別変)」を筆頭に、クレイジーキャッツ、植木等、三波春夫、トニー谷、細川たかし、角川博、片岡鶴太郎などなど、超豪華なアーティストが歌う貴重な音源が別ヴァージョンをメインに堪能できる。