TRUE「TRUE Live Sound!Vol.6 ~Encount~」3年ぶりの声出し解禁となったライブのオフィシャルレポート公開
TRUEが、2月12日東京・NHKホールにて開催した「TRUE Live Sound! Vol.6 ~Encount~」。今回から客席での声出しが解禁され、ファンとの掛け合いも楽しみながら、ライブ初披露となる5曲を含む全21曲を披露した。このライブのオフィシャルレポートが到着した。
音楽を通してたくさんの幸せに遭遇してもらいたい――そんな思いが込められた今回のライブは、タイトル通りTRUEにとっての”音楽”を表現した楽曲「MUSIC」からスタートした。最初のフレーズをアカペラで歌い上げると、ステージ上で奏でられる音楽にたくさんの声援が重なり、声という音の持つパワーが何倍にも増して会場に満ちていく。続けてタオル曲の「カレイドスコープ」、王道ロックの「Acceleration」、言葉遊びが楽しいポップでハッピーな「Happy encount」と、ステージを自由に動きまわりながらのびのびとパフォーマンスするTRUE。時折イヤモニを外してコールを堪能する姿からもその楽しさ、嬉しさが伝わってきて、幸せの伝播とはまさにこのことだろう。数年前まで当たり前だったライブでの光景をようやく取り戻すことができ、直後のMCでは「おかえりなさい」と目をうるませていた。
「inverted world」のライブ初披露や「パズル」など、序盤でハイテンポかつアッパーな楽曲が続いたあとは、「リハビリも必要でしょ?」と微笑み、座って楽しめるパートへ。ファンに着席を促して自身もハイチェアに腰掛けると、ポップでかわいらしい新曲「ギフト」を歌唱し、少し早いバレンタインのプレゼントを届けた。楽曲に合わせた光の演出も見どころで、次の「浄歌」はレーザーを使った演出が印象深い一曲だ。ステージ上部からTRUEを丸く囲むようにレーザーが照射され、TRUEはその幻想的な光に包まれながら、荘厳なミディアムバラードをずしりと響かせた。「STEEL -鉄血の絆-」「Sincerely」でもまた力強いボーカルを聴かせ、歌い終えると一際大きな拍手に包まれた。
ラストスパートを前に「ここからは情緒が壊れるお時間です」と宣言すると、スカート姿にチェンジしたTRUE。「いくぞNHKホール!」のシャウトから、”三種の神器”とも名高い鉄板の3曲「UNISONIA」「飛竜の騎士」「Divine Spell」を畳み掛け、ファンを圧倒。声出しが制限されていた約3年半の思いをぶつけるように、時に膝を落としながら感情豊かに歌い上げた。さらに途切れることなく「分身」「Another colony」へと繋げると、会場の熱気は最高潮に達した。
本編ラストには、「人と人を結ぶ歌を、誰かと誰かをつなぐ歌を、歌い続けたい」という願いを込め、最新シングルから「rebind」を歌う。TVアニメ「もののがたり」のエンディングテーマで、絶えることのない普遍的な家族愛をテーマにしたバラードだ。語りかけるように温かく優しい言葉を紡ぐと、最後はステージ中央を照らすやわらかな光の奥へと歩んでいき、ステージを去った。
割れんばかりの大きな拍手は次第にアンコールを求める手拍子へと変わり、数年ぶりの「おつる」コールに応えてTRUEが再びステージに登場。まずは「サウンドスケープ」をLoving nostalgia Ver.で披露。そして「DREAM SOLISTER」「DelighT」の2曲で会場一体となってのクラップやシンガロングを楽しみ、幸せいっぱいの笑顔あふれるライブを締めくくった。
間もなくアーティスト活動9周年を迎えるTRUE。この日新たに開催が発表された2023年6月2日の「「さよなら中野サンプラザ音楽祭」TRUE Live Sound! vol.7 ~アンサンブル~」は現在、チケット先行受付が実施中だ。初めてコンサートを観たという思い出の会場・中野サンプラザでの約2年半ぶりの公演となる。
©Bandai Namco Music Live Inc.
Writer:友安美琴 Photographer:江藤はんな
TRUE「TRUE Live Sound!Vol.6 ~Encount~」2023年2月12日NHKホール セットリスト
MUSIC
カレイドスコープ
Acceleration
Happy encount
inverted world
はじまりの翼
サンドリヨン
パズル
ギフト
浄歌
STEEL -鉄血の絆-
Sincerely
UNISONIA
飛竜の騎士
Divine Spell
分身
Another colony
rebind
EN1. サウンドスケープ
EN2. DREAM SOLISTER
EN3. DelighT