FUNKY MONKEY BΛBY’S、10年ぶりに卒業式でサプライズライブ開催
3月29日に、再始動後初のフルアルバム「ファンキーモンキーベイビーズZ」の発売を控えるFUNKY MONKEY BΛBY’Sが3月1日、栃木・宇都宮海星女子学院高等学校の卒業式でサプライズライブを開催した。
ファンモンの卒業式でのサプライズライブは、2007年香川・小豆島池田中学校からスタートしグループ解散直前の2013年3月の東京・翔陽高等学校まで7年連続で開催されてきた。
今回、サプライズライブを開催した宇都宮海星女子学院高等学校は4月から共学化し、星の杜中学校・高等学校という新しい学校として生まれ変わる事が決まっており、その発表がされた際、卒業生の中には自分たちを最後に「海星」(という名前)が無くなってしまうと、泣き出す生徒もいたとの事。
さらにコロナ禍での高校入学から卒業と、ほとんどのイベントや行事を経験出来ずに3年間の高校生活を送ってきた49名の卒業生に、ファンモンからの歌でのエールで、海星女子学院に通っていて良かったと思えるような一生の思い出をプレゼントしたいという先生方の卒業生に対する熱い思いから、10年ぶりのファンキーモンキーベイビーズの卒業式サプライズライブ開催が実現した。
厳かな雰囲気で進む卒業式。先生の「ファンキーモンキーベイビーズの皆さんです!どうぞ!」という言葉をきっかけに、卒業生の悲鳴にも近い大歓声とともにファンモンお馴染みSEが体育館に鳴り響く。
サプライズで突然、ステージ上に登場したFUNKY MONKEY BΛBY’S。まさかの出来事に半信半疑でざわつく卒業生や在校生だったが、本人の登場には驚きと喜びで涙する生徒も。
「ちっぽけな勇気」を1曲目に披露すると、先生いわく大人しい生徒が多いという海星の卒業生、在校生はもちろん保護者までもがステージに向かって跳ね上がって喜びを表現するというほどに少しずつ緊張が解けていった。
最初のMCでは、「ご卒業おめでとうございます」と挨拶すると、「FUNKY MONKEY BΛBY’Sにとっても久しぶりの卒業式ライブです。学校の先生から色々お話を聞いて、今の3年生はコロナ禍で入学をして、制限の多い学校生活の中で卒業を迎えてしまったという話を聞きました。また学校名も4月から変わるということで、最後にみんなで楽しい思い出を作っておけば、みなさんの心の中にもさらに刻めるのかなと思ってやってきました」とサプライズライブを敢行した理由を伝える。
盛り上がる会場の中で、続けて2月15日に配信されたばかりの新曲「YOU」をパフォーマンス。さらに「あとひとつ」を続けて、卒業式の会場にいる全員で掌を空高くに掲げ、心をひとつにしていく。
「最後はみんなで元気よく楽しんでいきましょう」と叫ぶと「悲しみなんて笑い飛ばせ」を披露。「悲しみなんて笑い飛ばせ」は通常タオルを振り回すライブでの人気楽曲なのだが、この日の卒業生が握って掲げたのは、頭に被っていたベレー帽。
盛り上がりつつも上品な雰囲気を醸し出していた卒業生の行動にファンキー加藤も「帽子振り回すの?先生達怒らないでね。」とキラキラと輝く笑顔の卒業生を優しくフォロー。グルグルと廻るベレー帽が、サビ終わりに一斉に宙を舞う景色は卒業生や先生、保護者や在校生の心に一生の思い出として焼き付いた事だろう。
全力で熱唱するファンモンの2人に呼応して体育館中全体で大盛り上がりに。「みんなの手の中には、それぞれの未来がありますので諦めずに頑張ってください。おめでとう!」と卒業生にエールを贈り、10年ぶりの涙と笑顔が溢れるサプライズライブは幕を閉じた。
FUNKY MONKEY BΛBY’Sは、6月から全国ホールツアー「太陽の街ツアー」も控えており、6月17日のツアー2公演目では早くも宇都宮(栃木県総合文化センター)に帰ってくる。
さらに、フルアルバム「ファンキーモンキーベイビーズZ」の発売日である3月29日には、ニッポン放送にて「FUNKY MONKEY BΛBY’SのオールナイトニッポンGOLD」の生放送も決定している。