仲道郁代©N.Ikegami
ベートーヴェン没後200周年と自身の演奏活動40周年が重なる2027年に向けて『The Road to 2027 リサイタル・シリーズ』を推進中のピアニスト仲道郁代。10年におよぶ本シリーズの折り返しとなる2023年、6月3日(土)サントリーホールにて春シリーズ Vol.5『仲道郁代 ピアノ・リサイタル -劇場の世界-』が開催される。
『The Road to 2027』は2018年にスタート。仲道自身が構想した20回のプログラムとテーマからなり、10年間毎年、春と秋にその年のプログラムが全国各地で行われている。これまで全9回の公演を各回満場の聴衆に迎えられ、2021年秋の『幻想曲の模様~心のかけらの万華鏡~』(東京文化会館)は令和3年度文化庁芸術祭「大賞」を受賞するなど、毎回高い評価を得ている。「春のシリーズ」ではベートーヴェンを核に据えて他の作曲家との関連を示し、「秋のシリーズ」では親密な空間でピアニズムの新境地に挑む。
仲道郁代©Tomoko Hidaki
今年の春のシリーズでは「劇場の世界」と銘打ち、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第19番,20番,18番、そしてシューマンの「パピヨン」と「謝肉祭」を演奏する。「自身で切り拓いたドラマの中に、心模様が見えてくるベートーヴェン。
さまざまな人物をカレイドスコープのように登場させることで、自身を探したシューマン」と仲道自身が表現する2名の偉大な作曲家。その作品の真髄、作曲家の想いを、”人生=劇(ドラマ)”という切り口から見出す。
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